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車のエンジンがかからない時に試してもらいたい・注意したい点10選

故障車をチェックする男性
©miya227/stock.adobe.com

旅行先などで急に車のエンジンがかからなくなれば、とても不安になることでしょう。エンジン不調はさまざまな原因が考えられ、複数の要因が重なった場合、診断をするのは難しくなります。

しかし、必ずしも「エンジンがかからない=エンジンの不調」というわけでもありません。車のエンジンがかからない原因は、意外と単純な理由だったりするのです。

今回はエンジンがかからなくなる原因をご紹介すると共に、よくありがちなミスを踏まえて解説していきます。

車のエンジンがかからなくなった場合に考えられる原因はたくさん

疑問を持つ女性
©metamorworks/stock.adobe.com

いくら整備士1級の人でも、「エンジンがかからない」と聞いただけで原因がわかる分かるほどエンジンの不調は簡単なものではありません。

旅行先などで車が急にかからなくなってしまえば、とても不安な気持ちだとは思いますが、エンジンがかからなくなった場合、焦っていろんな箇所を触らず、まずは深呼吸をしましょう。そこからどうすべきかゆっくりと原因を探れば良いのです。

まず、エンジンを動かすために最低限必要な3大要素は下記の3点です。

  1. 圧縮
  2. 点火
  3. 混合気

これらは3つで1セットであり、どれかひとつでも欠けるとエンジンは動かなくなってしまいます。

例えば圧縮が原因でエンジンがかからなくなった場合、ピストン自体の問題、もしくはピストンを動かしているクランクシャフトの問題、クランク角センサーの異常など考えられる原因はとても多くあります。

エンジンがかからない場合、単純なミスを除けばこの3点のどれかひとつ、もしくはいくつかが正常に作動していないと考えられるのです。

バッテリー上がり

車のバッテリー
©NorGal/stock.adobe.com

エンジンがかからなくなる最も多い原因として、バッテリー上がりが挙げられます。バッテリー上がりは車の知識があまりない方でも、知っているトラブルのひとつではないでしょうか。

バッテリー上がりとは、車に積まれてある12Vのバッテリー電圧が下がりすぎたために、エンジンをかけることができなくなる症状のことを指します。そしてバッテリーが上がってしまうとエンジンをかけられないだけでなく、その他の電装品も使用できなくなります。

例えばヘッドライトやメーター系の電気もバッテリーから供給されているので、もし本当にバッテリー上がりならばそれらの電装品もつかない、もしくは弱々しくついている状態になるはずです。

バッテリー上がりの対処方法

ジャンパーケーブルを手に持つ男性
©chartphoto/stock.adobe.com

バッテリー上がりの対処方法はいくつか存在します。

  1. JAFを呼んで応急処置を受ける
  2. 他の車に協力してもらいジャンプスタートを行う
  3. ジャンプスターターでエンジンを始動する

この3つの方法がありますが、もし②の方法を行うのであればブースターケーブルが必要となり、③の方法ではジャンプスターターを持っていなければ対処できません。

どうしても自力で対処したいのであれば、②のジャンプスタートを行いましょう。

ジャンプスタートの方法は、他の車に積んであるバッテリーの電気を使用して、自分の車のエンジンをかけるという方法です。

<ジャンプスタートの手順>

  1. 救護車のプラス端子と赤色のスターケーブルを接続
  2. 赤のブースターケーブルの反対側をバッテリー上がり車のプラス端子に接続
  3. バッテリー上がり車のマイナス端子と黒のブースターケーブルを接続
  4. 黒のブースターケーブルの反対側を救護車のマイナス端子を接続
  5. 救護車のエンジンをかける
  6. バッテリー上がり車のエンジンをかける

エンジンがかかってしまえば、車に内蔵された発電機によって電気供給が行われるため問題なく走行することができます。

注意点は、バッテリーをもらう車に「ハイブリッド車」を選ばないようすることです。ハイブリッド車でジャンプスタートを行うと、救護車が壊れてしまう可能性があります。注意しましょう。

バッテリー上がりの原因はさまざま

劣化した車の部品
©NopponPAT/stock.adobe.com

一言にバッテリー上がりといっても、バッテリー上がりの原因は多種多様に存在します。

一般的に多い原因としては、買い物中ライトをつけっぱなしにしていたというミスや、経年劣化によるバッテリーの電圧低下などであり、その他にもオルタネーター(発電機)が故障しているため、バッテリーが充電されなかったなど原因はさまざまです。

