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パワーウエイトレシオとは?速い国産車&外車&軽自動車ランキング|2020年最新情報
加速性能を比較する上で使用されるパワーウエイトレシオ。算出方法をはじめ、編集部がピックアップした46車種の数値を、ジャンル別のランキング形式でお届けします。
目次
- パワーウエイトレシオとは?
- 速く走るためには、1馬力あたりの車重は軽い方がいい?
- スポーツカーは軽いボディに高馬力エンジンを積む=パワーウエイトレシオが低い
- 高級車は重いボディに高馬力エンジンを積む=パワーウエイトレシオが意外と低い
- 軽自動車のパワーウエイトレシオランキングTOP5
- 国産エコカーのパワーウエイトレシオランキング
- ミニバンのパワーウエイトレシオランキング
- 国産SUVのパワーウエイトレシオランキング
- 国産スポーツカー&高級車のパワーウエイトレシオランキング
- 輸入車最強SUVパワーウエイトレシオランキング
- 超高級外車パワーウエイトレシオランキング
- 輸入車スポーツカー&スーパーカーのパワーウエイトレシオランキング
- 【まとめ】パワーウエイトレシオはあくまで目安。速さや性能を比較する際の参考程度に
パワーウエイトレシオとは?
パワーウエイトレシオとは、1馬力が支えている車の重さのことで、加速性能を比較するための数値のひとつです。車以外にもオートバイや航空機などにも用いられます。
エンジン性能が同じ場合でも、パワーウエイトレシオで加速性能を比較できます。
パワーウエイトレシオの計算方法
パワーウエイトレシオは、「車両重量(kg)÷馬力(PS)」で計算され、「kg/PS」という単位で表されます。
例えばトヨタ カローラのガソリンモデルの数値は以下のとおりです。
車両重量 | 1,250kg |
エンジン最高出力 | 140PS |
パワーウエイトレシオ | 8.92kg/PS |
このように、車両重量をエンジン最高出力で割ることで簡単にパワーウエイトレシオが算出できます。
ハイブリッドモデルなどの場合はシステム最高出力で計算する
ハイブリッド車のパワートレインは、エンジン以外にも電気モーターが組み合わされており、スペック表を確認すると、どちらにも最高出力の項目があります。
この場合、パワーウエイトレシオを計算するには2つの項目を加味した「システム最高出力」という数値を使用し、「車両重量÷システム最高出力」で計算します。
カローラのハイブリッドモデル(2WD)を例に計算してみましょう。まず、スペックは以下の通りです。
車両重量 | 1,330kg |
エンジン最高出力 | 89PS |
モーター最高出力 | 72PS |
システム最高出力 | 122PS |
パワーウエイトレシオ | 10.90kg/PS |
これらの数値から分かるように、システム最高出力はエンジン+モーターの数値ではありません。実はこの数値は計算不可能。カタログなどでメーカーが公表している数値を参照しましょう。
パワーウエイトレシオはあくまで速さの参考値のひとつ
パワーウエイトレシオはあくまで目安の数値であり、実際の性能と完全にはリンクしません。また、車両重量の変動によって実際の数値は変わります。
実際に車両重量を影響を与える要因として、代表的な例は以下の通りです。
- 乗車人数×それぞれの体重
- 積載する荷物の重量
- タイヤ・ディスクブレーキ板などの重量
走り出しの速さは測定できない
パワーウエイトレシオは車の加速性能を表す数値ではありますが、走り出しの加速性能は知ることができません。
走り出しの性能を示す数値には、停止状態から時速100キロに到達するまでの時間を測定する「0-100Km/h加速」というものがあります。
速く走るためには、1馬力あたりの車重は軽い方がいい?
パワーウエイトレシオが5kg/馬力以下=加速がものすごく速い車
一般的な車種 | 10kg/PS前後 |
スポーツカー | 3kg/PS前後 |
F1マシン | 0.6kg/PS前後 |
パワーウエイトレシオの平均値は上記の表の通りです。おおまかな基準として、5kg/PSを下回る車種はかなりの加速性能をもっているという認識でよいでしょう。
ちなみに国産最速と言われる日産GT-R NISMOの数値は約2.9kg/PSなので、F1マシンの凄まじさが分かります。
最新の車の方がパワーウエイトレシオが高い?
