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トヨタファンなら常識?レクサスが車名にするアルファベットや数字の意味を解説!
アルファベットや数字だけでは分かりにくい?
BMW 318iやメルセデス・ベンツ GLC 220など、欧州車ブランドでは数字やアルファベットのみの車名がよく採用されています。
日本でもマツダが「アクセラ」から「MAZDA3」、「デミオ」から「MAZDA2」など、欧州のように車名でそのモデルのセグメントを表すようになりました。
こうした車名には、「数字やアルファベットだけの車名では味気ない」という意見のほか「分かりにくい」という意見も。
トヨタの高級ブランドにあたるレクサスも同様にアルファベットと数字の車名を採用していますが、その車名の意味を解説していきます。
先頭2文字のアルファベットの意味は?
レクサスは車名の先頭2文字のアルファベットでその車のキャラクターを表しています。
先頭の1文字目が特徴を、2文字目がボディタイプを表していることが多く、例えば「LS」は「ラグジュアリー・セダン(Luxury Sedan)」の略です。「贅を尽くした最高級のセダン」であると、車名で主張しています。
ほかに、生産終了が発表されてしまった「CT」は「クリエイティブ・ツーリング(Creative Touring)」の略で、直訳すると「創造的な旅」ですが、トヨタはカローラツーリングのようにワゴンタイプの車を「ツーリング」と呼ぶこともあるため、CTは「創造的なワゴン」と読み取れます。
レクサスが過去に販売していたモデルも含めて、先頭2文字の意味をまとめました。
車名の先頭2文字 | 略されている言葉 | 意味 |
---|---|---|
LS | Luxury Sedan | 高級(贅沢な)セダン |
ES | Executive Sedan | 高級(高い立場の)セダン |
IS | Intelligent Sports Sedan | 知的でスポーティなセダン |
GS | Grand Touring Sedan | 速さと快適さをもったセダン |
HS | Harmonious Sedan | 調和するセダン |
LC | Luxury Coupe | 高級クーペ |
RC | Radical Coupe | イケてるクーペ |
SC | Sports Coupe | スポーティなクーペ |
CT | Creative Touring | 創造的なワゴン |
UX | Urban X-over | 都会的なSUV |
LX | Luxury X-over | 高級SUV |
RX | Radiant X-over | 光り輝くSUV |
NX | Nimble X-over | 軽快なSUV |
3桁の数字や後ろの「h」や「F」などの意味は?
車名の先頭2文字のアルファベットはそのモデルの特徴を表していることが分かりました。それでは、次にその後ろにある数字やアルファベットの意味をまとめます。
文字 | 意味 |
---|---|
LS500hなどの「h」 | ハイブリッド |
NX450h+の「h+」 | プラグインハイブリッド |
UX300eなどの「e」 | バッテリーEV |
RX450hLの「L」 | 標準よりも全長が長い |
RC Fの「F」 | ハイパフォーマンスモデル |
LC500、CT200hなどの3桁の数字 | 排気量そのものまたは性能が同程度となる排気量の数値の、上3桁をキリよくしたもの |
「h」「h+」「e」が搭載しているパワートレインを表し、「L」があればロングボディ、「F」がつくならハイパフォーマンスモデルと見分けられます。
ロングボディを表す「L」が大文字なのは、小文字の「l」ですと他の文字と見分けがつかなくなってしまうからというデザイン上の都合のようです。
3桁の数字は排気量を示すものとなっていて、「LC500」には5.00リッターエンジンを搭載していますが、「LX600」に搭載されているのは6.00リッターではなく3,444cc、3.50リッターエンジンです。
それなら「LX350」が正しい車名のように思えますが、この3.5リッターのエンジンはツインターボが装着されていて、66.3kgf・mと6.0リッタークラス以上の高トルクを発揮。そのため、「600」という数字が与えられています。
LX以外の車種でも実際の排気量とは異なる数字が使われている場合がありますが、車名で示している排気量と同程度のエンジン性能を発揮するという主張なのだと理解しましょう。
「RX450hL」という車名なら、「4.5リッター相当の性能をもったハイブリッドで、標準よりもロングボディの光り輝くSUV」。意味が分かると、車名を見るだけで車の特徴がある程度分かりますね。
まもなく登場する新型BEVの「RZ」もプロトタイプでは「RZ450e」という名前でした。BEVなのでエンジンは搭載されていませんが、4.5リッターエンジンに相当する性能を備えていることが示されています。
レクサスは2035年までにすべてのラインアップをBEVとすることを発表していますが、排気量にちなむ車名を今後も採用するのか、注目してみてもよいかもしれません。
LFAは特別
レクサスがかつて販売していたスーパースポーツモデルのLFAは、車名が前述の規則から外れています。
「LFA」とは「Lexus F Sports Apex」の略です。
「F」は前述のとおりレクサスのハイパフォーマンスモデルを表すもので、「Apex」は頂点という意味。つまり「LFA」とはレクサスのFシリーズの頂点に立つフラッグシップスポーツモデルであることを示しています。
その「F」が設定されているモデルは現在RC Fのみ。2021年12月14日に発表されたレクサスの次世代BEVの中には、LFAの実質的な後継になるとされるスポーツカーも登場していました。
レクサスのスポーツイメージをけん引するハイパフォーマンスのピュアスポーツカーが「LFA」の車名を継承するのか、今後のレクサスの発表を待ちましょう。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...