そしてバッテリートラブルの中にはバッテリーの電圧は正常だったにもかかわらず、バッテリー上がりの症状が現れる場合もあります。

具体的には、バッテリーと車をつないでいるターミナルが腐食し接触不良が起こり、電気がうまく流れていなかったため、電気不足が起こってしまうという現象も存在するのです。

長く車に乗っていると、一度くらいはバッテリー上がりのトラブルを経験することと思います。そのような時、しっかりとバッテリー上がりの症状を覚えておき、的確な対処方法をすることで無駄な時間や費用を抑えることができるのではないでしょうか。

バッテリーの寿命や長持ちさせる方法

車のハンドルを握る手
©Imaging L/stock.adobe.com

バッテリーにとって良いのは、1週間に一度程度で良いので、1時間以上ドライブをして電圧の消費と充電を定期的に行うことです。

車に積まれているバッテリーは、消費と充電を何度も繰り返しながら性能を維持しており、電気の供給はバッテリー以外に、オルタネーターという装置でも行っています。

発電の役割を持つオルタネーターは、各電気の供給と共にバッテリーの充電も行うという優れた一面を持つ装置です。

しかしエンジンが始動している時しか作動せず、エンジンが止まっている時の電気供給は全てバッテリーから供給されているため、バッテリー充電を満タンにするためには一定時間の走行が必要不可欠となります。

逆にバッテリーにとって良くない乗り方として、長期間エンジンをかけない、使用頻度は高いけど車で5分ほどのスーパーにしか乗っていかないなどの乗り方をすれば、バッテリーに大きな負担がかかります。 酷使されたバッテリーの劣化はとても早く、ひどい時には半年ほどでバッテリー上がりを起こしてしまうこともあるのです。

シフトレバーの操作ミスやブレーキの踏み忘れ(AT車限定)

シフトレバーを握る手
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意外とよくあるミスとして、シフトレバーの操作ミスが挙げられます。

MT車であれば起こりえない操作ミスですが、近年のAT車はシフトレバーを「P」に入れておかないとエンジンがかからない仕様となっており、一度は経験した方も多いのではないでしょうか。

またブレーキを踏んでおかなければ、エンジンをかけることは出来できない作りとなっています。車の免許を取りたての、運転初心者の方がやってしまいがちなミスですが、何かを考えながらエンジンをかけたりすると、ベテランドライバーでもついつい失敗してしまうミスのひとつです。

操作ミスの確認方法や対処方法

車のシフトレバー
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シフトレバーの確認方法は、目視で確認すればOKです。

あまり車に乗りなれてない方は、「エンジンがかからないどうしよう」と焦ってしまうかもしれませんが、まずは落ち着いてシフトレバーやブレーキを確認してみましょう。

エンジンをかける前に確認する癖をつける

車のミラーを直す女性
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久しぶりの運転では、Pレンジに入れたりブレーキを踏む癖がついていないと思います。

遠出をする予定ならばまずは少しだけ練習して、エンジンをかける際はPレンジに入れブレーキを踏むという癖づけを行いましょう。何度か行うことで無意識でも操作することができるようになります。

クラッチペダルの踏み忘れ(MT車限定)

車のクラッチペダル
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近年ではMT車が減り、普段乗りなれている方は少ない現状です。MT車のエンジンをかける際は、必ずクラッチペダルを踏む必要があります。クラッチの踏み幅やペダルの重さは車種によってかなりの違いがあり、軽トラックなどの軽い車は比較的小さな力で踏み込むことができます。

それに対しスポーツカーなどの馬力やトルクの大きな車は、クラッチペダルが重い車種もあり自分ではかなり踏み込んでいるはずでも、しっかりとクラッチが切れておらずエンジンがかからないなんて場合もあるのです。

確認方法や対処方法

クラッチペダルを踏む足元
©Viika/stock.adobe.com

まずはクラッチを思いっきり踏み込んで、どこまで沈むかを確認しておきましょう。中途半端に踏み込んでも、クラッチが切れていなければエンジンをかけることができません。

まずはクラッチペダルに慣れることが大切

車の運転操作を習う男性
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AT車に慣れてしまっている方や教習所以来のMT車という方は、公道を走る前にまずは広い空き地など安全な場所で運転の練習を行いましょう。