90年代から2000年代に生産された国産車は、現在販売されている車種よりもパワーウエイトレシオが低い傾向にあります。
この理由は、現代の車が衝突安全性を考慮したボディ構造をしているため、とにかく軽くしようとしていた時代の車と比べ、車両重量の平均値が上がっているからです。
スポーツカーは軽いボディに高馬力エンジンを積む=パワーウエイトレシオが低い
スポーツカーは軽量なボディと高出力のエンジンを採用するため、一般的な車種よりもパワーウエイトレシオは低くなります。
中にはスポーツカーとは程遠い外観ながら、かなりの性能をもっている車種もあります。
代表的な例が日産 マーチスーパーターボ。大衆的なコンパクトカーでありながら強力なエンジンをを搭載し、7.0kg/PSという数値を記録しています。
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高級車は重いボディに高馬力エンジンを積む=パワーウエイトレシオが意外と低い
豪華さを追求した超高級志向の車種のパワーウエイトレシオが低いということはあまり知られていません。
例えば超高級車の代名詞であるロールスロイス ファントムやベントレー ミュルザンヌは、どちらも2,700kg台とかなり重量級ですが、パワーウエイトレシオは低い数値になっていることが分かります。
こういった車種は、乗り心地や乗員数を意識することで車両重量が大きくなる一方、高馬力エンジンを搭載しているのでパワーウエイトレシオは低くなるのです。
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本日の在庫数 19台 平均価格 4,897万円 支払総額 1,417~8,760万円
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軽自動車のパワーウエイトレシオランキングTOP5
【第1位】スズキ アルトワークス
AUTO STYLE vol.25 SUZUKI ALTO WORKS&ALTOチューニング&ドレスアップガイド*06 (CARTOPMOOK)
グレード | 2WD(5MT) |
車両重量 | 670kg |
エンジン | 0.70L 直列3気筒ターボ |
エンジン最高出力 | 47kW[64PS]/6,000rpm |
パワーウエイトレシオ | 10.47 |
ラリーでも活躍するスポーティな車種だけあり、今回比較した軽自動車の中ではダントツ1位。軽自動車のエンジンには64馬力の自主規制があるため、最も軽量だったアルトワークスに軍配が上がりました。
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【第2位】スズキ ワゴンR スティングレー
グレード | HYBRID T 2WD |
車両重量 | 800kg |
エンジン | 0.70L 直列3気筒ターボ |
エンジン最高出力 | 47kW[64PS]/6,000rpm |
パワーウエイトレシオ | 12.50 |
スティングレーはワゴンRから派生した上位車種に位置付けられているモデル。HYBRID TはワゴンRシリーズ唯一となるターボ採用グレードで、通常のワゴンRよりも最高出力が大幅に引き上げられています。
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本日の在庫数 91台 平均価格 75万円 支払総額 9~187万円
【第3位】ホンダ S660
グレード | α 2WD(6MT) |
車両重量 | 830kg |
エンジン | 0.70L 直列3気筒 |
エンジン最高出力 | 47kW[64PS]/6,000rpm |
パワーウエイトレシオ | 12.97 |
軽自動車とミッドシップスポーツカーを両立させた2シータースポーツ。オープン仕様にもできる本格派ですが、かなりストイックなモデルなため、ほぼ1人乗りと考えていいでしょう。
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本日の在庫数 589台 平均価格 232万円 支払総額 109~440万円
【第4位】スズキ ハスラー
グレード | Gターボ 2WD |
車両重量 | 820kg |
エンジン | 0.70L 直列3気筒ターボ |
エンジン最高出力 | 47kW[64PS]/6,000rpm |
パワーウエイトレシオ | 12.81 |
遊べる軽をコンセプトに発売され、車中泊もできるほど高いシートアレンジ性能および積載性を持っています。デザインも人気が高く、軽自動車の新車販売台数では毎年TOP10にランクインしています。
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本日の在庫数 8554台 平均価格 134万円 支払総額 24~299万円
【第5位】ダイハツ コペン
グレード | GR SPORT 2WD |
車両重量 | 850kg |
エンジン | 0.70L 直列3気筒ターボ |
エンジン最高出力 | 47kW[64PS]/6,400rpm |
パワーウエイトレシオ | 13.28 |
