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“バブル”で高騰!旧国産スポーツカーの「売り時」「買い時」はいつ?転売は儲かる?

大切な愛車を現金に換える…決断は「焦る必要なし」

新車当時の希望小売価格は610万円だった日産 スカイライン GT-R M・spec Nur(R34型)

新車の生産遅れが回復の兆しを見せ始めたことで中古車市場が落ち着きを取り戻し始めていることや、バブル景気などで価格高騰のあとは大幅な下落があったことから、1980年代から2000年代に登場した国産スポーツカーや旧車を所有している人の中には、「今なら愛車が高額で売れる」と考える人もいるかもしれません。

しかし、あるメーカーのスポーツカーを専門に扱う中古車販売・買取店の経営者は「(1980年代から2000年代に登場した国産スポーツカーや旧車について)現存する車が増えることはなく減る一方なので、価値が大幅に下がることはないと考えているため、今すぐ現金が必要ということでなければ焦る必要はない」と考えを示しています。

平均販売価格が下がっていることについても、「走行距離が少ないなどの状態が良い個体は販売価格が高くてもすぐに買い手がつく。状態が良い高価な個体が少なくなり、平均販売価格が下がっている」とし、日産の『スカイライン GT-R』やマツダ『RX-7』、ホンダ『S2000』といった人気モデルでは、「状態が良い個体から売れていく」状況にあるようです。

そのため、中古車のオークションでは状態が良くないであろう個体であっても高値がつくようになり、「状態を考えれば、販売価格は今なお高くなり続けていると言ってもいいかもしれない」としています。

なお、これらのモデルの中古車購入については「新たに生産されることがなく、海外へ輸出される個体も多いので、状態が同程度の個体がふたたび出品されるとは限らない。ボディカラーやグレード、トランスミッションなどの条件が一致する予算内の個体であればすぐに購入したほうが良い」と話しました。

その時代で最先端を走った3台のテンロクスポーツ

差益狙いの購入は「絶対にオススメできない」

ホンダ S2000

今後の買い取り額上昇を見込んで1980年代から2000年代に登場した国産スポーツカーや旧車を購入し、数年後に売却することで差益を得ることを目的とした、投機狙いの中古車購入を検討している人も少なくないようです。

しかし、前述の中古車販売・買取店の経営者は、投機狙いで買うのはオススメできないとし、その理由については「維持費が高いため、良くても元が取れる程度で、ほとんどの場合はマイナスになるだろう。限定車や最上級グレードであれば差益を得られるかもしれないが、購入費用を考えるとリスクが大きい」と話します。

以上をまとめると、1980年代から2000年代に登場した国産スポーツカーや旧車を購入する場合は、投機狙いではなく趣味やコレクションとして購入する考えを持ち、状態の良い個体が欲しい場合は今が「買い時」。今所有しているこれらの車を売却する場合は「売り時」の言葉に惑わされず、後から悔やむことがないよう焦らずに十分な検討を重ねることが大切です。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部 高山 志郎
MOBY編集部 高山 志郎
平成元年生まれ、東京都出身。学生時代にモータースポーツ活動を開始し、大小さまざまな耐久レースへ参戦。優勝の経験も持つ。エンジニアとして複数の業界を渡りながら趣味で車やバイクに触れ続け、縁あって自動...

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