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車のエンジンがかからない時に試してもらいたい・注意したい点10選

故障車をチェックする男性
©miya227/stock.adobe.com

旅行先などで急に車のエンジンがかからなくなれば、とても不安になることでしょう。エンジン不調はさまざまな原因が考えられ、複数の要因が重なった場合、診断をするのは難しくなります。

しかし、必ずしも「エンジンがかからない=エンジンの不調」というわけでもありません。車のエンジンがかからない原因は、意外と単純な理由だったりするのです。

今回はエンジンがかからなくなる原因をご紹介すると共に、よくありがちなミスを踏まえて解説していきます。

車のエンジンがかからなくなった場合に考えられる原因はたくさん

疑問を持つ女性
©metamorworks/stock.adobe.com

いくら整備士1級の人でも、「エンジンがかからない」と聞いただけで原因がわかる分かるほどエンジンの不調は簡単なものではありません。

旅行先などで車が急にかからなくなってしまえば、とても不安な気持ちだとは思いますが、エンジンがかからなくなった場合、焦っていろんな箇所を触らず、まずは深呼吸をしましょう。そこからどうすべきかゆっくりと原因を探れば良いのです。

まず、エンジンを動かすために最低限必要な3大要素は下記の3点です。

  1. 圧縮
  2. 点火
  3. 混合気

これらは3つで1セットであり、どれかひとつでも欠けるとエンジンは動かなくなってしまいます。

例えば圧縮が原因でエンジンがかからなくなった場合、ピストン自体の問題、もしくはピストンを動かしているクランクシャフトの問題、クランク角センサーの異常など考えられる原因はとても多くあります。

エンジンがかからない場合、単純なミスを除けばこの3点のどれかひとつ、もしくはいくつかが正常に作動していないと考えられるのです。

バッテリー上がり

車のバッテリー
©NorGal/stock.adobe.com

エンジンがかからなくなる最も多い原因として、バッテリー上がりが挙げられます。バッテリー上がりは車の知識があまりない方でも、知っているトラブルのひとつではないでしょうか。

バッテリー上がりとは、車に積まれてある12Vのバッテリー電圧が下がりすぎたために、エンジンをかけることができなくなる症状のことを指します。そしてバッテリーが上がってしまうとエンジンをかけられないだけでなく、その他の電装品も使用できなくなります。

例えばヘッドライトやメーター系の電気もバッテリーから供給されているので、もし本当にバッテリー上がりならばそれらの電装品もつかない、もしくは弱々しくついている状態になるはずです。

バッテリー上がりの対処方法

ジャンパーケーブルを手に持つ男性
©chartphoto/stock.adobe.com

バッテリー上がりの対処方法はいくつか存在します。

  1. JAFを呼んで応急処置を受ける
  2. 他の車に協力してもらいジャンプスタートを行う
  3. ジャンプスターターでエンジンを始動する

この3つの方法がありますが、もし②の方法を行うのであればブースターケーブルが必要となり、③の方法ではジャンプスターターを持っていなければ対処できません。

どうしても自力で対処したいのであれば、②のジャンプスタートを行いましょう。

ジャンプスタートの方法は、他の車に積んであるバッテリーの電気を使用して、自分の車のエンジンをかけるという方法です。

<ジャンプスタートの手順>

  1. 救護車のプラス端子と赤色のスターケーブルを接続
  2. 赤のブースターケーブルの反対側をバッテリー上がり車のプラス端子に接続
  3. バッテリー上がり車のマイナス端子と黒のブースターケーブルを接続
  4. 黒のブースターケーブルの反対側を救護車のマイナス端子を接続
  5. 救護車のエンジンをかける
  6. バッテリー上がり車のエンジンをかける

エンジンがかかってしまえば、車に内蔵された発電機によって電気供給が行われるため問題なく走行することができます。

注意点は、バッテリーをもらう車に「ハイブリッド車」を選ばないようすることです。ハイブリッド車でジャンプスタートを行うと、救護車が壊れてしまう可能性があります。注意しましょう。

バッテリー上がりの原因はさまざま

劣化した車の部品
©NopponPAT/stock.adobe.com

一言にバッテリー上がりといっても、バッテリー上がりの原因は多種多様に存在します。

一般的に多い原因としては、買い物中ライトをつけっぱなしにしていたというミスや、経年劣化によるバッテリーの電圧低下などであり、その他にもオルタネーター(発電機)が故障しているため、バッテリーが充電されなかったなど原因はさまざまです。

そしてバッテリートラブルの中にはバッテリーの電圧は正常だったにもかかわらず、バッテリー上がりの症状が現れる場合もあります。

具体的には、バッテリーと車をつないでいるターミナルが腐食し接触不良が起こり、電気がうまく流れていなかったため、電気不足が起こってしまうという現象も存在するのです。

長く車に乗っていると、一度くらいはバッテリー上がりのトラブルを経験することと思います。そのような時、しっかりとバッテリー上がりの症状を覚えておき、的確な対処方法をすることで無駄な時間や費用を抑えることができるのではないでしょうか。

バッテリーの寿命や長持ちさせる方法

車のハンドルを握る手
©Imaging L/stock.adobe.com

バッテリーにとって良いのは、1週間に一度程度で良いので、1時間以上ドライブをして電圧の消費と充電を定期的に行うことです。

車に積まれているバッテリーは、消費と充電を何度も繰り返しながら性能を維持しており、電気の供給はバッテリー以外に、オルタネーターという装置でも行っています。

発電の役割を持つオルタネーターは、各電気の供給と共にバッテリーの充電も行うという優れた一面を持つ装置です。

しかしエンジンが始動している時しか作動せず、エンジンが止まっている時の電気供給は全てバッテリーから供給されているため、バッテリー充電を満タンにするためには一定時間の走行が必要不可欠となります。

