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アウトバーン時速300km/hで日産 GT-Rとポルシェ ターボがバトル!勝者は?
目次
日本最強のスポーツカー・日産 GT-Rとは?
日産 GT-Rは「スカイライン GT-R」からなる日産伝統のスポーツカーです。
現行のGT-Rはいわゆる「R35」で、2007年から販売されています。
4WDの持ち味であるトラクションとパワーによりGT-Rはレースでも活躍し、日本最強スポーツカーの一角を担ってきました。
2007年からフルモデルチェンジはされていませんが、毎年「イヤーモデル」を発売し、着実に時代とともに進化しています。
現行モデルであるR35型は、歴代GT-Rとして初めて左ハンドルの外国仕様が発売されたことでも話題になりました。
さらに2009年モデルからはヨーロッパだけでなく中東での発売が決定し、国外でもオーナーを増やしています。
日産 GT-R ヨーロッパ仕様モデルのポイント
・スペックは日本仕様モデルと変わらず
・ヘッドライトウォッシャー装備
・バックフォグランプ装備
・牽引フック装備
・ドイツでの販売価格は標準モデルで8万1800ユーロ(2009年当時約1063万円)
欧州で販売されるGT-Rは欧州車に対抗できるのか?
2009年のBest MOTORing(ベストモータリング)では、GT-Rが実際にハイポテンシャルな欧州車に対抗できるのかを明らかにすべく、アウトバーンでのバトル企画を用意。
ハイスペックのドイツ車に対し300km/hのスピードレンジでどこまで対抗できるかを、実際にアウトバーンを走行してチェックします。
ドイツの高速道路 アウトバーンとは?
アウトバーンは、ドイツにある車専用道路として有名です。
ドイツ国内に張り巡らせられており、ドイツの人々の生活や流通を支える主要交通網として機能しています。
アウトバーンの特徴は、何と言っても制限速度がないこと。
厳密に言えば、市街地に近い雑区間や合流分岐付近、急な坂道などでは130km/h程度の制限速度が設けられているのですが、それ以外は何km/hで走行してもOKという道路です。
2~3車線からなり、トラックやゆっくり走りたい車は一番右車線を走ります。
中央車線(2車線の場合は左車線)はいわゆる「飛ばす」人用で、主にフェラーリやポルシェなどスピード自慢の欧州車が走っているそうです。
ドイツは左ハンドル右車線走行ですので、日本の高速道路とは追い越し車線が反対になるイメージですね。
ライバル車はポルシェ 911ターボ
今回、GT-Rのライバルとして登場するのはポルシェ 911ターボです。
ポルシェはドイツの老舗自動車メーカーで、911は1964年以来、ポルシェのフラグシップモデルとして販売されているモデルです。
RR(リアエンジン・リアドライブ)方式を採用している、今では珍しいスポーツカーでもあります。
今回動画で登場する911は、2009年当時最速のポルシェと言っても過言ではない「911ターボ」です。
RRレイアウトはそのままに加速性能を高めるために4WDとなった911ターボは、ツインターボも搭載しており、まさにアウトバーンの申し子とも言えるスペックでした。
【2009年時】日産 GT-Rとポルシェ 911ターボのスペック
日産 GT-R | ポルシェ 911ターボ | |
---|---|---|
全長 | 4,650 | 4,450 |
全幅 | 1,895 | 1,850 |
全高 | 1,370 | 1,300 |
ホイールベース | 2,780 | 2,350 |
車両重量 | 1,680 | 1,595 |
乗車定員 | 4 | 4 |
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人 |
日産 GT-R | ポルシェ 911ターボ | |
---|---|---|
エンジン種類 | V型6気筒DOHCツインターボ | 水平対向6気筒24バルブツインターボ |
排気量 | 3,800 | 3,800 |
最高出力 | 485[357]/6,400 | 500[368]/6,000 |
最大トルク | 60[588]/3,200~5,200 | 66.3[650]/1,950~5,000 |
トランスミッション | 6AT | 7AT |
駆動方式 | 4WD | 4WD |
使用燃料 | ハイオク | ハイオク |
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm |
アウトバーンで発見したポルシェ 911ターボとバトル開始!
