新型エクストレイルは「家族持ちにピッタリな車」なのか？徹底試乗＆レビュー

ほかのミドルクラスSUVと比べてどう？

新型エクストレイルの分類されるミドルクラスのSUVには、トヨタ「ハリアー」や「RAV4」、三菱「アウトランダーPHEV」、マツダ「マツダCX-60」「CX-5」など、豊富な車種が揃えられている、いわば激戦カテゴリと言えます。

ライバルであるトヨタ「RAV4」は、ガソリンやハイブリッド、そしてPHEVと多彩なパワートレインを用意し、2022年6月の新車販売台数ではベスト20にランクインしている人気車種です。

そんなRAV4と比べて、エクストレイルが優位な点は室内空間の広さです。

ボディサイズはほぼ同じですが、室内の広さはエクストレイルが室内長1,990mm×室内幅1,540mm×室内高1,255mmなのに対し、RAV4は、室内長1,890mm×室内幅1,515mm×室内高1,239mmと、エクストレイルに軍配が上がります。

また、エクストレイルには3列シートの設定もある点もポイント。

ちなみに、三菱「アウトランダーPHEV」とは、新型エクストレイルとシャシーや基本骨格を共用する姉妹車の関係です。

エクストレイルはe-POWER、アウトランダーはPHEVという特徴あるパワートレーンを搭載していますが、どちらもモーター駆動を前面に押し出しているのは共通しています。

アウトランダーPHEVが2.4Lの直4自然吸気を搭載するのに対して、エクストレイルは新開発の1.5L直3可変圧縮比（VCR）ターボを搭載しています。

燃費性能で見れば、エクストレイルの方が数値は良好であるという点と、エンジンの排気量が1.5Lであるために自動車税がアウトランダーより安く済むというメリットがあります。

【まとめ】エクストレイルはこんな人におすすめ

エクストレイルといえば、「アウトドアにもってこいのタフギア感溢れるデザイン」「ガンガン使える道具感のあるクルマ」などのイメージがある人も少なくないはずです。

実際に、アウトドアでガンガン使えるだけの機能や装備がしっかりと用意されており「さすがエクストレイル」といった仕上がりと言えます。

加えて特筆すべきは、従来のタフギア感に加え、より大人な上質さ、高級感が前面に押し出されている点でしょう。

1.5VCターボの制御による室内の静粛性や、e-4ORCEによる、安定した心地よい走り、上品なシート素材などが用意されているため、高級感のある室内空間や、上質な走りを求める方にもおすすめできます。

また、安全面でも「360°セーフティーアシスト（全方位運転支援システム）」や高速道路の単一車線での運転支援技術「プロパイロット」などの数々の先進技術が搭載されており、日産の中核的存在のSUVと言えるでしょう。

ほかのSUVにはない「e-4ORCE」、数々のドライバー支援技術、室内空間や性能面でもこだわられたエクストレイル。興味がある方はぜひお近くの販売店に足を運ぶことをおすすめします。

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