逆にバッテリーにとって良くない乗り方として、長期間エンジンをかけない、使用頻度は高いけど車で5分ほどのスーパーにしか乗っていかないなどの乗り方をすれば、バッテリーに大きな負担がかかります。 酷使されたバッテリーの劣化はとても早く、ひどい時には半年ほどでバッテリー上がりを起こしてしまうこともあるのです。

シフトレバーの操作ミスやブレーキの踏み忘れ(AT車限定)

シフトレバーを握る手
©あんみつ姫/stock.adobe.com

意外とよくあるミスとして、シフトレバーの操作ミスが挙げられます。

MT車であれば起こりえない操作ミスですが、近年のAT車はシフトレバーを「P」に入れておかないとエンジンがかからない仕様となっており、一度は経験した方も多いのではないでしょうか。

またブレーキを踏んでおかなければ、エンジンをかけることは出来できない作りとなっています。車の免許を取りたての、運転初心者の方がやってしまいがちなミスですが、何かを考えながらエンジンをかけたりすると、ベテランドライバーでもついつい失敗してしまうミスのひとつです。

操作ミスの確認方法や対処方法

車のシフトレバー
©Artinun/stock.adobe.com

シフトレバーの確認方法は、目視で確認すればOKです。

あまり車に乗りなれてない方は、「エンジンがかからないどうしよう」と焦ってしまうかもしれませんが、まずは落ち着いてシフトレバーやブレーキを確認してみましょう。

エンジンをかける前に確認する癖をつける

車のミラーを直す女性
©maroke/stock.adobe.com

久しぶりの運転では、Pレンジに入れたりブレーキを踏む癖がついていないと思います。

遠出をする予定ならばまずは少しだけ練習して、エンジンをかける際はPレンジに入れブレーキを踏むという癖づけを行いましょう。何度か行うことで無意識でも操作することができるようになります。

クラッチペダルの踏み忘れ(MT車限定)

車のクラッチペダル
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近年ではMT車が減り、普段乗りなれている方は少ない現状です。MT車のエンジンをかける際は、必ずクラッチペダルを踏む必要があります。クラッチの踏み幅やペダルの重さは車種によってかなりの違いがあり、軽トラックなどの軽い車は比較的小さな力で踏み込むことができます。

それに対しスポーツカーなどの馬力やトルクの大きな車は、クラッチペダルが重い車種もあり自分ではかなり踏み込んでいるはずでも、しっかりとクラッチが切れておらずエンジンがかからないなんて場合もあるのです。

確認方法や対処方法

クラッチペダルを踏む足元
©Viika/stock.adobe.com

まずはクラッチを思いっきり踏み込んで、どこまで沈むかを確認しておきましょう。中途半端に踏み込んでも、クラッチが切れていなければエンジンをかけることができません。

まずはクラッチペダルに慣れることが大切

車の運転操作を習う男性
©Syda Productions/stock.adobe.com

AT車に慣れてしまっている方や教習所以来のMT車という方は、公道を走る前にまずは広い空き地など安全な場所で運転の練習を行いましょう。

クラッチはエンジンをかける場合だけでなく、減速や停止の場面でも頻繁に踏み込むペダルです。クラッチを切らずに減速すると、エンストしてしまい後続車に迷惑がかかります。

また前の車が急ブレーキをかけた場合などでもパニックにならない為ために、まずはクラッチに慣れることが必要不可欠であるといえます。

スマートキーの電池切れ

色々な車のキー
©New Africa/stock.adobe.com

このトラブルも新しい車によく起こりがちなトラブルです。昔の車は鍵を挿し回すことでエンジンの始動を行っていました。

しかしスマートキーの普及に伴い、プッシュスタートタイプの車が増え、鍵をカバンに入れたままでもエンジンをかけることができるようになっています。

とても利便性が高いスマートキーですが、その反面電池が切れてしまえば全く役に立たないという面も存在します。スマートキーの電池が切れれば、エンジン始動ができないだけでなく車のロックをかけることもできないのです。

電池が切れているかを確認する方法

車のキーを持つ手
©Sawat/stock.adobe.com

電池切れは、車のロックボタンですぐ確認することができます。

車から降りドアを全部閉めた状態で、ロックボタンを押し反応がなければ電池切れである可能性が高まります。

また車のメーターにキーのチェックランプや、電池の表示が現れる車もあるので、まずはメーター計を確認してみましょう。

電池が切れた場合でもエンジンをかけることはできる

車のスマートキーの電池
©Miya/stock.adobe.com

スマートキーは電池がなければ役に立たないと説明しましたが、メーカーは電池が切れた場合も想定しスマートキーを製造しています。

電池が切れた時の対処方法は車種やメーカーによりさまざまですが、大半はスマートキーの中に「メカニカルキー」が差し込まれており、昔の車のように挿し込み回すことでエンジン始動を行います。

またスマートキーを入れる箇所を設け、電池が切れてもその部分にはめ込むことによりエンジン始動が行えるという方法もあり、大事なことは自分の車のスマートキー電池が切れた場合、どのようにしてエンジンをかければ良いのかを事前に把握するということではないでしょうか。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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