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【爆売れ】新型ノートe-POWERで500km試乗。FFで冬の赤城山も走ってきた「やるじゃん、日産」

2020年11月24日、日産のコンパクトカー「ノート e-POWER」がフルモデルチェンジして3代目になりました。この新型ノートで長距離試乗と、開発陣とのオンライン意見交換会に参加しましたので、レポートをお届けします。

新型ノート、爆売れ

ドライブ紀行とともに、新型ノートe-POWERの静粛性をご確認ください。

新型ノートは発売後約1ヵ月で月間販売目標の2.5倍となる20,000台を突破したと、日産自動車は2021年2月1日に発表しています。

先代ノートは、2012年8月のデビューですから、約9年ぶりのモデルチェンジとなり、買換えを待っていたユーザーも多いようです。日産の話では、上のクラスからの乗り換えも多く欧州ブランドのコンパクトカー、ミドルクラスハッチバックから新型ノートが選ばれている、とのことです。

ノートは、欧州の区分けではBセグメントに属するコンパクトカー。国産車でのライバルはトヨタ ヤリス、ホンダフィット、欧州車ではフォルクスワーゲン ポロ、アウディ A1、プジョー 208、ルノー ルーテシア(欧州市場名クリオ)などとなります。

ちなみに、ルノー ルーテシアは、新型ノートと同じCMF-Bプラットフォームを使用(バージョンは異なるようです)、親戚関係にあたります。ルノー・日産アライアンスによって開発された最新のプラットフォームは応用の幅が広く、今後のさまざまなモデルに採用されていくとのことですが、クルマの性格はまるっと違います。

新型ノートのハイライト

新型日産ノートe-POWER インパネ
助手席のインパネの端が奥に向かうように斜めになっている。これによって、室内がより広く見える。

新型のハイライトは、何もかも、すべてが新しくなったこと。パワートレイン、エクステリア、インテリアのどこを取っても先代のものをそのまま流用したものがない、といって誤りではないでしょう。

受け継がれたのは、日産の電動化技術「e-POWER」をパワートレインとしていること、コンパクトカーであるという基本的なパッケージングのみです。e-POWERは第2世代になりました。

特記すべきことは、新型ノートから、先代にはラインナップされていたガソリンエンジンモデルがなくなったこと。e-POWER専用となりました。

これについて「ガソリンモデルがなくなって良いのか?」と言う質問が日産に寄せられていました。これについて日産は「先代の販売構成比ではガソリンモデルが多くを占めていなかったことと、新型ノートでガソリンモデルとe-POWERの両方を開発するのは費用対効果が得られないと判断、次世代e-POWERの開発のみに集中した」と答えています。

特筆すべきこと、もう一つありました。

それは、日産のロゴが新しくなったこと。新ロゴデザイン第1号車が、新型ノート「e-POWER」です。

先代ノートのネガを払拭

新型日産ノートe-POWER 赤城山にて撮影
ボディカラーは「バーガンディ/ブラック」2トーンカラー

先代ノートは、2016年に世界で初めて発電専用ガソリンエンジンで電気モーターを駆動する、シリーズハイブリッド方式を採用した「e-POWER」をラインナップに追加。充電を不要としながら、EVのような余裕のある走りで人気を集め、一時期は新車販売台数1位を記録する大ヒットモデルとなりました。

先代ノート e-POWERがデビューすると、ディーラーで試乗した人の多くは、これまでの車にはなかった加速感に感動し、購入を即決したそうです。

しかしながら、先代ノート e-POWERには弱点がありました。それは、静粛性とエンジン回転数の違和感という問題です。

発電専用のエンジンであることから、ドライバーのアクセル操作とエンジンの回転数が合わないというネガティブな特性があったのです。とくに時速40〜60kmで走行中、アクセルを一定に踏み込んでいるのに、エンジン回転数が上がり発電を開始することが頻発。また、上がった回転数が加減速に関係なく一定になるというクセもあり、さらにそのエンジン音がうるさいものでした。

これは、e-POWERの開発者も認識していて、かつて開発担当のひとりがアメリカにノート e-POWERを持ち込み、現地の人を乗せてドライブ、「どうだ速いだろう!」と自慢したところ「うるせー」と即答されたというエピソードを聞きました。

新型ノートでは、先代のネガを見事に払拭していました。この記事冒頭のドライブレポート動画では、新型ノートでの走行シーンは、BGMをOFFにし、車室内の音声のみを無加工で流しています。どうぞご確認ください。

やるじゃん!日産

新型日産ノートe-POWER リアサイド

新型ノート e-POWERに500kmほど試乗しました。総じて、1ランク上のクラスのクルマだと思いました。走りも先代のより磨きがかかり、内装の質感もいい感じです。シートもソフトめでいいホールド感。長距離運転でも疲れにくい。

パワートレイン開発担当者が、先代のプラットフォームでは、本来出せるモーターのパワーが活かしきれなかった(モーターの出力にボディが負けてしまう)。しかし、新しいプラットフォームでは存分にモーターの力を発揮できるようになった。元々日産は、昔から一見ボディには不釣り合いにみえる大出力エンジンの搭載を得意としている。新型ノートでもその日産のスピリッツが活かされた、という話を思い出しました。

新型日産ノートe-POWER  リアシート
室内前後長が少し短くなったが、居住性は悪くない。

気になる価格は、標準モデル2WDで205万〜218万円、4WDで228万〜244万円。AUTECHでは2WDが250万円、4WDが276万円(いづれも税込、1万円以下の端数切捨てで表記)。e-POWER専用モデルとなって、コンパクトカーにしては車両価格が高くなりました。オプションのプロパイロットなどを付けるとそこそこの価格に。

日産の説明では、ノートe-POWERはリセールバリューが高く、残価設定型クレジットでは高い残存価格が設定されており、これが目標を上回る販売台数の理由のひとつとなっているとのことでした。

新型ノートe-POWERは、コンパクトカーといえども、1クラス上のクルマの走りと内外装の質感できっちりまとめてきた感があります。

やるじゃん、日産

執筆者プロフィール
宇野智
宇野 智
モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...
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