クラッチはエンジンをかける場合だけでなく、減速や停止の場面でも頻繁に踏み込むペダルです。クラッチを切らずに減速すると、エンストしてしまい後続車に迷惑がかかります。

また前の車が急ブレーキをかけた場合などでもパニックにならない為ために、まずはクラッチに慣れることが必要不可欠であるといえます。

スマートキーの電池切れ

色々な車のキー
©New Africa/stock.adobe.com

このトラブルも新しい車によく起こりがちなトラブルです。昔の車は鍵を挿し回すことでエンジンの始動を行っていました。

しかしスマートキーの普及に伴い、プッシュスタートタイプの車が増え、鍵をカバンに入れたままでもエンジンをかけることができるようになっています。

とても利便性が高いスマートキーですが、その反面電池が切れてしまえば全く役に立たないという面も存在します。スマートキーの電池が切れれば、エンジン始動ができないだけでなく車のロックをかけることもできないのです。

電池が切れているかを確認する方法

車のキーを持つ手
©Sawat/stock.adobe.com

電池切れは、車のロックボタンですぐ確認することができます。

車から降りドアを全部閉めた状態で、ロックボタンを押し反応がなければ電池切れである可能性が高まります。

また車のメーターにキーのチェックランプや、電池の表示が現れる車もあるので、まずはメーター計を確認してみましょう。

電池が切れた場合でもエンジンをかけることはできる

車のスマートキーの電池
©Miya/stock.adobe.com

スマートキーは電池がなければ役に立たないと説明しましたが、メーカーは電池が切れた場合も想定しスマートキーを製造しています。

電池が切れた時の対処方法は車種やメーカーによりさまざまですが、大半はスマートキーの中に「メカニカルキー」が差し込まれており、昔の車のように挿し込み回すことでエンジン始動を行います。

またスマートキーを入れる箇所を設け、電池が切れてもその部分にはめ込むことによりエンジン始動が行えるという方法もあり、大事なことは自分の車のスマートキー電池が切れた場合、どのようにしてエンジンをかければ良いのかを事前に把握するということではないでしょうか。

ハンドルロックがかかっている

ハンドルロック
©Benjamin Sibuet/stock.adobe.com

ハンドルロックはエンジンを切った後、ハンドルを左右どちらかに思いっきり回すとハンドルが固定される仕組みになっています。

盗難防止の機能ですが、車に乗っている方の中にはハンドルロックの解除方法をしらず焦ってしまう方もいます。ハンドルロックがかかったままだと、エンジンをかけることはできません。

ハンドルロックの確認方法

車のハンドルを握る手
©beeboys/stock.adobe.com

まずハンドルを握り、左右に回してみましょう。回らなければロックがかかってしまっているという証拠です。

ハンドルロックの解除方法は簡単

ハンドルロックを試す手元
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ハンドルロックの解除方法はとても簡単です。ハンドルを握ったままエンジンキーを回す、もしくはスタートボタンを押せば解除できます。

タイミングによってはなかなか解除できない場合もありますが、そんな時にはキーを回しながらハンドルを小刻みに動かしてみましょう。

電装系の故障

車の電装系部品各種
©dreamnikon/stock.adobe.com

電装系が故障してもエンジンはかかりません。車の電装と聞くと、ルームランプやヘッドライトをイメージする方もいると思います。

しかし電装品はライト関係だけでなくオルタネーターやセンサー類、点火プラグなども電装の部類に属するのです。

そして先ほど述べたエンジンの3代要素に関わる電装部品が故障した場合、エンジンがかからないなどのトラブルに発展することも考えられます。

電装系の故障における確認方法(チェックランプや警告表示が出ていないかを確認)

車の警告表示のアイコン各種
©ville/stock.adobe.com

まずはメーター計にチェックランプや警告表示がないか確認してみましょう。

どの電装品が故障しているかにより状況は変化してきますが、例えばクランクシャフトについているクランク角センサーの故障であれば、エンジン警告灯が点灯します。

またその他のセンサー類が故障している場合でも、何かしらのチェックランプや警告表示が出ている可能性が高く、「すぐにディーラーに持ち込んで下さい」と表示される場合もあるのです。

