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FR車で雪道は危険?原因や対策まとめ|スタッドレスタイヤで大丈夫?

雪道を車で走行するとき、その車の駆動方式によって受ける影響も大きく変わってきます。FR車とは、前方にエンジンがあり後輪を回して進む方式の車です。一般的には、FR車での雪道走行は危険であると言われています。 FR車で雪道を走行すると、本当に危険なのでしょうか?

FR車が危険と言われるのはなぜ?

雪道を走る車
©iStock.com/aleksle

FR車は後輪がスピンしやすいから

FR車は、雪道では後輪がエンジンパワーを路面に伝えることができず、すぐに空転してしまうと言われています。

まず、車を発進させるとき。駆動輪にかかる荷重が大きいほど、タイヤがしっかり踏ん張ることができるため、雪道でも問題なく発進できます。FR車の駆動輪は後輪ですが、エンジンが前にあるため後輪に荷重が少なくなります。そのため、雪道での発進は4WDやFFに劣ると言われています。

次に、車がまっすぐ走るとき。トラクション(車を前に進ませようとする力)が全てのタイヤにしっかりかかるほど、滑りやすい路面でも安定してまっすぐ進むことができます。4つのタイヤ全てに駆動力を分配できる4WDや直進性のよいFFに比べると、FRは後輪側が軽いためリアのトラクションが抜けやすく、滑りやすいと言われています。

車の後輪がトラクションを失い空転するということは、すなわち横滑りやスピンをしてしまうことにつながります。滑った車はハンドルを切っても思い通りの制御ができません。最悪の場合、対向車線に飛び出してしまうこともあります。

雪道の坂道発進はFF車より得意

意外にもFR車は雪の積もった坂道発進はFF車より得意です。

FF車は平坦な雪道では問題なく前に進むのですが、坂道では重心が後ろ寄りになりフロントの荷重が抜けてしまうため、前輪が空転してしまうことがあります。雪道でタイヤが空転してしまうと、その場でどんどん深く雪を掘ってしまうため、立ち往生してしまうのです。

FR車は坂道でもエンジンからタイヤへ、タイヤから地面へ力が伝わります。そのため、ゆっくりアクセルを踏めば、坂道でもしっかり登ることができます。

FR車で雪道を走るコツや注意点は?

雪道のタイヤ跡
出典:©iStock.com/rootstocks

“急”のつく操作をしないこと!

まず、どんな駆動の車でも言えることですが、雪道運転の基本は「急のつく操作は絶対しない」ということです。急発進、急加速、急ハンドル、急ブレーキをできる限り避けて運転するということが、積雪・凍結道路を走行する際に重要です。

また、FR車の特徴としてアクセルを踏むほどスリップしやすいので、ハンドルを切りながらの加減速は避けた方が良いでしょう。タイヤが空転するほど強くアクセルを踏まない、タイヤがロックするほど強くブレーキを踏みつづけない、という2つのポイントも意識しておく必要があります。

車の後ろに荷物を積むと効果アリ?

その他の対策として、荷物などを重り代わりにして後輪の位置に一つずつ積んでおくという対策もあります。FR車のリアが軽いことを、重りを積むことで解消するというわけです。

荷物はなんでもよいのですが、おすすめなのは砂袋です。重いうえ、タイヤが空転してしまったとき用のまき砂としても利用することができます。

同様に、坂道で滑って上手く登れないときには、後部座席に人を乗せたりトランクに重い荷物を載せることで、解消できる可能性が上がることもあるようです。

滑り始めてしまったらコントロールしやすい!?

雪道に弱いFR車ですが、後輪が前に進む力を路面に伝える仕組みのために、ハンドリングが軽快で思い通りに車を動かすこともできるというメリットもあります。前輪がグリップの限界を迎えてコントロール不能に陥ってしまうことも比較的少なく、運転に慣れている人であれば巧みに操ることもできるのです。

【動画】雪道をうまく滑りながら走行するFR車

動画は、雪道をうまく滑りながら走行するFR車の様子です。雪道なのでかなり滑っているのですが、車が向いた方向を逆にハンドルを切るカウンターステアをうまく使用して、スピンしないようにコントロールしています。しかしこの方法は運転上級テクニックですので、安易に真似をしないようにしましょう。

雪道が得意なFR車はBMW?

「FRは雪道が苦手」という通説は、昨今の日本車においてFR車が珍しいこともあり、そもそもFR車を道路で見かけなくなったことも理由といえます。しかし外車ではFR車がまだまだ珍しくありませんから、雪の多い欧州でもFR車が走っています。

このことを踏まえると、一概に「FRは雪道が苦手」とは言えないかもしれません。欧州ではFR車への信頼が厚く、メーカー側の雪道対策や努力も大きいのです。

設計面だけで言うのであれば、FR車の中でも前後重量配分を50:50に近づけ、重心の偏りもなるべく少なくすることにこだわっているBMWは、雪道性能が高いと言われています。エンジンの力がほぼ均等に近く4輪に伝わるため、コーナリングでも雪道でも適切に走行できるのです。

スタッドレスタイヤを履いておけば安心?

スタッドレスタイヤ
©iStock.com/deepblue4you

FR車でも4WD車でも、雪道ではスタッドレスタイヤを履くことは必須です。

FR車の場合、スタッドレスタイヤがしっかりとグリップしてくれれば、下り坂ではエンジンブレーキを使うことでリアのタイヤで減速しながら、フロントタイヤで方向を変えることができます。

しかし、どんな車でもスタッドレスタイヤを履いておけば、安全ということは言えないようです。過度なアクセルワークやブレーキワークや、”急”のつく操作をしないことが何より大切といえます。

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