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噛まずに言える?“正式名称が長すぎるドア”ことケーニグセグの「ディヘドラル・シンクロ・へリックス・アクチュエーション・ドア」って何?【推し車】

名前が長すぎる装備ってメディア泣かせ!

この角度からだと、ドア根元部分の「一旦外側へ開いてから上に開く」というギミックがよくわかる(ケーニグセグ ジェミラ)

世間のほとんどの人には、前ヒンジのごく普通な「ヒンジドア」、今や軽自動車にも多い「スライドドア」、それにバスの折り戸やスイングアウトドアくらいしか縁がない人の方が多数派でしょう。

しかしクルマのドアにはいろいろな形式があり、総称して「ガルウイングドア」と呼ばれることが多い上開きドアや、サイドシルへ格納されるなんて素っ頓狂なドアもあり、個性だったり珍車扱いだったり様々な表現で紹介されています。

しかし中にはそのメカニズムも複雑ながら、「正式名称が長すぎて困るドア」なんてのもありまして…今回はスウェーデンのスーパーカーメーカー、ケーニグセグの「ディヘドラル・シンクロ・へリックス・アクチュエーション・ドア」を紹介しましょう。

なんだか「ジョジョの奇妙な冒険」でスタンドが使いそうな必殺技か、呪文のような名前の化粧品みたいですし、メディアとしても文字数が長すぎて困るため、「ラプタードア」という別名がもっと広まるとよいのですが。

スウェーデンの世界最速級スーパーカーメーカー

ケーニグセグ初の自社製エンジンを積んだアゲーラで最初の性能向上版となった、アゲーラR(2011年) ©slava296/stock.adobe.com

まずケーニグセグについて紹介しますと、1994年にスウェーデンで設立されたスーパーカーメーカーで、その目的と言うか社是は「世界最高のスーパースポーツを生み出すこと」ですから、ドバイのWモーターズなどと同じく気合の入ったメーカーです。

ベンチャー企業的なメーカーにありがちな、「エンジンは信頼性の確立された大手メーカー製を使う」という方針は初期のケーニグセグも例外ではなく、フォード製V8エンジンを使って独自にチューンしてきましたが、2011年登場の「アゲーラ」からは自社製を開発。

世界最高にこだわるためとはいえ、エンジンの自社開発までたどりつくのは容易ではなく、ケーニグセグは高性能を認めたよいスポンサーに恵まれているのでしょう。

くらえッ!「ディヘドラル・シンクロ・へリックス・アクチュエーション・ドア」ッ!

アゲーラの後継車、ジェスコ…だが、ドアの名前を叫びながら見ると、何か必殺技を繰り出しているように見えないこともない

さて問題のドアですが、創業直後のケーニグセグが発表した最初のプロトタイプ「CC」から既に採用されている独特のメカニズムを持つドアです。

一見すると、ドア前部中央あたりを軸にして上方へ開く「シザーズドア(シザードア)」に見えますが、実際には一旦外側へ丸々せり出した後、シザーズドア同様に軸を中心にグルっと上下方向に動くというギミックを採用。

可動部分が多く電動で動かすなら重量も増加しますし、ドアがせり出す分だけ開閉時には壁など障害物から70cm程度の間隔が必要など、制約が多いメカニズムです。

それでもこの方式のメリットとしては、開閉時にドアと車体の干渉を考えなくて済むため、デザインやヒンジの配置といった面で自由度が大きく、ドアのため空力性能や乗降性に難が出るのを避けられる、といったところでしょうか。

ケーニグセグが特許を取ったため、同社以外では採用されていない特殊なドアですが、何を思ったのか「ディヘドラル・シンクロ・へリックス・アクチュエーション・ドア」とわざわざ長ったらしい名前をつけられたものですから、困ったものです。

その長さを嫌ったのはユーザーかメディアか、一応「ラプタードア」という別名もあるので、面倒な時は相手に通じるかどうか様子を見ながら、ラプタードアと呼んだ方がいいかもしれません。

現在もジェスコやジェメラなどを販売中

「世界初の最速4シーター・メガGT」を名乗るジェミラだが、ディヘドラル・シンクロ・へリックス・アクチュエーション・ドアも、このくらいシンプルに名乗ってほしい…

もともと世界最速級の加速性能と最高速を誇るケーニグセグのスーパーカーですが、自社製エンジンに磨きのかかった「アゲーラONE:1」(2014年)では最高出力がついに1メガワット(1MW=1,000kW=1,360馬力)に達し、「メガ・カー」を名乗ります。

このメガ・カーの称号をまた気に入ったらしく、ケーニグセグではアゲーラの後継車ジェスコ(エタノール混合燃料使用時1,625馬力)でもメガ・カーを名乗り、4人乗りのジェメラも「世界初にして最速の4シーター・メガGT」と称しました。

単に世界最高というだけでなく、称号を好んだり、ドアにやたらと長い名前をつけたりとプライドの高そうなケーニグセグですが、最高速記録などでしっかり結果を出しているメーカーにはその権利がある、ということなのでしょう。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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