電装系の故障診断は整備士でも難しい、まずは電装系でないと仮定して原因を探る

拡大鏡
©patpitchaya/stock.adobe.com

電装系の故障によりエンジンがかからない可能性はもちろんありますが、電装系の故障はその他の原因よりも可能性はそれほど高くなく、むしろ年式の新しい車であればその他の可能性を考え原因を探る方が効率的であるといえます。

またどの部分が故障しているか簡単に分かるパーツから、かなり詳しく調べないと分からないパーツもあり、それなりの診断装置がなければ原因を突き止めるのは難しい作業となります。

その難易度は整備士ですら簡単には診断することができないほどであり、ましてやエンジンがかからなくなった一般の方がすぐに原因を突き止められるものではありません。

もし外出先でエンジンがかからなくなってしまった場合、まずは電装系を疑うのではなく操作ミスやバッテリーなど、簡単に原因が突き止められる可能性を考えることが解決への近道となるのです。

エンジン警告灯が点灯していれば速やかに整備工場へ

車の整備工場
©xiaosan/stock.adobe.com

電装系の故障内容はセンサーだけではありません。

車の全てのセンサー信号を受信しているECUや、バッテリーのヒューズが切れた場合でもエンジンがかからなくなります。

そうなった場合応急処置は不可能なので、もしエンジン警告灯が点灯しているのであれば、速やかに近くの整備工場へ持っていき修理を行いましょう。

ガス欠

ガソリンの給油口
©TANA/stock.adobe.com

意外と見落としがちなのがガス欠です。

給油ランプが光っていても、近くにガソリンスタンドがなく「まだ大丈夫だろう」と思い走行していると、ガソリンがなくなってガス欠を起こす場合もあります。

ガソリンが入っているかを確認

車のメーター表示
©Saichol/stock.adobe.com

まずはガソリンのメーターを確認してみましょう。ガソリンメーターが0になっていれば、ガス欠の可能性が高くなります。

もし本当にガス欠なのであれば、エンジンが止まる前に下記のような症状が現れているはずです。

  • 加速しづらい
  • ノッキングが起こる
  • 給油ランプが点灯している

まずはエンジンが止まる前の症状をしっかりと思い出してみましょう。

ガス欠した場合はJAFに電話を

エンジントラブルを起こし電話する女性
©hanack/stock.adobe.com

本当にガス欠でエンジンが始動しないのであれば、ガソリンを補給することで問題は解決します。しかしガソリンスタンドが遠ければ、車を押していくこともできません。

そのような時は、車を安全な場所に停めJAFなどのロードサービスに連絡する、という方法が最も安全でスムーズです。JAF会員に入っていればガス欠の対応を無料で行ってくれます。

(参照元) JAF ロードサービスの料金を調べる

またガソリンスタンドに電話をして、持ってきてもらうなどの方法もあるので一度近くのガソリンスタンドに連絡してみるのも良いでしょう。間違っても友達に持ってきてもらうという方法は、行わないでください。

ガソリンは危険物であり、取り扱いを間違うと爆発や火災などが起こってしまう可能性が高く危険です。 またガソリンの取り扱いは「消防法」により規制されており、無資格者がセルフスタンドで携行管にガソリンを入れることは禁止されています。

自分自身や友達の安全を考えたうえでも、ガソリンを持ってきてもらう際はプロにまかせましょう。

(参照元) 北海道庁 ガソリン等の適正な取扱いについて(防災消防課)

(参照元) 大阪市役所 ガソリンは大変危険です!!

ガス欠だけではないガソリンによって起こるエンジン不調

錆びた燃料コックの蓋
©Наталья Устинова/stock.adobe.com

ガス欠以外にも、ガソリンによって起こるエンジン不調があります。

内容としては長期間車を動かさなかったため、ガソリンが劣化してしまった場合や、タンクに錆が発生し、その錆によりインジェクターが詰まってしまったなどのトラブルです。

長期間ガソリンを保管していると、酸化や不純物が混入し徐々に劣化してきます。劣化したガソリンは異臭がしたり、黒っぽい色になったりするのですぐに分かるはずです。もし1年以上ガソリンを交換していないという方は、一度燃料コックを開け臭いや色を確認してみましょう。

