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来年、日本からあのスポーツカーが消える…?騒音規制「フェーズ3」とは

騒音規制とは?

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自動車の騒音規制とは、車が発する音の大きさを制限する法律のことです。騒音規制は段階的に改正しており、騒音の基準は年々厳しくなっています。

現在の騒音規制は1975年に制定された「自動車騒音の大きさの許容限度」に基づいており、この法律の見直しを続けたものです。

「フェーズ○」という呼び方が始まったのは、2016年10月から発売される車両に対する規制である「フェーズ1」から。車の規格によってカテゴリーが分けられており、それぞれ基準値が異なります。

人員の輸送を目的とするものをM1~M3、貨物の輸送を目的とするものをN1~N3に分類しており、一般的な乗用車はM1に相当します。

フェーズ1からフェーズ3の騒音基準

乗用車(M1)におけるフェーズ1からフェーズ3の騒音基準は以下表の通りです。

騒音規制の段階規制
フェーズ1(2016年)72~75db
フェーズ2(2020年)70~74db
フェーズ3(2022年)68~72db

現状はフェーズ2

2021年1月現在、自動車の騒音規制は「フェーズ2」に入っています。2020年10月から発売される車両に対して、この基準が適用されています。

それほど大きな差がない用に見えますが、自動車メーカーからすると大問題です。

騒音を抑えるためにエンジンの出力を下げれば、走行性能に影響します。そのため、この兼ね合いの微調整に対して、メーカーは頭を抱えることになります。

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2022年のフェーズ3の内容は?

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2022年からの施行が予定されるフェーズ3では、68~72dbの規制が課されます。

これに加えて、フェーズ2では含まれなかったタイヤノイズの騒音値も加味されるとのこと。タイヤノイズとはタイヤが走行時に発する騒音を指します。

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これに対応するのはモーター駆動(EV)しか無い

仮にタイヤノイズも騒音規制に含まれるとすると、メーカーが出す答えはエンジンで動くガソリン車やディーゼル車を廃止し、モーターで動くEV(電気自動車)に移行するという選択肢しか残されていません。

販売中の車にも義務が発生

騒音規制は現在販売中の車種に置いても適用され、規制が施行された後に販売する個体に関しては基準を満たす必要があります。

この騒音規制は日本の法律であるものの、海外メーカーの車にも影響してきます。

規制に合致しない車両は、輸入しても車検に通らないので登録できず、ナンバーを取得できません。ナンバープレートがないと公道を走れないのでサーキットなど私有地でしか走行できなくなります。

つまり海外メーカーの車は、本国の基準をクリアしていても日本の規制を満たさない限り乗用車として販売できないということに。

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2022年以降はスポーツカーが生産終了?

日産 GT-R
日産 GT-R

こうした流れをうけ、日産は2021年1月に「2030年代早期より、主要市場に投入する新型車をすべて電動車両とすることを目指す」と発表しています。

ここで話題になっているのが、日産のスポーツカー「GT-R」が新基準に適合できないのではないかという懸念。すでに生産中止の噂で持ちきりになっています。フェアレディZもハイブリッド車になる予定とのこと。

GT-Rに続き、国産スポーツカーが窮地に立たされることは間違いありません。また、先程も述べたように国内販売される外車もかなり危険です。

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本日の在庫数 148台
平均価格 948万円
本体価格 438~2,680万円
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フェラーリもEVに?海外でも規制強化の流れが

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ポルシェやフェラーリが続々とEV(電気自動車)やプラグインハイブリッド(PHV)モデルを発表していることから、欧州メーカーも騒音規制をかなり意識していることが伺えます。

これからのエンジン音はつくられたものになる?

ポルシェ初の量産EV「タイカン」
ポルシェ初の量産EV「タイカン」

EV化が進むことによってエンジン音が楽しめなくなるのではないか、と心配されている方も多いかと思います。たしかに今後、リアルなエンジンサウンドを楽しむことができるようになるのは旧型車だけになるかもしれません。

しかし、ポルシェ タイカンには車内でエンジン音を再生する「フェイクサウンド」という技術が採用されています。これは本来であれば無音のモーター音を増幅させて車内で再生するというもの。

フェイクサウンドはもともと、静粛性が高い車種でもエンジン音を楽しむための技術で、レクサスやBMWといったメーカーの一部車両には採用されていました。

今後、騒音規制がより厳しくなっていくことで、あえて車内でモーター音を再生するのが常識になっていくのかもしれません。

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