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運転免許

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教習所で受ける技能教習とは?各段階の流れや内容を紹介

第二段階の技能教習では何を学ぶ?

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第二段階に進むと、一般道に出て実際の運転と同じように教習を行います。一般道では教習所内と違って多数の一般車両が走行しているうえ信号や標識も多いため、正確な情報の読み取り能力や、状況に対する素早い判断力などが必要です。第二段階目では、以下のような技能を身につける目的があります。

  • 道路及び交通の状況についての情報を的確に読み取り、危険を予測した運転ができる。
  • 他の交通への気配りをしながら、法規に従った基本的な走行ができる。
  • 自主的に走行経路を設定し、他の交通に気配りしながら、主体的な運転ができる。
  • 高速走行の特性を知り、高速道路において安全に運転ができる。

第二段階で身につける技能

第二段階でも第一段階と同じように各時限で重点を置くべき課題が設定されています。後半になると、自分で経路を設定し、同じ教習生を乗せて交代しながら同乗走行をするなど、実際の運転とほぼ同様の環境で学習が進められます。

第二段階での1日あたりの教習上限は3時限までです。地域や教習所によって進め方に若干の違いがあるものの、おおまかな時限あたりの教習は以下の通りです。

教習時限身につける技能等
1時限目・教習所内と実際の道路との違い
・路上運転の点検や準備方法
・実際の交通の流れに沿った運転の実践
・適切な速度と車間距離の保持
2時限目・実際の道の形状に合わせた通行
3時限目・周囲の状況に則したタイミングの進路変更
4時限目・信号・標識・標示の読み取り
5時限目・安全な交差点の通行
6時限目・歩行者・自転車への対処と配慮
7時限目・道路および交通状況に則した安全運転
8時限目・道路および交通状況に則した駐車
・停車
(複数名の同時教習)
9時限目
10時限目
・他の交通を意識した危険予測と危険回避
(複数名の同時教習)
11時限目・方向転換
・縦列駐車の方法
12時限目・方向転換
・縦列駐車の方法
・急ブレーキによる停止と危険回避
13時限目・走行経路を自分で決定し、安全な運転ができる
(複数名の同時教習)
14時限目・地域ごとに必要性の高い運転技能の修得
15時限目
16時限目
・高速道路の特性理解と安全な走行方法
(複数名の同時教習)
17時限目
18時限目
・走行経路を自分で決定し、安全な運転ができる
19時限目・路上教習の効果確認(みきわめ)

高速道路での運転も学ぶ

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15・16時限目に設けられている高速教習とは、高速道路の長距離移動を体験する教習です。高速教習を受けるためには、事前に高速道路の走行に関する学科教習を済ませておく必要があります。教習は2時限を連続で使い、教習生2人以上で往路と復路を交代して走行するのが一般的です。

高速道路は一般道路よりも速度域が高い高速道路の走行は、より高度な技術を要します。また、速度に対する恐怖心と緊張から普段どおり運転できない場合もあるため、教習所によっては操作が簡単なAT車を使ったり、シミュレーターを用いた擬似体験で済ませる場合もあります。

いずれの高速教習でも、料金所ゲートの通り方や高速本線への合流などの利用方法に加え、車線変更の仕方や適切な車間距離など、高速道路の安全な走行方法をしっかり身につけましょう。

卒業検定に合格すれば免許取得はもうすぐ

第二段階の最後に待っているのが、これまでの教習で学んだ運転への知識や技術が身についているかを確認するための卒業検定です。卒業検定を受験するためには、第二段階でのみきわめを終え、卒業検定前効果測定(学科試験)を終えている必要があります。

卒業検定では教習所内と路上の両方を走行し、法規に従った運転ができているか、他の交通への気配りができているか、安全確認や操作技術が不足していないかなどが同乗する教官によって採点されます。採点方法は修了検定と同じく減点方式が用いられ、100点から始まり70点以上で試験を終えられれば合格です。

落ちてしまっても、第一段階の修了検定と同じように、1時限以上の教習を受講後に再度卒業試験を受けられます。卒業検定合格後は、卒業証明書を持参して免許センターなどで受験できる本免許試験(学科試験)に合格すれば、晴れて運転免許を取得することができます。

修了検定に合格するには?

卒業検定の内容や合格するためのポイントについては下記の記事で詳しく解説しています。

運転免許取得に関する記事はこちら!

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執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...

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