劣化している場合は無理にエンジンをかけず、ガソリンスタンドなどに連絡しガソリンを交換してもらうなどの方法が適切です。

ベルト切れ

エンジンのタイミングベルト
©warut/stock.adobe.com

ベルト切れもエンジンがかからない原因となる場合があります。

車のベルトは大きく、

  1. 発電機やエアコンのコンプレッサーを回しているベルト
  2. エンジン内のクランクシャフトとカムシャフトをつなぐベルト

この2種類に分類されます。

①のベルトは一般的に「ファンベルト」や「パワステベルト」などと呼ばれ、②のベルトを「タイミングベルト」と呼びます。

タイミングベルトが切れれば、エンジンをかけることは不可能です。それに対しファンベルトやパワステベルトは仮に切れたとしても、エンジンをかけることはできます。

ベルト切れの確認方法

エンジンのタイミングベルト
©moonrise/stock.adobe.com

ベルト切れは目視で確認するしかありません。しかしタイミングベルトはエンジン内に入っているため、エンジンを分解しなければ目視で確認することができないパーツであり、応急処置もできません。

ファンベルトなどはエンジンルーム内に張られてあるベルトなので、簡単に確認することができます。

ベルトの場所は車種によりさまざまですが、通常エンジンの左側もしくは手前に取り付けてあります。

走行距離が多い車はタイミングベルトが切れている可能性も

エクスクラメーションマーク
©ytemha34/stock.adobe.com

タイミングベルトが切れるとエンジンをかけることはできませんが、タイミングベルトは簡単に切れるパーツではなく、交換時期は10万キロとかなり耐久力の高いベルトです。

仮に切れたとすれば、下記の以上が発生している可能性があります。

  • クランクシャフトやカムシャフトに予期せぬ衝撃が加わり、その衝撃によりタイミングがずれ切れてしまった。
  • 10万キロ以上走行しているのにもかかわらず、タイミングベルトの交換を行っておらず劣化し切れてしまった。

①の場合は運転手も気付くはずなので一般的に切れるとすれば②になるでしょう。もし愛車の走行距離がかなり多く、タイミングベルトを交換していないのであればベルト切れの可能性も考えられます。

ベルトが切れた場合は絶対にエンジンをかけない

NGサインを出すビジネスマン
©polkadot/stock.adobe.com

ファンベルトやパワステベルトは、エンジンを回転させるために必要なパーツではありませんが、もしこのベルトが切れていても絶対にエンジンをかけないでください。理由としてはエンジンの冷却水や、オイルを循環させているポンプが作動しないからです。

これらのポンプは全てベルト駆動になっており、エンジンがかかると共にベルトにより起動します。

ベルトが切れてしまえばポンプが動かず、エンジンオイルや冷却水がエンジン内を循環することができません。結果エンジンのオーバーヒートや焼け付きにつながるのです。

ベルトの交換ならば数千円で済む話ですが、エンジンが壊れてしまえば値段は数十万単位であり、交換するのにも時間がかってしまいます。確認するのはとても簡単な作業なので、もしベルトが切れていればすぐにJAFなどのロードサービスに連絡を入れましょう。

点火プラグの故障

点火プラグ
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次に点火プラグの故障が考えられます。点火プラグとは圧縮した混合気に点火する装置であり、この装置がなければガソリン車は動きません。

スパークプラグとも呼ばれる点火プラグは定期的な交換を必要とする消耗部品でもあります。

点火プラグを確認する方法は取り出してみるしかない

点火プラグのズームアップ
©NorGal/stock.adobe.com

点火プラグを確認するためには、実際に取り出すしか方法はありません。

取り付けられている箇所はシリンダーヘッド部分であり、車種により取り出し方はさまざまですが、軽自動車などは比較的簡単に取り出すことは可能です。

しかし、点火プラグを脱着する際に「プラグレンチ」という工具が必要であるため、外出先で「ちょっと確認してみよう」と思い確認するのは難しいのではないでしょうか。

故障した点火プラグの見分け方

点火プラグのズームアップ
©Pavelis/stock.adobe.com

故障内容はさまざまですが、電極部の劣化や損傷が主な原因となってきます。電極とはプラグの先端に取り付けられた金属を指し、この金属に大電流を流すことで火花が作られる仕組みです。

L字型になった接地電極部分が折れる、もしくは先端からちょっと飛び出している中心電極が劣化し角が取れ、うまく火花を作ることができず、エンジンがかからなくなってしまうと、エンジンがかからないトラブルに直結します。

