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「泣くなスカイライン、鈴鹿の華」から始まる伝説…歴代スカイラインGTの名車たち【推し車】

「GT」の名がつくグレードを擁する国産車の中で、「スカG」こと日産のスカイラインGTの右に出る車はありません。もっともドラマ性が高く、ユーザーに愛されたり批判されるなど、少なくとも無視はできず、そして歴史の長い車といえます。

2代目S50系以降、現在の13代目V37系に至るまで56年も続く「スカG」の歴史において、特殊な存在であるGT-Rは除き、基本形たる4ドアセダン/ハードトップに絞った中から、厳選した3台を紹介します。

S54 スカイライン2000GT(2代目・1964年)

S54スカイライン2000GT(1968年日本グランプリ)

1963年第1回日本グランプリの大敗に激怒したプリンス上層部が、翌年のグランプリ参戦各クラスで優勝を至上命令とした結果、史上初の「スカG(スカイラインGT)」が誕生します。

1.5リッターセダンのフロントを延長し、グロリア・スーパー6用の2リッター直6SOHC「G7」を強引にぶち込んだ、無闇にパワフルでバランスも崩れたまさにジャジャ馬でした。

レースではポルシェ904に敗れたものの善戦、「泣くなスカイライン、鈴鹿の華」と称賛されてスカイライン伝説の第一歩を踏み出します。

初期のS54スカイラインGTはすぐ完売、量産型として連装ウェーバーキャブレター3基のGT-Bと、シングルキャブレター仕様のGT-Aが販売されました。

C110 スカイラインセダン2000GT-X(4代目1972年)

C110スカイラインセダン “ヨンメリ” 2000GT-X

常に称賛と批判にさらされ続けた「無視できないGT」であるスカGは、スカイライン史上最大のヒット作となった4代目C110にも当然のように設定されます。

歴代初の丸目4灯テールランプを採用した「GT」も迫力を増しています。

「ハコスカ」と呼ばれたスマートな先代モデルから大型化。動力性能の面では厳しくなったとはいえ車内に余裕が出たことで、広いユーザー層へ受け入れられました。

「ケンとメリーのスカイライン」というキャッチコピーから、2ドアハードトップは「ケンメリ」、4ドア版はそれをもじって「ヨンメリ」と呼ばれ、ヨンメリのGTには2ドアのケンメリ同様、プリンスG7由来の2リッター直6SOHCエンジン「L20」が搭載されました。

R32 スカイラインスポーツセダンGTS-tタイプM(8代目・1989年)

HCR32スカイライン スポーツセダンGTS-t タイプM

9代目R33からワイドボディで3ナンバー化するスカGですが、5ナンバーナローボディが標準だった最後のモデル・8代目R32こそ旧時代的な意味で最後、そして最高の「スカG」かもしれません。

後期で2.5リッターの3ナンバー車GTS25も登場しますが、ホットモデルは2リッター直6DOHCターボエンジンRB20DET搭載のGTS-t(15インタタイヤ&ブレーキ仕様)と、同タイプM(同16インチ仕様)。

スカGの基本たる4ドアセダンは狭いという不評もありましたが、先代より大幅にシェイプアップしたボディと4輪マルチリンクサスによるスポーツセダンを名乗るにふさわしい走りで、5ナンバースカGの最後を飾りました。

最新「スカイライン」中古車情報
本日の在庫数 1472台
平均価格 425万円
支払総額 30~8,252万円

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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