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「速すぎる“赤帽”は都市伝説にも…」マニアにはまだまだ大人気!スバル サンバーをプレイバック【推し車】

マニアック人気の軽トラ/軽1BOXの中でもさらにマニアックなオリジナルサンバー

1961年2月に発売された初代サンバートラック。くろがね ベビーとの類似点は多いが、初代サンバーの方が格段に軽く、走行性能も優れていたので、軽商用車のシェアをあっという間に奪った

後輪駆動もあってMT設定があり、決してスポーツカーではないけど安価で実用性も高いクルマ…というわけで、最近軽トラや軽1BOXの人気が高まっているようです。

もちろん、かつてのような仕事グルマのとしての大量需要には及ばないため、EV(電気自動車)を除けば実質2車種のみ(スズキのエブリイ/キャリイとダイハツのハイゼット系)という現状は変わらないでしょうが、中古でマニアックな人気を誇るのがスバルのサンバー。

4輪独立懸架や直列4気筒エンジンをリアに積むレイアウトが人気のモトですが、MOBY編集部がAIに聞いた「30~50代のクルマ好きが気になる名車」にもしっかりノミネートされており、今回はそのルーツとなる初代~3代目のサンバーを紹介します。

最初からサンバーとして「完成」していた初代(1961年)

トラックから7ヶ月遅れの1961年9月に発売された、初代サンバーライトバン

戦後、中島飛行機の後身「富士産業」が財閥解体で分社化、そのうち5社が集結して生まれた富士重工業(現・SUBARU)は、スクーターの「ラビット」やオートバイの「ハリケーン」など2輪車を作りながらも三菱のようにオート3輪は作らず、一気に4輪へ進出。

市販第1号となったのは1958年の軽乗用車スバル360でしたが、翌1959年に軽商用車の開発も始めました。

そこで1961年に発売されたのが、スバル360譲りのリアエンジン後輪駆動・四輪独立懸架に、1t超の過積載に耐えるため頑丈なラダーフレームを持ち、乗員の快適性と荷物スペースを最大限確保できる、フルキャブオーバーボディの初代「サンバー」です。

この時点で2012年に生産終了するまで6代に渡り作られた、オリジナル・サンバーの特徴はほとんど揃っており、その完成度の高さがうかがえます。

ただし最初から問題がなかったわけではなく、運転席ペダルのオフセットをなくすためフロントタイヤを座席下へ配置した結果、スバル360よりホイールベースが短くフロント荷重がやや過大、リアの安定性不足で初期に燃料タンクを後方へ移すなど改良されました。

発売されたサンバーはまず豆腐屋など「悪路でも積荷が傷んでは困る」というユーザーから好評となり、さらにRRレイアウトの恩恵で山道でもトラクション性能が高く登坂性能に優れ、軽量なので走行性能も高いと、軽商用車のヒット作に成長したのです。

スバル360とサンバーいずれもヒットした富士重工業は4輪車事業への自信を深め、スバル1000(1966年)から小型車へも進出していくこととなります。

2度も通称名が変わった2代目(1966年)

これは1970年に小さなダミーグリルを装着、前席ドアが前ヒンジになった「ババーンサンバー」

1966年にモデルチェンジした2代目サンバーは、初代をリファインしたようなデザインに、副変速機つきの実質6MT、あるいはオーバートップつき3MTといったスバル360譲りな高速走行向きのミッションを選べたモデル。

この頃になると、ダイハツやスズキもフルキャブオーバー型の軽商用車で追撃してきたため、サンバーも矢継ぎ早の変更が求められたようで、そのたびに通称名が変わっています。

最初の「ニューサンバー」からダミーグリルがつき、後ろヒンジのスーサイドドアから、今では一般的な前ヒンジドアに変わった「ババーンサンバー」へ変わったのが1970年。

さらに1972年にはダミーグリルが大型化した「ストロングサンバー」となりますが、同時期のR-2などと同様、この頃のスバルはデザインの装飾過剰で人気を落とす傾向が強く、サンバーも次第にライバル車へシェアを奪われていきます。

「赤帽サンバー」や4WDが初登場した3代目(1973年)

3代目「剛力サンバー」後期の1980年には、4WD車の追加や「赤帽サンバー」登場など、サンバーにとっては大きな転機があった

装飾過剰な「ストロングサンバー」からモデルチェンジした3代目は、ようやくデザインのコツをつかんだか装飾も洗練されて、通称名も「剛力サンバー」へ。

ここで環境対策にも有利な水冷エンジンとなり、現在の軽トラック/1BOXにも通じるスペースを最大限に取ったデザインや、スライドドア、乗用車的な豪華装備が追加されていき、1980年には4WDも設定されますが、3代目でサンバーらしい変化は他にありました。

それが「赤帽サンバー」の登場で、耐久性や信頼性の面で標準モデルより一段優れたスペックを持つスペシャルモデルを求めた「全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会(赤帽)」の要望に、唯一応えたのが富士重工だと言われています。

赤帽の要望で耐久性を格段に強化した赤帽専用エンジンや、使い勝手の部分でも各所に専用パーツが使われており、また赤帽スペックは広く一般に公開されていなかったため、赤帽サンバーをまるでスーパーカーのように祭り上げる都市伝説も生まれました。

なお、この代の途中で軽自動車規格が360ccから550ccへと変わり、1976年には500cc、1977年には550ccへと段階的な排気量アップが行われています。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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