3位のホンダ S660と並ぶ2シーター軽スポーツ。コペンはオーナー同士の交流が盛んな車種でもあり、発売から根強い人気を持っています。2018年にクーペモデル、2019年にGR SPORTが発表されています。
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本日の在庫数 1443台 平均価格 131万円 支払総額 29~325万円
国産エコカーのパワーウエイトレシオランキング
代表的な国産エコカー4台をピックアップし、パワーウエイトレシオに優れる順にランキングしました。
【第1位】日産 リーフ
グレード | E+ X |
車両重量 | 1,670kg |
エンジン | 電気モーター |
モーター最高出力 | 160kW[218PS]/4,600~5,800rpm |
パワーウエイトレシオ | 7.66 |
2010年に発売され、電気自動車(EV車)の先駆けとなったモデル。現行は2代目で、先代よりも大幅な出力増を達成。EV車ならではの加速性も相まって、力強い走りを実現しています。
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本日の在庫数 969台 平均価格 164万円 支払総額 10~465万円
【第2位】ホンダ クラリティPHEV
グレード | – |
車両重量 | 1,850kg |
エンジン | 1.5L 直列4気筒 電気モーター |
システム最高出力 | 158kW[215PS]/5,500rpm |
パワーウエイトレシオ | 8.60 |
エンジンとモーターで駆動するハイブリッド走行に加え、外部充電によるEV走行も可能なプラグインハイブリッドモデル。これを活かし、EV走行・エンジン走行・ハイブリッド走行の3種類の走行モードを切り替えることができます。
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本日の在庫数 1台 平均価格 233万円 支払総額 233~233万円
【第3位】トヨタ プリウス
グレード | E |
車両重量 | 1,320kg |
エンジン | 1.8L 直列4気筒 電気モーター |
システム最高出力 | 90kW[122PS] |
パワーウエイトレシオ | 10.82 |
世界初のハイブリッドカーとして登場したプリウス。現行モデルは2015年発売の4代目で、「プリウス50」と呼ばれる場合もあります。2018年末のデザインを一新するビッグマイナーチェンジが話題となりました。
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本日の在庫数 9772台 平均価格 178万円 支払総額 28~829万円
【第4位】トヨタ プリウス PHV
グレード | S |
車両重量 | 1,510kg |
エンジン | 1.8L 直列4気筒 電気モーター |
システム最高出力 | 90kW[122PS] |
パワーウエイトレシオ | 12.38 |
車名の通り、プリウスのプラグインハイブリッドモデル。プリウスとの決定的な違いは、PHVではモーターのみのEV走行ができる点。乗り方次第ではガソリンを全く使用しないことも可能です。
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本日の在庫数 767台 平均価格 212万円 支払総額 59~439万円
ミニバンのパワーウエイトレシオランキング
代表的なミニバンをピックアップし、パワーウエイトレシオに優れる順にランキングしました。
【第1位】トヨタ アルファード/ヴェルファイア
スタイルRV Vol.146 トヨタ アルファード & ヴェルファイア No.14 (NEWS mook RVドレスアップガイドシリーズ)
グレード | SC/ZG |
車両重量 | 2,090kg |
エンジン | 3.5L V型6気筒 |
エンジン最高出力 | 221kW[301PS]/6,600rpm |
パワーウエイトレシオ | 6.94 |
アルファードとヴェルファイアは兄弟車で、どちらも高級ミニバンの代名詞。以前はヴェルファイアの方が人気でしたが、近年はアルファードが逆転している傾向に。高馬力V6エンジンでパワーウエイトレシオはミニバン唯一の6.00kg/PS台。
- 最新「アルファード」中古車情報
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本日の在庫数 5169台 平均価格 417万円 支払総額 37~2,216万円
- 最新「ヴェルファイア」中古車情報
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本日の在庫数 3535台 平均価格 260万円 支払総額 38~1,498万円
【第2位】日産 エルグランド
グレード | 350 HIGHWAY STAR |
車両重量 | 2,000kg |
エンジン | 3.5L V型6気筒 |
エンジン最高出力 | 206kW[280PS]/6,400kW |
パワーウエイトレシオ | 7.14 |
高級ミニバンの元祖とも言われ、1位のアルファードなどのライバル車を生むきっかけとなった車種。2010年からフルモデルチェンジされておらず、ちょうど10周年となる2020年に期待が集まっています。
