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車の鍵(エンジンキー)が回らないときに確認すべきこと3つ!スマートキーはどうする?
キーが回らないときのチェックポイント
鍵の破損や変形がないか
まずチェックすべきは鍵自体が破損、変形していないかの確認です。キーが何かにぶつかった衝撃や力が加わった際に変形や破損している可能性があります。
鍵を真横や正面から見て破損変形しているか確認しましょう。
破損や変形が目視で判断できる場合は無理に使用せず、スペアキーを使用するか修理を依頼しましょう。変形を自身で直すのは注意が必要です。変形を修正したさいに折れたり破損が悪化することもあります。また、無理に差し込んでしまうと抜けなくなる可能性があり、最悪の場合シリンダー交換になり修理費用がかかってしまいます。
破損や変形している場合は無理せずスペアキーを使用し、スペアキーが近くにない場合は鍵の修理を専門業者に依頼しましょう。
ギアやブレーキの操作は誤っていないか
鍵に異常がなければエンジン始動の操作方法が合っているか確認しましょう。
- ギアがP・Nにギアが入っているか
- ブレーキを踏んでいるか
- クラッチを踏んいるか( MTの場合 )
この他、いくつか確認したいポイントがありますので詳しくは後述します。
バッテリーが上がっていないか
エンジンキーが回らない原因としてバッテリーが上がっている場合があります。バッテリーが上がっているとエンジンキーは回りません。
エアコンやヘッドライト、ルームライトなどを点けっぱなしにすると、バッテリーが上がりやすくなりますので注意が必要です。定期的にバッテリーを充電するなどバッテリーのメンテナンスも行いましょう。
バッテリー上がってしまった場合は、JAFなどのロードサービスを活用しバッテリー充電を行い、自身でバッテリー充電できる方は専用のケーブルを使用し充電を行いましょう。
見落としやすいギアやブレーキのチェックポイント
パーキング(P)・ニュートラル(N)にギアが入っているか
エンジンキーはギアがパーキング(P)、ニュートラル(N)に入っていないと回りません。ドライブ(D)やバック(R)にギアが入ったままになっていないか確認しましょう。もし、ギアが入っている場合はブレーキを踏んだ状態でギアを パーキング(P)、ニュートラル(N) に入れキーを回してみましょう。
ギアが入っていまたままエンジンを切っているようであれば、日頃からギアをパーキング(P)に入れるよう習慣付けましょう。エンジンキーが回らないだけでなく、サイドブレーキの効きが甘い場合、車が動いてしまい思わぬ事故につながる可能性もあります。
ブレーキを踏んでいるか
キーはブレーキを踏んだ状態にないと回らない構造です。しっかりと奥までフットブレーキを踏んでいるか確認し、キーを回してみましょう。
軽くブレーキを踏んでいたり、シートの位置が遠くブレーキを踏めていないなど運転姿勢やブレーキの踏み方にも問題があるかもしれません。もう一度運転位置やフットブレーキの踏み方を確認し、奥までフットブレーキを踏みキーを回して確認しましょう。
クラッチを踏んでいるか
MT車マニュアル車の場合はクラッチを踏まないとキーは回りません。安全上のことも考慮すると、フットブレーキとクラッチを踏んだ状態でキーが回るか確認しましょう。
ハンドルロックされていないか
ハンドルロックがかかっているとハンドルだけでなく、エンジンキーも回らなくなります。ハンドルロックとはキーを抜いた状態でハンドルを動かしてしまった場合に起きる機能です。
ハンドルロックを解除する為にはブレーキを踏んだ状態で、ハンドルを軽く左右に回し同時にエンジンキーも回します。解除されるとハンドルが軽くなると同時にエンジンがかかります。ハンドルロックを解除するポイントは、ハンドルを動かした際動きが軽い方へ回すと上手く解除できます。
キーが回らないときの注意点
無理やり回すのはやめよう
エンジンキーが回らないからと、無理やり回すのは絶対にやめましょう。キーがシリンダー内で折れたり、シリンダーの不具合が起きる可能性があります。最悪の場合シリンダーの交換や鍵の複製が必要になり余計な費用がかかってしまい、費用だけでなく直るまでの時間も無駄になるので無理やりキーを回すのはやめましょう。
異物が詰まっている時は専門業者に任せよう
鍵穴に異物が詰まっている場合などは、無理に自分で取るのは危険です。異物がシリンダー内部に入ってしまうと、専門の業者でも異物を取り出すのは困難になります。異物が詰まっているのを確認した時点で、専門業者に依頼しましょう。
潤滑油や水で洗浄するのは絶対NG
鍵穴に異物が詰まっていたり、汚いからと潤滑油や水で安易に洗浄するのはやめましょう。鍵穴の内部はエンジンの操作なら関する機構や部品が詰まっています。
水は電装系の不具合の元となってしまいます。油はゴミの付着などを促し状態の悪化を招く危険があります。どうしても鍵穴のメンテナンスをしたい場合は、乾拭きや車バイク用の洗浄液でメンテナンスしましょう。
車のカギ修理やカギ作製の費用は?
