MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

MOBY[モビー] > お役立ち情報 > 車検・メンテナンス > バックファイヤーがアフターファイヤーより危険な理由とは。原因や症状を解説
車検・メンテナンス

更新

バックファイヤーがアフターファイヤーより危険な理由とは。原因や症状を解説

バックファイヤーとは?

©Thor Jorgen Udvang/stock.adobe.com

バックファイヤーとは燃焼工程のトラブルの一つです。吸気系で燃料と空気の混合気が爆発する現象を指します。

バックファイヤーが発生すると、エンジンルーム内から「バン」という音が聞こえる症状があらわれます。

発生する原因は、燃焼タイミングの遅れや、噴出される燃料の濃さの問題です。そして主にキャブ車で起こるトラブルであり、現在の車ではほとんど発生しません。

しかし、もし発生した場合、火災の原因にもなってしまうので、すぐに対応が必要なトラブルです。

バックファイアーが起こる仕組み

エンジンは「吸入」「圧縮」「燃焼」「排気」という4つの燃焼行程を行い、動力を作り出します。バックファイヤーはこのなかの、吸入の工程で発生する異常燃焼の一つです。

エンジンが混合気を吸っている段階で燃焼しているので、爆発が燃焼室にとどまりません。本来、燃焼室で完結するはずの爆発が、インテークマニホールド側にまで侵入してしまいます。つまり爆発が逆流してしまっているということです。そのため、エンジンルーム内から「バン」と聞こえます。

バックファイヤーは燃焼室以外の箇所で燃焼が発生するトラブルであり、車に悪影響を及ぼしてしまう故障の一つだと覚えておきましょう。

バックファイヤーの症状は音で判断しよう

©sharaku1216/stock.adobe.com

バックファイヤーの症状は音で判断します。先ほども説明しましたが、バックファイヤーが発生すると、「バン」という爆発音がエンジンルーム内から聞こえます。

そして、空気を取り入れるときに発生するという特徴もあります。

キャブレター車が一般的だった時代には、バックファイヤーのトラブルが発生していました。「銃声が聞こえた」と言われてしまうほど大きな爆発音がすることもあった、なんて話も聞きます。

このようにバックファイヤーが発生すると、大きな爆発音が聞こえます。いつもは聞こえないおかしな爆発音が聞こえた場合、どこからその音が出ているのかを調べることが大切です。

バックファイヤーとアフターファイヤーの違い

©Pixel-Shot/stock.adobe.com

バックファイヤーとアフターファイヤーの違いは爆発の発生箇所です。バックファイヤーは吸気側で発生するのに対し、アフターファイヤーはマフラー側で発生します。

よく間違われるため、言葉のとおりに覚えてもらうと分かりやすいでしょう。

  • エンジンより前で発生する→バックファイヤー
  • エンジンより後で発生する→アフターファイヤー

このように考えると混乱しづらくなります。覚えていてほしいのは、発生場所が違うだけで症状としては同じだということ。どちらも燃焼行程がうまくいっていないことには変わりありません。

アフターファイヤーについてはコチラの記事で詳しく解説しています。

バックファイヤーの方が危険度が高い

しかし、バックファイヤーとアフターファイヤーの危険度を比べた場合、バックファイヤーの方が危険度が高くなります。理由は、吸気側は高温に耐えられるように作られていないからです。

後述しますが、吸気側は空気と燃料を取り込むための場所です。そのため、本来、高温になることはありません。

しかし、バックファイヤーが発生することで、吸気側の温度が高温になってしまいます。結果、さまざまなパーツの破損につながるので注意しましょう。

バックファイヤーはキャブ車で発生する

バックファイヤーはキャブ車で発生するトラブルです。現行車では発生しません。

キャブレターとは燃料を噴出する装置です。機械式を採用しているキャブレターが故障することで、常に微量な燃料を出してしまうなどのトラブルによりバックファイヤーが発生します。

しかし、現在の車は電子制御のインジェクターです。インジェクターは必要なタイミングでしか燃料を噴出しませんし、キャブレターに比べ壊れにくくなっています。

厳密にいえば、サーキット走行などのためシビアに燃料の噴出量を調整すれば、バックファイヤーが発生してしまうこともあるでしょう。しかし、一般家庭で使われる車では起こらないトラブルです。

バックファイヤーの放置は火災の原因に!

©kelly marken/stock.adobe.com

バックファイヤーが発生している車を直さずに放置していると、車両火災の原因になる可能性も十分にあります。

排気側のパーツは、高温な排気ガスに耐えられるよう鉄でできています。それに対し、吸気側のパーツはプラスチックを採用していることも多く、エアクリなどは紙です。そのため、バックファイヤーが酷くなれば、爆発時の温度でプラスチックが溶けてしまいます。

バックファイヤーは、エアクリが焼けてしまうというトラブルも発生するとても危険な故障です。車両火災まで発展しなくても、吸気系のパーツが熱に負け壊れると、バックファイヤーだけにとどまらずさまざまな故障の原因になってしまいます。

だからこそ、バックファイヤーが発生した場合むやみに走らず、すぐに修理する必要があるのです。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
すべての画像を見る

画像ギャラリー

コメント

利用規約

関連する記事

関連キーワード