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本日の在庫数 1254台 平均価格 169万円 支払総額 33~574万円
【第3位】ホンダ ステップワゴン
グレード | e:HEV SPADA G |
車両重量 | 1,790kg |
エンジン | 1.5L 直列4気筒 電気モーター |
システム最高出力 | 158kW[215PS] |
パワーウエイトレシオ | 8.33 |
「わくわくゲート」と呼ばれる左右非対称のテールゲートが特徴。現行は5代目。ちなみに3代目はミニバン界のタイプRを目指したとも言われ、走りに定評があったモデルでした。
- 最新「ステップワゴン」中古車情報
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本日の在庫数 1076台 平均価格 191万円 支払総額 20~483万円
【第4位】トヨタ ノア/エスクァイア
スタイルRV Vol.133 トヨタ ヴォクシー & ノア & エスクァイア No.4 (NEWS mook RVドレスアップガイドシリ…
グレード | X/Gi |
車両重量 | 1,570kg |
エンジン | 2.0L 直列4気筒 |
エンジン最高出力 | 112kW[152PS]6,100rpm |
パワーウエイトレシオ | 10.33 |
ノアとエスクァイア、そして6位のヴォクシーは兄弟車で、基本的なスペックは同じ。同じトヨタのアルファードと比較すると、価格が安いかわりにパワー不足が目立つとの意見が多く見られます。
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本日の在庫数 2852台 平均価格 245万円 支払総額 21~568万円
- 最新「エスクァイア」中古車情報
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本日の在庫数 1172台 平均価格 239万円 支払総額 75~610万円
【第5位】ホンダ フリード
グレード | B Honda SENSING |
車両重量 | 1,340kg |
エンジン | 1.5L 直列4気筒 電気モーター |
エンジン最高出力 | 95kW[129PS]/6,600rpm |
パワーウエイトレシオ | 10.39 |
街中で運転しやすいコンパクトミニバン。6人乗りや7人乗りも選択でき、乗り降りもしやすい親切設計。車両価格も200万円前後と経済的で、子育て中のファミリー層にぴったりの車種です。
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本日の在庫数 2949台 平均価格 176万円 支払総額 17~404万円
【第6位】トヨタ ヴォクシー
スタイルRV Vol.133 トヨタ ヴォクシー & ノア & エスクァイア No.4 (NEWS mook RVドレスアップガイドシリ…
グレード | ZS |
車両重量 | 1,600kg |
エンジン | 2.0L 直列4気筒 |
エンジン最高出力 | 112kW[152PS]6,100rpm |
パワーウエイトレシオ | 10.53 |
第4位のトヨタ ノア/エスクァイアとは兄弟車種。スポーティさを押し出したフロントグリルが特徴です。エンジンスペックは変わらないものの、ヴォクシーのみ車両重量が30kg大きかったため、微妙に数値に差が生じています。
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本日の在庫数 6178台 平均価格 263万円 支払総額 17~592万円
【第7位】日産 セレナ
グレード | X |
車両重量 | 1,650kg |
エンジン | 1.5L 直列4気筒 電気モーター |
システム最高出力 | 110kW[150PS]6,000kW |
パワーウエイトレシオ | 11.00 |
人気ミニバンの代表格で、2018年にはミニバン販売台数第1位に輝きました。2019年は惜しくもシエンタに抜かれて2位でしたが、それでも根強い人気を誇ります。e-powerやプロパイロット機能、トップクラスの燃費が人気の理由です。
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本日の在庫数 8135台 平均価格 204万円 支払総額 19~3,197万円
【第8位】トヨタ シエンタ
グレード | 2列シート(ガソリン) |
車両重量 | 1,320kg |
エンジン | 1.5L 直列4気筒 |
エンジン最高出力 | 80kW[109PS]/6,000rpm |
パワーウエイトレシオ | 12.11 |
2019年度のミニバン販売台数第1位を達成した人気ミニバン。7人乗りながら扱いやすいコンパクトなボディサイズとポップなカラーリングが好評。
- 最新「シエンタ」中古車情報
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本日の在庫数 5159台 平均価格 189万円 支払総額 20~386万円
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...