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R32、インテR、エボV…過激すぎた1990年代のメーカーチューンドカー【推し車】

画期的な高性能でクルマ好きを大いに喜ばせたというべきか、それともオーバースペックでその車種全体で見れば価値を下げてしまう負の遺産だったというべきか、1989年代末から現れ、1990年代に活躍した過激すぎるメーカーチューンドの評価は難しいものです。

いずれもベース車は4ドアセダン(ハードトップ)、あるいはセダンを派生車に含むクーペモデルで、実用性をもって量販すべき大衆車には変わりないものの、どのみちRVブームで生き残った、SUVミニバンに駆逐される運命でした。

今回はモデル全体の寿命を縮めた戦犯、あるいは最後の徒花とも言える、1990年代の代表的なメーカーチューンド3台を紹介します。

日産 スカイラインGT-R(第2世代初代BNR32・1989年)

グループAレースの華で終われない宿命を背負った、伝説の名車

日産BRN32 スカイラインGT-R

5代目C210系のターボ、6代目R30系のRS、7代目R31のGTS-Rと、日産ファンにとって「GT-Rはいつ復活するのか?!」が宿願だったスカイラインだけに、8代目でBNR32スカイライン”GT-R”が復活した時には大騒ぎでした。

海外勢に全く歯が立たなかったグループAレース(JTC全日本ツーリングカー選手権)に、2.6LツインターボRB26DETTと画期的な4WDシステム、アテーサE-TSを引っ提げ、ようやく勝てる!

その期待にグループAで無敵の強さを誇って応え、続くJGTC(現在のJGTC)でも活躍したBNR32ですが、その頃にはRVブームに押された量販セダンの人気に陰りが見えており、スカイラインという車種はGT-R抜きに成り立たなくなっていました。

結局、第2世代3代目BNR34の生産終了(2002年)まで継続されたGT-Rの刺激が強すぎ、スカイラインの人気は今も回復していません。

ホンダ インテグラタイプR(初代・1995年)

次はいつ降臨するかと救世主扱いされた、「タイプR」の悲劇

ホンダ インテグラタイプR(初代・左上3ドアクーペDC2・右下4ドアハードトップDB8)

ロゴ、プレリュード、アコード、果てはS-MXまで、自動車関連メディアから「次はこのタイプRが出るかも?!」と空騒ぎされたホンダ車が、どれほどあったでしょうか。

NSXに続く第2弾、3代目インテグラへタイプRが初設定された時、職人が手作業でポート研磨するエンジンなどに驚き、走りも無改造で「本当にノーマル?」と言いたくなる吹け上がりや旋回性能は、市販車として完全にオーバースペック。

しかも3ドアクーペ(DC2)のみならず、ファミリーカー的な4ドアハードトップ(DB8)にもタイプRがあったので、何に設定されてもおかしくないと思われてしまい、自動車メディアもさんざん煽り立てたものです。

結局、日本ではインテグラと初代NSX以外、シビックにしか設定しなかったタイプRですが、ホンダもベース車の販売に響いては困るのか、フィットのように安価なクルマへ設定しなくなり、今やすっかり高値の華になりました。

三菱 ランサーエボリューションV(1998年)

グループAラリーカーへのこだわりが生んだ、ワイドボディ版

三菱 ランサーエボリューションV GSR

エボI(1992年)からエボIX MR(2006年)まで、限定商法的な販売で人気を誇ったランエボですが、第2世代初期のエボIV(1996年)まではベース車の雰囲気を残す5ナンバーナローボディ。

しかし、最大の存在意義であるWRCでは1997年から市販車と中身が全く異なるWRカー時代へ突入、市販車ベースのグループAマシンにこだわった三菱は、「ハナからWRカー」を作らないと苦しくなります。

そこでワイドボディ化したのがエボVで、大幅なトレッド拡大とタイヤ&ブレーキ容量拡大により、WRCのみならずジムカーナなど国内舗装競技でも大活躍しますが、こうなるとベース車の面影は前後灯火類くらい。

WRCで勝ってランサーを売るより、ランエボ自体の販売が目的?というレベルに達し、2004年にWRカーへ移行後もエボX(2016年販売終了)までランエボを継続、今なお復活が待たれるクルマになってしまいました。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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