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【2022年】三菱の人気の軽自動車!新型車は出る予定はあるのか
三菱の軽自動車の特長と過去の歴史
三菱初の軽自動車は、1960年代に発売した「ミニカ」です。街乗り性能を重視して開発されたコンパクトな車は、軽自動車というジャンルの先駆けとなりました。
その後も、SUVとしての機能を備えたパワフルな「パジェロミニ」、電気自動車の「三菱 i-MiEV(アイ・ミーブ)」など、斬新なコンセプトのモデルが三菱の強みでした。
近年の三菱は日産との合併会社「NMKV」により開発された「eKシリーズ」が軽自動車ラインアップの中心になっています。軽トールワゴンとしてファミリーから高い人気を博し、三菱の軽自動車を語るうえで欠かせないモデルのひとつです。
三菱で人気のある軽自動車一覧
eKワゴン
eKワゴンはeKシリーズで最もシンプルともいえるモデルで、NMKVから送り出した軽ハイトワゴンの第1弾。日産では「デイズ」として販売されています。現行は2019年に発売した4代目。
概要
2代目では左側の後部ドアに軽自動車初となる電動スライドドアを取り入れていましたが、3代目や現行モデルでは4枚ともヒンジドアを採用。電動スライドドアはeKスペースへと受け継がれています。
評価
特段悪いところは無いのですが、これといった突出した点もないため、「ホンダ N-WGN」や「スズキ ワゴンR」「ダイハツ ムーブ」といったライバル車の陰に隠れがちな印象です。
特に、スライドドアという特徴をeKスペースに渡してしまったのは大きな痛手といえるのでないでしょうか。ファミリー層に向けるのであれば、開口部が大きく、狭いスペースでも開くスライドドアは欲しいところです。
- 最新「eKワゴン」中古車情報
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本日の在庫数 2144台 平均価格 77万円 支払総額 5~180万円
eKクロス
eKクロスは、eKワゴンから派生したクロスオーバー軽です。eKワゴンが2019年に4代目へとフルモデルチェンジした際、eKカスタムの実質的な後継車として新登場しました。
見た目はデリカD:5を小さくしたような迫力フェイスが特徴。ツートーンカラーやルーフレールなどを備え、活動的なイメージを演出しています。
概要
eKワゴンをベースとしているため、リアドアにスライドドアを採用していません。そのため、フロントの見た目こそ「小デリカ」といえますが、コンセプト的にはeKクロス スペースの方がデリカD:5に近いといえるでしょう。
内外装のデザインやカラーバリエーションの豊富を除けばeKワゴンとほとんど同じ仕様。どちらかというとeKクロスの方が若いユーザーをターゲットにしているといえます。
高速道路で車間距離の保持や車線中央付近の走行をアシストしてくれる運転支援機能「MI-PILOT(マイパイロット)」をメーカーオプションで用意していることも特徴です。
評価
eKクロスはアウトドアが趣味だったり、遊び心あるデザインが好みだったりする方におすすめです。
ライバル車種としてはスズキ ハスラーや、ダイハツ タフトといったSUVテイストの強い軽自動車が挙げられます。これらの車種と比べると販売台数に大きく差をつけられている状況ですが、いわゆる「デリカ顔」に魅力を感じる方はeKクロスを選んでも良いのではないでしょうか。
- 最新「eKクロス」中古車情報
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本日の在庫数 458台 平均価格 143万円 支払総額 57~260万円
eKスペース
リアにスライドドアを採用した、軽トールワゴンとして過不足ないパッケージングをしています。2020-2021年日本カー・オブ・ザ・イヤーのK CARオブ・ザ・イヤーを受賞したモデルでもあります。
概要
eKワゴンから派生したモデルともいえますが、eKワゴンに比べてややハイルーフ。高めの室内高とスライドドアとハイルーフという特徴から、車内の快適性や乗降性が高く、使い勝手に優れたモデルであるといえます。
装備やパッケージング的に、ekワゴンから正統進化を遂げたのはeKスペースではないかと思われます。
評価
eKスペースは性能、燃費、価格帯のどれをとっても平均的なモデルといえます。
ライバルとなりえるのは、ホンダ N-BOXや、ダイハツ タントなどの軽トールワゴン。激戦区中の激戦区で苦戦を強いられています。
最近はキラキラしたメッキ加飾や、オラオラ顔がトレンドになっているなか、eKスペースはかなりスッキリした見た目。大人しい見た目の方が良いという方におすすめです。
- 最新「eKスペース」中古車情報
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本日の在庫数 745台 平均価格 112万円 支払総額 16~215万円
eKクロス スペース
eKクロス スペースは、eKスペースのクロスオーバーモデル。顔もデリカD:5のような三菱らしい顔になっています。カラーバリエーションが豊富な点もeKクロスと同様です。
概要
eKクロス スペースは、eKスペースとともに、2020-2021年日本カー・オブ・ザ・イヤーのK CARオブ・ザ・イヤーを受賞しています。クロスオーバー系の軽自動車で、リアスライドドアを採用するという珍しいコンセプトが最大の特徴。「子デリカ」と呼ぶに最もふさわしいモデルであるといえます。
大きいものの積み下ろしがしやすい大きな開口部や、スライドドア、自在のシートアレンジなど、レジャーに必要な要素が詰まった軽自動車に仕上がっています。
