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ワイドトレッドスペーサーの取り付け方から車検対応や事故について【意外なデメリットが?】

ワイドトレッドスペーサーとは?

ワイドトレッドスペーサー

ツライチに必要なスペーサーの一種

ワイドトレッドスペーサーは、ホイールの取り付け面に挟み込むことで手軽にタイヤを外側に出すことのできるスペーサーです。

タイヤをフェンダーギリギリまで外側に出すカスタムを「ツライチ」と呼びますが、そのためには「ホイールスペーサー」というパーツが必要です。

ワイドトレッドスペーサーはホイールスペーサーの一種で、ツライチセッティングの際の微調整に役立ちます。

ワイトレは微調整に役立つパーツ

ホイールの取り付け位置を外に出すためには、サスペンションアームを延長するか、ホイールのオフセット値が、よりマイナスになるホイールに変えなければいけません。

しかし微調整ともなると、どちらの選択も現実的ではありません。ワイドトレッドスペーサーは、少ない出費で微調整が可能な優れたパーツです。

「後少しホイールを外に出せれば…」「フロントのトレッドを、もう少し広げればタイムアップできそう」というときに便利です。

しかし確かにトレッドの微調整が可能な便利なパーツですが、しっかりした知識がないままに装着すると、タイヤの脱落など、思わぬトラブルに繋がる恐れがあります。大きな力の加わる部分なので、正しい知識を身につけた上で取り付けましょう。

ワイドトレッドスペーサーのメリット

メリット
©tamayura39/stock.adobe.com

乗り心地が良くなる

車のサスペンションは、テコの原理で動作しています。サスペンションアームブッシュの位置が支点。タイヤが力点。サスペンションが作用点です。

ワイドトレッドスペーサーを装着してトレッドを広げるということは、支点から力点の距離が離れるということですから、作用点であるサスペンションは、小さな力で大きく動くことになります。これらの比率を“レバー比”といいます。

レバー比を上げると、サスペンションが柔らかくなったように感じ、路面追従性が上がり、実際に乗り心地も良くなります。駆動輪のトレッドを広げた場合はトラクション性能向上につながります。

LSDの効きが強くなる

トレッドが広がることは、車が曲がる際の内輪と外輪の回転差が大きくなることになります。そのため、LSD(作動制限装置)を装着している車両は、その効き目が強くなる傾向になります。

しかし、効きが強いということは、それだけLSDに負担がかかるということでもありますので、発熱量、オイル管理にご注意ください。

ロールバランスの調整

ワイドトレッドスペーサーを装着して、レバー比を長くすると、車体のロールセンター位置が上がります。

ロールセンターとは、車が曲がる際にロールする中心を指します。ロールセンターが上がることで、より車の重心に近くなり、ロールは減る方向になります。

サスペンションの路面追従性を上げながら、ロール剛性を高めることになるワイドトレッドは良いことずくめと言えます。

基本的な車の特性は変化させることはできませんが、前後のバランスを整えることで、自分の乗り方に合わせた微調整が可能です。

ホイール選択の幅が広がる

ワイドトレッドスペーサーはホイール選択の幅も広げます。

「4穴ホイールの車だけど、どうしても5穴ホイールを履かせたい」「輸入車に国産のPCDのホイールを履かせたい」といった希望を叶える、PCDチェンジャーとしての役割を果たす製品もあります。

ワイドトレッドスペーサーのデメリット

デメリット
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ハンドリングの悪化

トレッドを広げるということは、ハンドルを切った際にステアリング軸からタイヤが離れることを意味します。そうなると、路面の荒れによるハンドリング特性が悪化することになります。

つまりトレッドを広げた車は、ワダチにハンドルを取られやすくなるということです。これを”ワンダリング”と言います。

バネ下加重の増加

バネ下加重とは、サスペンションを基準としてスプリングの上側のボディの重量よりも、サスペンションの下の足まわりの重量の方が、10倍以上サスペンションの動きに影響するといわれるものです。

ワイドトレッドスペーサーの多くは軽量なアルミ製とはいえ、金属の塊ですからそれなりに重量があります。また回転物でもありますから、よりワイドなスペーサーの方が、足まわりの重量物感が付きまとってしまいます。

ホイール脱落のリスクがある

いいことづくめに思われるワイドトレッドスペーサーですが、その最大のリスクはホイールの脱落事故です。製品の特性上、大きな負荷がかかる部品です。

その負荷は、トレッドを広げるほど、駆動力を掛けるほど、車重が増えるほど、タイヤのグリップが増すほど、スペーサーにかかる負担が増えることになります。

そうした負荷が掛けられた後に金属疲労により破壊されるケースが多数報告されています。そのため、製品精度、取り付け方、使用方法を守ることは、最低限の義務と心得ましょう。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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