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採算合わず大赤字?総販売台数50台など悲劇の車も…生産台数2桁の車たち【推し車】

「生産台数が少ない車」と言っても、さすがに2桁台ともなると限定車だけだろうと思いがちですし、実際そういう例もあります。しかし、時期がまだ早すぎた、あまりにも悪い時期に発売されてしまった車にも2桁車はあります。

今回は「2桁しか作られなかった車」の中から、限定車と、そうでないケースの両方を紹介します。

プリンス スカイラインスポーツ(1962年・約60台)

日本にはまだ早すぎた高級スポーツ

プリンスセダン後継の初代スカイラインへ、イタリアのミケロッティがデザインしたボディを架装した高級車。ベース車より優雅でモダンな雰囲気になりましたが、当時の生産技術ではとても機械的な量産は不可能です。

1台1台ハンドメイド(手作業)で製作するしかなく、当時としては超高額になったうえ、ベース車と同じ1.9LのOHVエンジンでは魅力に乏しく、1963年の第1回日本グランプリへ出場したものの全く通用しませんでした。

本格スポーツというより、当時の日本ではまだ早すぎた高級ラグジュアリークーペだったスカイラインスポーツは、2ドアクーペ、コンバーチブル合わせ約60台しか生産されなかったと言われています。

最新「スカイライン」中古車情報
本日の在庫数 1506台
平均価格 387万円
支払総額 28~7,532万円

三菱 ピスタチオ(1999年・50台)

アイドリングストップつき1.1リッターGDI搭載の、超低燃費・超限定車

三菱 ピスタチオ

装備を極限した軽量化で低燃費を叩き出す「燃費スペシャル」グレードのもっとも極端な例で、わざわざ新型としてデビュー。

三菱車のラインナップでもっとも軽量なミニカ3ドアに、当時の三菱が誇った直噴エンジンGDIの1.1リッター版を搭載。アイドリングストップや電動パワーステアリングと組み合わせ、エアコンやパワーウィンドウこそあったものの、装備は最低限です。

ガラスの板厚まで削る軽量化で、10・15モード燃費30.0km/Lは確かにリッターカーでは驚異的でしたが、スズキ アルトのリーンバーンエンジン車が同じ燃費に過ぎず、50台だけ生産して自治体など限られたユーザーへ売り、環境対策をアピールするだけの車でした。

三菱 ディグニティ(初代・1999年・59台)

秋篠宮皇嗣殿下が愛する高級サルーン、今なお現役!

三菱 ディグニティ(初代)

ここ30年ほどの国産車で100台も売れなかった唯一の量産車で、1,000台以上売れた同時デビュー車、プラウディアのリムジン仕様。名前も「プラウディアリムジン」としておけばよかったところ、わざわざ別車名にした結果、2桁生産でネタ車扱いされています。

大排気量の4.5L V8GDIエンジンを横置きしたFFリムジンですから、車内は広くて豪華、パワーも余裕があるなど評価は高く、三菱系企業の公用車と思いきやそれ以外のユーザーも意外といたようです。

秋篠宮皇嗣殿下の公用車としても知られており、状態悪化で車検切れな時期もあったようですが、2022年2月現在は復活、皇嗣殿下夫婦用として引き続き使われています。

最新「ディグニティ」中古車情報
本日の在庫数 2台
平均価格 169万円
支払総額 115~223万円

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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