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エンジンオイルの粘度を上げる・下げるとどうなる?粘度を変えずに燃費をよくするには

オイル粘度を変えずに燃費をよくするには?

モーターオイルの液体の流れ
©Ivan Uralsky/stock.adobe.com

大排気量の車や高出力の車において、燃費を悪化させずにエンジンの保護性能を上げる(保つ)には、エンジンオイルの粘度を変えずにベースオイルを変えてみましょう。

ベースオイルを変えることで、エンジンオイルの主成分を変えることができます。

ベースオイルの種類

鉱物油原油を蒸留、精製したもの
混合物なし
高VI鉱油より精製度を上げた鉱物油
混合物なし
部分合成油
セミ合成油
鉱物油

化学合成油を20~30%
化学合成油
フル合成油
オイルを分子化した後、
化学的に合成

現在、乗用車のエンジンオイルのベースオイルは高VI鉱油が主流です。

オイル粘度を変えずに、燃費&エンジン保護性能を得たい場合は、ベースオイルを化学合成油(フル合成油)に変更しましょう。

化学合成油は最も高性能なベースオイルで、環境性能とエンジン保護を両立できるぶん、高額になります。

オススメのエンジンオイルを用途別で紹介!高いオイルと安いオイルでは一体何が違うの?

オイルの粘度は添加剤でも上げることができる?

エンジンオイル添加剤とは、燃費やエンジン内部の洗浄効果の向上のため、エンジンオイルに混ぜて使うメンテナンス薬品です。

オイル添加剤には、オイルの粘度を上げる「粘度指数向上性能」を謳う製品があります。ポリマー系の成分が含まれていることが多いようです。

こうしたオイル添加剤は、エンジンオイルそのものの粘度を上げるというよりも、 高温時でもオイルの粘度を保ち、サラサラになりすぎないようにするはたらきをするものと考えましょう。

オイル粘度指数が高い製品に交換するほうが、エンジン内部の保護効果を確実にアップさせることができます。

【整備士から一言】車に最適な粘度のオイルを選ぼう

エンジンオイルの粘度とは、オイルがドロドロなのかサラサラなのかということです。数字が低ければサラサラ、数字が高いオイルはドロドロしています。

ターボ車などは高速でピストンが動くため、サラサラしすぎているオイルでは高速回転の際、オイル切れが起こる恐れがあります。逆に、粘度の低いサラサラのオイルを使用している車に、高い粘度のドロドロオイルを入れると、燃費や加速が悪くなります。

どちらも車にとって最適な状態ではなく、さらにオイル切れを起こしてしまうとエンジンの故障にもつながります。エンジンオイルは車に最適な粘度指数を選びましょう。

エンジンオイルを選ぶ際は、オイルのグレードよりも粘度に注意したほうがよいでしょう。グレードに関しては、特にこだわりがなければ有名メーカーの最高グレードオイルを選んでおけば安心です。

粘度に関しては、車の特徴や使用環境などによって、最適な種類が異なります。取扱説明書(オーナーズマニュアル)を書くんして、最適な粘度指数を確認しておくと安心です。

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執筆者プロフィール
山北吏(つかさ)
山北吏(つかさ)
1989年生まれ。現役整備士(整備士3級)webライター。webライター歴は1年半。愛車はインプレッサ(GH8)。車に乗るなら絶対MT!実家が田舎だったこともあり山道は得意!整備士として働き始め3年目。前職は輸入業...

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