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オイル交換時の適正量とオイル量の測り方|オイル交換のやりすぎは禁物?
日本人はオイル交換をやりすぎている?
メーカーや車種にもよりますが、エンジンオイル交換のタイミングは以下が推奨されています。
車種 | 距離 | 交換頻度 |
ガソリン車(軽自動車含む) | 1万5,000kmごと | 1年ごと |
ガソリンターボ車 (軽自動車含む) | 5,000kmごと | 半年ごと |
ディーゼル車 (ターボ車含む) | 1万kmごと | 1年ごと |
ディーラーや整備工場の点検パックなどに加入すると、車種を問わず半年ごとのオイル交換が設定されていることが多いです。
また、ガソリンスタンドなどでは「3,000kmの交換がおすすめ」などと謳っている場合も。
インターネットの口コミサイトなどを見ると「3,000kmでのオイル交換はやりすぎ」「日本人はエンジンオイルを交換しすぎ」という声も見られます。
オイル交換をやりすぎても車に害はない
結論から言えば、エンジンオイルを目安となる走行距離や期間より早く交換しても、車に悪影響はありません。
点検パックなどを利用すれば、オイル交換1回にかかる値段は2,000~5,000円ほど。ディーラーによっては他箇所の点検や消耗品の交換、洗車なども行ってくれるため、半年ごとのメンテナンス費用と考えるとお得といえるかもしれません。
これに対し、カー用品店などでオイル交換メニューを選択すると、工賃は500~2,000円ほど。自分のタイミングでオイル交換をしたいという人にとっては、ディーラーの点検パックは割高に見えます。
メーカーの公式回答は?
MOBYではオイル交換頻度に関して、自動車メーカーの公式回答をまとめています。
3,000km以下での交換が推奨されているのは、ガソリンターボ車(普通車・軽自動車)で、全ての車において「3,000kmの交換がおすすめ」と言うのには無理があります。
ディーラーやガソリンスタンドが少ない走行距離でのオイル交換をおすすめするのは、入庫・来店の機会を増やしてほしいという意図も大きいのかもしれません。
しかし、頻繁にメンテナンスを行うことは、車の異常を早めに発見できるメリットがあるともいえます。普段から自分で点検やメンテナンスをしない人にとっては、定期的なオイル交換により、車の下回りを確認してもらえるという安心感があります。
エンジンオイル 交換時期の目安や頻度は?主要メーカー公式回答まとめ
欧州車はオイル交換をほとんどしない?
「ヨーロッパでは1万km~2万kmでのオイル交換が普通」といった口コミも見られました。この頻度は、さきほど表にまとめたエンジンオイル交換の推奨タイミングと比較しても、妥当です。
とはいえ、車種や使用環境により車のコンディションは異なるため、日本人のオイル交換方法が間違っているとは一概にはいえません。3,000kmにしろ1万kmにしろ、定期的に車の状態をチェックし、異常をすぐに見つけられるようにしておくことが大切でしょう。
自分でほとんど日常点検をしない人はディーラーの点検パックが安心ですし、普段から車に気を払っている人は任意のタイミングでオイル交換をしてもよいといえます。
【整備士から一言】少なめに入れて足していくとスムーズ
エンジンオイルの適量は車種によって違います。一般的には軽自動車が3L、普通車が4L、ディーゼル車が6L前後です。車によっては平均値から大幅に少なかったり多かったりするため、自分でオイル交換する際は取扱説明書にて交換量を必ず確認しておきましょう。
書かれてあるオイル量よりやや少なめに入れ、量を測りながら足していくという方法がスムーズでしょう。
また、オイル交換はやりすぎても全く問題ありません。しかし、オイル添加剤などを入れた直後に交換した場合、捨てるオイルと一緒に添加剤まで捨ててしまうことになるので、順番には注意しましょう。
自分でオイル交換を行う際は、車の取扱説明書にて必要なオイル量を必ず確認しておきましょう。
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- 執筆者プロフィール
- 山北吏(つかさ)
- 1989年生まれ。現役整備士(整備士3級)webライター。webライター歴は1年半。愛車はインプレッサ(GH8)。車に乗るなら絶対MT!実家が田舎だったこともあり山道は得意!整備士として働き始め3年目。前職は輸入業...