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キャブレターとは?仕組みやインジェクションとの違い、清掃方法を解説

キャブレターのトラブル「オーバーフロー」とは?

キャブレターのトラブルとして「オーバーフロー」というものがあります。

キャブレターの定期的なメンテナンスや洗浄を怠ると、キャブレター内部のパーツの動作不良が起きてしまい、結果的に隙間から燃料が漏れ出てしまったりします。この状態を「オーバーフロー」と呼びます。

オーバーフローによるトラブルを防ぐためには、こまめな洗浄を心がけておくと良いでしょう。パーツクリーナーさえあれば簡単な洗浄はできますので、クルマを長期保管する際などは、パーツクリーナーなどで、キャブレター内に燃料が残らない状態にしてあげましょう。

しかし、キャブレター内で使用されているゴム製のパッキンなどは、ガソリンで劣化しやすいです。定期的に洗浄していたとしてもエンジンがかからなかったり不調を起こしている場合はオーバーホールをしてあげましょう。

キャブレターのオーバーホール時期とその方法

前述の通り、キャブレターがどうしても上手く動かなかったり、不調を起こしている場合はオーバーホールをしてあげるといいでしょう。

オーバーホールは、各キャブレター毎でやり方はかわってきますので、メーカーの取り扱い説明書を確認したり、メーカーに直接問い合わせることによって、必要なパーツややり方などの情報を集めましょう。

基本的には、キャブレターを分解して内部のゴム製パッキンを交換したり洗浄したりするのが主流で、場合によってはキャブレターの内部で使用されているバネなどの交換が必要になったりもします。

キャブレターの清掃方法

©engkritchaya/stock.adobe.com

キャブレターは他のエンジンパーツと同様、使用を続けると“ガソリン汚れ”で黒ずみが生じます。状態が悪くなる前に、早めに清掃して好調な状態を保つのが大切です。

キャブレターの清掃方法を4段階に分けて解説します。

Step1:キャブレターを取り外す

第一段階は、エンジンからキャブレターを取り外す作業です。

キャブレターと聞くと、バイクや耕うん機の汎用式でもクリーナーを使って清掃する話を耳にしますが、いずれもエアクリーナーのパーツを取り外すまでで済ませているケースが多いでしょう。

四輪車のエンジンなら、キャブレター自体を外してしまうのが手っ取り早い方法です。ただし、取り外す際は他のエンジンパーツを破損しないように注意しましょう。

Step2:キャブレター本体を分解する

エンジンからキャブレターを取り外せたら、分解作業に入ります。

分解作業に入る際、注意したいのはパーツの破損です。キャブレターの構成に役立っているネジやピンは、プラマイ(プラス・マイナス)のドライバーで取り外せるケースもありますが、ネジ山をつぶしてしまうと外せなくなってしまう可能性もあったり、再利用ができなかったりする可能性も。

特に、旧車でパーツの生産が終了していると、再入手が難しいため、分解する際は一つひとつのパーツを丁寧に扱いましょう。

Step3:キャブレターを清掃する

3段階目は、キャブレターの清掃です。

キャブレタークリーナーや自動車向けのパーツクリーナーと、鉄やナイロン、「真鍮」で作られているブラシを用意し、細部まで磨き上げる作業です。

なお、この際にキャブレターで使われているガスケットやパッキンを事前に購入し、古いものと交換できるようにすると効率的です。古くから使われているガスケットは分解の際に割れてしまい、再びキャブレターが組み立てられなくなる恐れがあるため注意しましょう。

Step4:キャブレター本体を元通りに組み立ててエンジンへ組みつける

清掃が終わったら、キャブレター本体を元通りに組み立てて、エンジンへ再び組み付けます。エンジンホースやワイヤー類をすべて取り付けてから、清掃前に組まれていたエンジンの状態へ戻せるでしょう。

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