アウトバーンで念入りにGT-Rの走行フィールをチェックする木下ドライバーですが、前方にポルシェ 911ターボを発見!
日本最強GT-Rの走りを見せつけるべく、追走を開始します。
続きは動画をご覧ください!
※バトルは、1:50から始まります。動画がご覧いただけない方は動画下部のダイジェストをご覧ください。
GT-R VS 911ターボの結果は?
911ターボに対し、下りのストレートでぐんぐん差を詰めるGT-R。
3車線になったところでポルシェが車線変更し、GT-Rに譲ります。
…と思いきや、ストレートでまた後ろから迫る911!
ストレートの伸びは両車いい勝負ですが、木下ドライバー曰く「こっち(GT-R)は最後どんどん伸びてく感じがする」。
体感としてはGT-Rの方がストレートの伸びがよく、さらに高速コーナー(270~280km/h)でも安定しているようです。
911ターボはエンジンが後ろにマウントしている分、前置きエンジンのGT-Rよりも高速域での挙動が少し不安がありました。
レーサーから見たGT-Rと911の評価
ポルシェのドライバーを務めてくれたダークさん
レース後の木下ドライバーのネタばらしにより、実はバトルは仕込みだったことが分かりました。
911ターボのドライバーは、木下ドライバーの元チームメイトであるダーク・ショイスマンさん。
レーサー同士のアウトバーンガチバトルは、見ごたえ十分でしたね。
現在は開発ドライバーなども務めるダークさんの、GT-Rと911ターボの評価は以下のとおりです。
GT-R
・すべてのフィーリングが良く、とてもラクに走れる車
・高速域で安定感がある
ポルシェ
・各部のクオリティはGT-Rより高い
・アウトバーンの道路の継ぎ目を踏んだ時に車体が振られる
→GT-Rの方が高速域のダウンフォースが効いていて安定している
結果としてはGT-Rを高く評価してくれましたが、ダークさん曰く「欧州の人々、特にドイツ人はドイツ車が一番だと思っているから、GT-Rが受け入れられるのは時間がかかるかも?」とのこと。
スペックも欧州車に劣らないGT-Rですが、ドイツで受け入れられることはないのでしょうか…
Best MOTORingでは場所をニュルブルクリンクサーキットに移し、さらなる調査を実施しました。
意外にもドイツではGT-Rが人気!
ニュルの走り屋たちのGT-Rの評価は?
世界的にも有名なドイツ・ニュルブルクリンクサーキット。
実は一般の人も車も1ラップ22ユーロで走行可能です。
Best MOTORingはニュルに走りに来ていた人々に、GT-Rと911どちらが好きかをインタビューしました。
GT-Rは意外と人気という結果に!
スポーツカーにはうるさそうなカーガイの皆さんにインタビューしたところ、意外にも「GT-Rの方が好き」と答える人が多いという結果になりました。
自国の車ももちろん愛している彼らに日本のGT-Rが受け入れられたということは、とても光栄なことと言えるでしょう。
スペックでも実際の走行でも欧州車に負けないGT-Rは、現在の日本車メーカーが世界でどう戦っていくかの指標となったモデルです。
ライバルがひしめき合う欧州市場での生き残りをかけて、日夜開発に励むメーカーの皆さんにエールを送りたいですね。
日本車の海外での活躍は、今後も見逃せません!
【YouTube】ベストモータリング公式チャンネル
Best MOTORing(ベストモータリング)は、
YouTube 自動車動画チャンネルでユーザー登録数 No1
スポーツカーを中心に、サーキットや峠でのバトルを多数公開しています!
あの「頭文字D」をオマージュしたシリーズ企画もあります。
毎週金曜・土曜 21時に更新しています!
ぜひ、チャンネル登録してご覧ください!
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...