エンジンがかからないというトラブルはないにせよ、同じプラグを使い続けていたら劣化してきます。劣化の見分け方としては電極部付近の色が目印となります。黒くなっているのであれば、劣化が進んでいる証拠です。

通常点火プラグは1万~2万キロで交換をする部品ですが、黒くなっているからといって必ずしも劣化とはいえません。

オイル上がりによるオイル焼けや、燃焼室の汚れによって起こる早期着火なども考えられます。しかし1年以上プラグを交換していないのであれば劣化を疑いましょう。最近では10万キロ交換不要な「イリジウムプラグ」が主流となりつつあるので、車種によってはプラグの劣化はあまり期待できません。

エンジンがかからなくなる前の症状を思い出してみる

考え込む男性
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点火プラグは急に故障するパーツではありません。通常、徐々に劣化し失火などの症状が発生します。まずはエンジンがかからなくなる前の症状を思い出してみましょう。

  • 加速がもたついた
  • 始動が悪い
  • アイドリングが安定しない

などの症状が発生していた場合、プラグの原因が考えられます。外出先でプラグの確認をするのは難しいですが、エンジンが止まる前の症状なども考慮しながら正しい判断を行うことが大切です。

(参照元) NGK SPARK PLUGS 交換時期、誤解していませんか?

スターターモーターの故障

車のスターターモーター
©dja65/stock.adobe.com

一般的にセルとも呼ばれるスターターモーターも、劣化により故障します。

スターターモーターとは、エンジンを始動する際に最も大切なパーツであり電気の力により強制的にエンジンを回転させます。一度クランクシャフトが回ると、各パーツも動き出しエンジンがかかるという仕組みです。

スターターモーターの故障は他のパーツと違い、故障=エンジンがかからないという結果となるため、エンジンがかからないのであればバッテリーの次に疑うべきパーツとなります。

症状の確認方法や対処方法

チェック済のチェックリスト
©Ralf Geithe/stock.adobe.com

(参照元) Car-nalism セルモーターの寿命や故障の原因、交換・修理に掛かる費用まで解説

まずキーを回す、もしくはスタートボタンを押してモーターを回してみましょう。

「カチ、カチ」と音がするもしくは「キュルキュル」となっているならば、スターターモーターが動いているということです。スターターモーターはコイルによって、ピニオンと呼ばれるギアを動かしています。

故障原因として電気がうまく流れていないなどが考えられ、ハンマーなどでたたくことでうまく電気を流すことができる場合もあります。

しかし車の知識がなければスターターモーターがどこについているのか分からないでしょうし、スターターモーターの回りには色々なパーツが取り付けられているので、確認できる範囲がとても狭くなっています。

スターターモーターを叩くつもりが間違って他のパーツを思いっきり叩いて壊してしまった、なんてことにもなりかねません。

もしスターターモーターが原因であるのならば、自分で直そうとせず修理工場へ持っていき修理や交換を行いましょう。

エンジンがかからなくなる前の初期症状

手を添えて耳を傾ける女性
©sharaku1216/stock.adobe.com

スターターモーターも点火プラグ同様、急に壊れるパーツではありません。

また日本の電装品はとても優秀で、簡単に壊れるとは考えにくいため劣化が原因であれば、エンジンが始動しなくなる前の症状が出ているはずです。

エンジンがかからなくなる前の初期症状として

  • キーを回すと一度回った後、少し止まり再度回り始める
  • 一発でエンジンがかからなくなり、何度もキーを回さなければならない
  • エンジンがかかるまでの時間が長い

などが挙げられます。

コイルの不調や、電気の流れが悪くなったりと原因はたくさん考えられますが、スターターモーターの交換時期は15万キロといわれているので、10万キロ以上走行している車であれば劣化を疑ってみましょう。

車のエンジンがかからなくても焦らないことが大切

胸に手を当てる男性
©polkadot/stock.adobe.com

急に車のエンジンがかからなければとても焦ってしまいます。それはどのような人でも同じですし、旅行先や勤務先で起こってしまえばなおさらです。

しかしそのような時、焦りは禁物で無理にエンジンをかけようとしたことで、かえって状況を悪化させてしまうこともあります。

チェックランプが点灯しているにもかかわらず、無理にエンジンをかけてしまいオーバーヒートしてしまった。

このような2次トラブルになる場合もあるので、エンジン不調にかかわらず車のトラブルが発生した場合は一度エンジンを切り、どこが悪いのか判断することがとても大切になってきます。