エンジンキーが回らない場合、専門業者に依頼することもあります。依頼した際の修理、対処費は8,000円~20,000円ほどかかります。値幅が大きいので原因に対しそれぞれどれくらい費用がかかるのか相場をご紹介いたします。
作業内容 | 料金相場 |
ハンドルロック解除 | 8,000~10,000円 |
鍵の作製 | 15,000~20,000円 |
鍵抜き | 8,000~12,000円 |
バッテリー充電 | 9,000~12,000円 |
より具体的な料金は現地にて業者に見積もりを取ってもらいましょう。
エンジンキートラブルに関するよくある質問
鍵を無くした時はどうすればいい?
自動車の鍵は小さく、「外出先で紛失してしまった。」「どこに行ったかわからない。」という事が起きます。自動車の鍵を紛失した場合、車内に入ることはもちろん運転することもできないため、迅速に対処する必要があります。
鍵を紛失した場合の対処法は4つあります。
- 記憶を辿り鍵を捜索
- スペアキーを使用する
- 警察に紛失の連絡をする
- ロードサービスや鍵屋に依頼し対処してもらう
まず紛失前にとった自分の行動を一通り辿りましょう。お店や歩いたルートなど出来る限り同じ行動をとり、「ここにはないだろう」という先入観は抱かずくまなく探しましょう。
メインキーが見つからない場合は、第三者に悪用される危険もあるためすぐに警察へ連絡しましょう。警察にメインキーが届いていれば解決ですが、そうでない場合は紛失届を提出する必要があります。
スペアキーをすぐに取りに行ける場合はスペアキーを使用し、スペアキーがない場合はロードサービスや鍵屋に依頼し鍵の作製を行ってもらいましょう。
スマートキーの電池切れの対処法は?
スマートキーを使用していて電池が切れてエンジンをかけれないというトラブルをよく耳にします。スマートキーの電池の寿命は1年~2年ほどです。いつ電池交換したか忘れている人も多いはず。スマートキーの電池が切れた時のエンジンのかけ方を紹介します。
電池が切れたスマートキーでエンジンをかける方法
- フットブレーキを踏む
- スマートキーをエンジン始動ボタンに当てる
- 通常の手順でエンジンをかける
メーカーにより多少ことなりますが基本的にはこの手順でエンジンをかけることができます。この手順は緊急手段になるので電池をすぐに購入し交換することをおすすめします。
エンジンがかからなくなる原因をご紹介すると共に、よくありがちなミスを踏まえて解説
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マニュアル(MT)車│エンジンがかからない原因&理由とは?対処方法も解説!
- 執筆者プロフィール
- 真田 ユウ
- 1990年生まれ。Webライディング歴3年。2児の父。自動車開発に携わり、自動車に関する情報発信しています。愛車は快適性や収納量を重視したステップワゴンで日々、家族時間を楽しんでいます。