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カローラWRCが復活!? トヨタ『GRカローラ ラリーコンセプト』をSEMAで発表

SEMAショーの注目の1台GRカローラ ラリーコンセプト

2022年11月2日からラスベガスで始まったアメリカ最大のカスタムカーイベントSEMAショーに、北米トヨタはGRカローラをラリーカーに改造した「ラリーコンセプト」を出展しています。

「GRカローラ ラリーコンセプト」は、トヨタ ヤリスWRCから着想を得て、北米トヨタのチームによって製作されたカスタムカーです。

ワールドラリーカーの規定には準じていないものの、WRマシンを思わせるアグレッシブボディメイクはもちろん、ラリーカーとしての要素が随所に散りばめられており、その様はアメリカで蘇った現代のカローラWRC。この「GRカローラ ラリーコンセプト」にどのようなカスタムが施されているのか、その細部を紹介していきます。

ラリーカーらしいボディワーク

ラリーカーの特徴といえばワイドフェンダーと大型のリアスポイラー。GRカローラ ラリーコンセプトの前後フェンダーは標準よりも約76mm拡大され、後方から空気を排出するヤリスWRCと同様の機能が持たされています。

車体下に入り込む空気を制限するフロントリップスプリッターは悪路走行での路面へのヒットによる破損に配慮してシンプルな造形とし、リアダウンフォースの要となる大型のリアスポイラーは、本物のWRマシンのように複雑な造形としてます。

ヤリスWRCに見られるリアクォーターウィンドウのエアベンチレーターは、取り込んだ空気は駆動系の冷却に用いられるそうです。ボディカラーもヤリスWRCのオマージュしたデザインにまとめられています。

それって何?ラリーカーの素朴な疑問

エンジンは吸排気チューンのみ

搭載されるエンジンはGRヤリスやGRカローラと同じ1.6L直列3気筒ターボエンジンのG16E-GTS。スペックは最高出力304PS/6,500 rpm、最大トルク37.7kgf・m/3,000〜5,500rpmでノーマルと同様です。

エンジンには一切手が加えられないものの、吸気系にはGR製の高効率フィルターに交換され、排気系はアメリカの高性能マフラーメーカーMagnaFlow製の排気システムを装備。中央2本出し、左右2本出しの合計4本のテールエンドは本物のラリーカーにはないカスタムカーならではの迫力をリアスタイルに追加しています。

リア独立ブレーキシステムを追加しラリー用の足回りに換装

サスペンションはTEIN製のグラベルラリー用サスペンションに換装。ホイールはラリーシーンで定番のO.Z.レーシング製ラリーレーシングに、タイヤは215/60R17サイズのコンチネンタル製バイキング コンタクト7が組み合わされます。

フロントブレーキは4ピストンアルミキャリパーに大径スリットローターを組み合わせ、リアブレーキにはWilwood 製ブレーキキャリパーを追加してサイドターンおよびリアブレーキコントロール用の独立したブレーキシステムを装備します。

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ノーマルの印象を残すもラリー装備が満載のインテリア

車内はリアシートも残されたノーマル形状が保たれていますが、強固に溶接されたロールケージが張り巡らされ、フロントシートは2脚のOMP製フルバケットシートと5点式のレーシングハーネスを装備。ステアリングは標準品ながらハンドル表皮が赤いアクセントカラーが入ったものに巻き直され、外観および内装各部との調和が図られています。

シフトレバー脇には、ラリーカーと同じくリアブレーキ用の操作レバーが伸び、サイドターンやリアブレーキのコントロールがしやすいように配慮。その他にもOMP製の消火システム。ZeroNoise®製無線通話システムに加え、専用のスペアタイヤマウントなどラリー用装備も追加されています。

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ラリーカスタムの可能性を探るGRカローラ

ロールケージの溶接など一部のカスタムを除けば、これらのパーツは特別な加工を施すことなく装着可能です。サイドステップには、ラリーカーや古い欧州車で見られるジャッキアップ用の横穴が備わるなど、より実践的な機能も実装されています。

北米トヨタは、スタイリングと機能を高められるGRカローラのラリーカスタムで、アメリカのカスタムカー市場に新しい可能性を提示しました。また、このGRカローラ ラリーコンセプトの存在がトヨタスポーツのさらなる普及促進につながることを期待しています。

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執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...

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