操作ミスがないかまずは確認する

問題に対して解決策を考える人
©Jane/stock.adobe.com

エンジントラブルが発生した場合、まず考えられることは操作ミスです。

  • シフトレバーを「P」に入れていなかった。
  • クラッチをきちんと踏み込んでいなかった。

このようなミスがとても多く発生しています。

「エンジンがかからないから、車が壊れてしまった」と考えるのではなく、まずは操作ミスや電池切れなど簡単に調べられることから可能性を広げていきましょう。

自分ではどうしようもない状態ならJAFなどのロードサービスに助けてもらう

ロードサービスで故障車を牽引する男性
©hedgehog94/stock.adobe.com

どうしても自分では対処できないと判断した場合、JAFなどのロードサービスも視野に入れておきます。

ロードサービスはトラブルのプロなので、現地に駆け付けてくれるだけでなく、困ったことがあれば電話でアドバイスを受けることもできます。

トラブルが起こったら、現在の状況をしっかりと把握し細かな状況を伝えることで、すぐに解決することも十分に考えられるのです。

まずはどのように使用している時にトラブルが起こったか、トラブルが起こる前はどうだったのかを冷静に思い出してみましょう。

ロードサービスはJAFだけではありません。任意保険についているロードサービスや、バッテリーを専門としているロードサービスも存在します。まずはもし外出先で車のトラブルが起こった場合、どこに連絡すれば良いのかを事前に整理しておくことが重要であるといえるでしょう。

エンジンがかからないというトラブルでも車によって故障箇所はさまざま

アスファルトに描かれた矢印マークの上の足元
©Delphotostock/stock.adobe.com

車のエンジンがかからないという、ひとつのトラブルでも原因はさまざまです。

トラブルが起こった車の走行距離や使用年数、走り方、使用頻度、今までのトラブル履歴などによって車の状態は変わり、状態が変われば考えられる原因が異なります。

そして今までの愛車状態はあなたしか知りません。いくら整備士でも今までの状態を知ることは難しく、その点を考えるとユーザーであるあなたが一番愛車の状態を把握しているということです。

何気なく乗っていても、走っている時に今までと違った音がする場合はすぐに気が付くことでしょう。

しかしあなたの車に初めて乗る人が、小さな異音に気付くことは難しく、そういった点においてトラブルがあった際は同じ整備士の方に見てもらうのがベストだといえます。

病気になった時かかりつけの医師がいれば心強いですよね。車も例外ではなく、新車から今までの状態を把握している整備士や、整備工場があるだけでトラブル回避や故障診断の精度もグッと上がります。

そういった面において、愛車のかかりつけ整備工場を作っておき、万が一の時に助けてもらえる環境を整えておくことがとても大切だといえます。

まとめ

車のエンジン部分のチェーン
©ipopba/stock.adobe.com

車のエンジンがかからない原因はとても多く、一言でお伝えできるものではありません。

操作ミスをはじめ、バッテリー上がりやスターターモーターの故障、ガス欠など簡単に修理できるものから、修理に1週間以上かかってしまう原因まで幅広く存在します。

その中でも操作ミスや、バッテリー上がりなど意外と見落としがちな原因であることが多く、トラブルで焦った場合、単純なミスほど気付けないものなのです。

もしあなたの車が今、エンジンがかからない状態なのであれば、まずは操作ミス次にチェックランプの有無やスターターモーターが動いているか、バッテリーの状態などの簡単な診断をしてみてください。

それでも分からなければ、個人で対応するのは難しいので、ロードサービスに連絡を入れましょう。この段階で無理にエンジンをかけようとするのは危険です。まずは整備工場で診断を行い、原因を突き止めてください。

そこですぐに修理できれば良いですし、故障箇所が難しかった場合、適切な判断ができていたといえるのではないでしょうか。

車は複雑で繊細な乗り物です。ちょっとしたことでトラブルが発生してしまうこともしばしばあります。そんな時はしっかりとした判断を行える人に助けを求めることが、トラブル解決の近道となるのです。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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