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みんな知っているアノ車、実は車業界のゲームチェンジャーになった日産車です【推し車】

自動車には、そのメーカーのみならず「自動車産業」や「自動車文化」に革命を起こすようなゲームチェンジャーが時折現れます。

そのクルマが出た途端に世の中の価値観がガラリと変わり、あるいは価値観が変わりかけていた世の流れにズッポリとハマった結果生まれるゲームチェンジャー、今回は日産車から紹介します。

Be-1(1987年)

「新しくて古いはアリ」を知らしめた、日産パイクカー第1号

日産 Be-1

戦後、乗用車の生産再開を許可されてからは大なり小なり外国の模倣、海外の流行を後追いして順調に発展してきた日本車ですが、1980年代も半ばともなると技術的には海外へ追いつき、部分的には追い越し、しかしデザインは何となくの新鮮味を求め続けていました。

しかし、そこへ突然現れた日産のBe-1は、新鮮味というよりどこか懐かしく感じるレトロ調デザインを最新技術で洗練させた、「古くて新しいデザイン」が大成功!

限定1万台という限定商法でプレミアがつく人気の過熱ぶりも話題でしたが、それよりは「こういうレトロ調が実はウケるのか!」と、近未来的デザインばかり追ってきた日本車に与えた影響の方が、よほど大きいかもしれません。

機能や装備はともかく、デザインにおいては最新が最高とは限らない、むしろ流行は一巡してリバイバルするものだと知らしめ、最新モデルが似たようなクルマばかりになるのを避けられました。

モコ(初代・2002年)

軽自動車市場を活性化させ、日産の国内ラインナップも大変革

日産 モコ G(初代)

1999年にフランスのルノー傘下となって、経営危機からの建て直しに取り掛かった日産ですが、壊滅的だった国内販売の建て直し策として「軽自動車市場への参入」が明言された時、世のクルマ好きは正直、半信半疑でした。

やるとしてもスズキからOEM供給を受けていたマツダのように細々と思いきや、初の本格日産初の量販軽自動車となったモコは、OEM供給元のスズキ MRワゴンと基本的に同じ軽トールワゴンとはいえ、フロントマスクはしっかり日産デザインで作り込んだのです。

コンセプト自体、スポーツグレードもラインナップした本家と異なり堅実な実用車、かつ女性にも好まれそうなボディカラーも揃え、日産の本気を伺わせました。

おかげでコンパクトカーのマーチが割を食ったとはいえ、次第に存在感を増す日産に軽自動車市場は活性化、現在の軽自動車ブームへつながる原動力だったとも言えます。

ノートe-POWER(2代目E12ノートに追加・2016年)

これでEVの走りを知った人は多いハズ

日産 ノート e-POWER(2代目E12ノート)

トヨタやホンダのハイブリッド路線から完全に乗り遅れ、初代リーフで先行したEVはまだ能力不足という2010年代半ばまでの日産で突如出現したのが、ノートe-POWER。

ソコソコ人気の堅実なコンパクトカー、ノート(2代目E12)へリーフと同じ走行用モーターを搭載、走行用バッテリーは最小限で燃料タンクは残し、エンジンを発電専用に徹して、「充電不要なEV」として発売したのです。

似たような仕組みはホンダが「i-MMD(現・e:HEV)」として実用化していましたが、高速巡航時はエンジンで走るi-MMDと異なりモーター走行オンリーでシンプル、かつワンペダル走法による「EVと全く同じ走行感覚」が特徴でした。

それまでハイブリッドカーのEV走行は知っていても、EVそのものは知らなかったユーザーへEVの走りを伝えた役割を果たし、ユーザーの意識を大きく変えるクルマでした。

最新「ノート」中古車情報
本日の在庫数 6629台
平均価格 123万円
支払総額 10~1,304万円

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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