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【トヨタMR2初代AW11型】国産初のミッドシップが愛された理由とは?
トヨタというメーカーの規模はどのくらい?
トヨタ(トヨタ自動車)は、1937年愛知県豊田市に創業された自動車メーカーで、資本金は3,970億4,900万円、単独での従業員数だけでも7万2,721人をかかえる巨大企業。この従業員数は愛媛県宇和島市の人口に匹敵します。(*2016年3月期)また、2018年3月期の売上高は約29兆円となり、この金額は2019年のサウジアラビア国家予算の歳入額と同じクラスの規模となるのです。
ちなみに、現在トヨタの本社がある愛知県豊田市は奈良時代の昔から約1,300年のあいだ「拳母(こもろ)市」としましたが、1959年には豊田市に改名。現在トヨタ本社がある番地は「愛知県豊田市トヨタ町1番地」となっています。
トヨタ MR2は国産量産車初のエンジンスタイルを採用
トヨタ MR2は1983年の東京モーターショーにてワールドプレミアが実施。翌年となる1984年から販売が開始されました。MR2は、国産量産車初となるエンジンがミッドシップレイアウトを採用したモデル。このモデル開発には、販売から約5年前となる時期に当時のトヨタ社長が主査に示唆した「常識を超えたアクセントのある車があってもいいのではないか」というメッセージを受けてのものでした。
ミッドシップエンジンとは、エンジンを前輪と後輪の間に置く形式をいい、一般的には後輪駆動です。F1のレースカーやスーパーカーなどに採用されることが多いエンジンレイアウトとなります。
MR2の車名は、「Midship Runabout 2seater(ミッドシップ ラナバウト 2シーター)」の略で、訳すとミッドシップレイアウトの2シーター小型乗用車ということでしょう。
AE86エンジンの流れを汲むMR2の気になるスペック
トヨタ MR2は1984年のデビューから1999年の販売終了まで、約15年のあいだ2代にわたり生産されました。
初代はAW10型・AW11型となり出展車両も含まれます。エンジンはフロントエンジン・前輪駆動車(FF)となるE80系カローラの4A-GE型をベースに使用。それというのもその型式エンジンは横置きであったため、比較的容易にミッドシップへの流用が簡単だったためです。
初代AW11型は排気量1.6L 直列4気筒DOHCエンジンをミッドシップに、最高出力130PS/6,600rpmを達成しました。ちなみにベースとなった4A-GE型エンジンは、あのAE86にも使用されたスポーツエンジンとなっています。
2代目SW20型は排気量を2.0Lにアップ。直列4気筒DOHCエンジンを初代と同じくミッドシップに置き、ターボ搭載の3S-GTE型とNAの3S-GE型で、NAタイプでは最高出力165PS/6,800rpmを達成しました。
特徴的なリアデザイン、フロントマスクの両方から「ガンダム」とも呼ぶ人がいました。コンパクト2シーターのMR2ですが、収納スペースが小さいながらもしっかりありました。エンジン後方のトランクには工具類やバックなど、比較的大きな荷物でも難なく積載できたようです。
復活の声も聞こえるトヨタ MR2の相場価格は?
そんなトヨタ MR2の相場価格は、23万~349万円で推移しています。出回る個体も多く、価格の大きな差はやはりグレードやレストア具合となっています。(*情報は2019年4月のものです)
- 最新「MR2」中古車情報
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本日の在庫数 93台 平均価格 262万円 支払総額 80~656万円
実はMR2の復活が、様々な情報により期待できる内容となっています。
その内容とは、トヨタが新型ミッドシップスポーツのデザイン商標登録を完了していることや、チーフエンジニアである甲斐氏が「スープラを復活させたので、次はセリカとMR-2だ」と語っていること、更には年々厳しくなっている騒音規制などが挙げられます。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部 新型車スクープ&予想チーム