評価
eKスペース クロスは、三菱の軽自動車ラインアップ中で最も個性的な車種なのではないでしょうか。
デリカ D:5と似たコンセプトが強みで、ライバルになりえる車両は「スズキ スペーシアギア」くらいです。子デリカというを外観の特徴を備えている点において、eKスペース クロスに軍配が上がります。
なお実際はデリカD:5ほどの走破性は無いので、性能的には一般的な軽自動車。ただ、軽にしては大容量の積載量や過不足ないパワーは満足できる仕上がりです。
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本日の在庫数 414台 平均価格 90万円 支払総額 24~169万円
タウンボックス
タウンボックスはかつて三菱が自社生産していたモデルですが、現在はスズキ エブリィのOEM車として販売されています。
OEM車になる前のタウンボックスは1999年にデビュー。三菱が自社生産する軽自動車としては最後のモデルでしたが、2014年に2代目へと移行。エブリイのOEM車になりました。
概要
前述の通り、三菱の軽バン、軽トラの代表だったミニキャブは、スズキ・エブリィ、スバル・サンバー、ダイハツ・ハイゼットと共に、日本の農家や、郵便を支えた縁の下の力持ちでした。
いつしか、車が売れなくなり、メーカーの力が落ちたところで競争力が劇的に低下し、スズキのエブリィをOEMすることになった車種です。
気づけば、このタイプのほとんどが、スズキかダイハツのOEMとなっており、そのうちの一台がこのタウンボックスです。
評価
現行モデルは、結局のところスズキのエブリィの評価です。そして、OEM車だけあり、メーカーごとの特徴は少なく、サポートが良い方が車両の評価としても高くなります。結局、そうなれば、製造元のスズキが良いというのは当然の結果です。
ただし、購入時にディーラーの営業さんと今後も仲良くしたい、2台目の購入で同じ店で管理してもらいたいという理由であれば、買う理由はあるでしょう。
- 最新「タウンボックス」中古車情報
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本日の在庫数 156台 平均価格 81万円 支払総額 20~198万円
eKクロス EV
「eKクロス EV」は、2022年に登場したばかりのトールワゴンタイプ軽BEVです。
eKクロス EVがもつ最大の強みは「日常使いで十分な走行可能距離」です。1回の充電でWLTCモード値180kmの走行を可能とし、ちょっとしたお買い物や通勤・通学で使えるように作られていることが特徴。
eKクロスのクロスオーバーSUVチックなボディデザインを使用することで愛着をもちやすい雰囲気となっているほか、日常使いで十分な室内空間の広さが売りの一台です。
車両本体の価格は239万8,000円となりますが、国の補助金制度を活用すれば200万円を切るため、お手頃価格でBEVを試せるのも注目ポイントです。
三菱の人気の軽自動車を性能比較!
今回解説している三菱の軽自動車で6つのモデルを、走行性能・安全性能の2つに注目して比較してみました。
軽自動車は車両の大きさやエンジン排気量のルールが決まっており、大きな差がつきにくいことが特徴。
三菱の軽自動車ラインアップでも、OEM供給となるミニキャブ/タウンボックス以外はエンジンを共用しています。ターボチャージャーやハイブリッドシステムの有無、車両重量の違いが絡んで、燃費性能に差が出ています。
また、eKクロスEVは完全なBEVとなるため、走行性能をエンジン搭載車と同列で比較することが難しくなっています。エンジン車とBEV、それぞれの強みを考慮して車種選びをすべきでしょう。
走行性能
安全性能
三菱で人気の軽自動車は「eKクロス EV」
現在、三菱で人気を獲得している軽自動車は、eKクロス EVです。
2022年6月に正式発売される前から先行で注文受付を開始し、月販目標となる850台を超えた約3,400台のオーダーを獲得しています。
WLTCモード値で180kmの走行可能距離と、国の補助金を利用した実質の購入コストが安く抑えられることが支持を集めているようです。
今後、BEVの普及を見据えた自動車業界で、軽自動車ジャンルに新たな風を吹き込んだ三菱のeKクロス EVは、注目の一台となるでしょう。
三菱の軽自動車で新型車の出る予定は?
三菱の軽自動車で新たに登場を予定しているのは、2023年夏に登場予定の「デリカミニ」です。
SUV風ミニバン「デリカD:5」をモチーフに、軽自動車サイズに収めたスーパーハイトワゴンとなります。
デリカミニで注目すべきポイントは外観デザイン。“DELICA”の文字が入ったフロントバンパーとリアバックドア中央部、デリカD:5の前期モデル(2008年から2018年まで)にも通ずるフロントグリルが特徴です。
また、公式で公開されている画像をチェックしてみると、SUV風の頑強な雰囲気を感じられる箇所が多々存在します。タイヤハウス周りのブラック部分、前後バンパー下部に備わった加飾、ダークシルバーで塗装されたアルミホイールなど、走りを楽しめる車と予感させてくれるデザインです。
2023年1月13日から15日、千葉県・幕張メッセにて合計3日間の開催が予定されている「東京オートサロン2023」でデリカミニの実車が参考出展される予定となっています。「DAILY ADVENTURE」(毎日の冒険)をテーマとした新しいSUV風の軽自動車が、2023年夏以降、新たな旋風を巻き起こしてくれること必至です
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...