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【レクサスHSを買う前に】評価・口コミや実燃費とカスタムから中古車価格まで
目次
レクサスHS250hとは
HS250hは2009年に発売されたハイブリッド車です。EUの乗用車分類方式ではDセグメントになる中型セダン車にあたり、同レクサス内ではISが同じ分類に入りますが、ハイブリッド専用車であるため、インテリジェンススポーツセダンであるレクサスISとは全く違う車といえます。
というのも、ISは世界戦略車として欧米の道路事情にあった大柄の車体ですが、HS250hは日本の大都市圏での取り回しに適したコンパクトな車体であり、トヨタ・MCプラットフォームという、プリウス、オーリスなどの小型・中型のFF車を対象としたプラットフォームを採用しているため、日本に適合するために作られたDセグメントのレクサス車といったようになります。
HS250hは、トヨタブランドで売られているSAI(サイ)と同じパッケージである姉妹車であり、内装や外装などレクサスオリジナルなものになっています。また、標準グレードはトヨタSAIが3,303,818円とHS250hが4,347,000円であり、約100万円HS250hが高い価格です。
2013年にHS250hはマイナーチェンジされ、レクサスのデザインアイコンである「スピンドルグリル」の導入、ボディ剛性の強化などが施されました。これによりトヨタ・SAIとの差別化が図れたと思います。
HS250hを運転時には、乗り心地や静粛性能(せいしゅくせいのう)が向上しレクサス車らしい「上質な走り」が飛躍的に向上したといえます。車名HSの由来は、「Harmonious Sedan(調和のとれたセダン車)」の頭文字”H”と”S”の組み合わせからきており、このテーマをHS250hは環境性能と快適性に優れたハイブリッドプレミアムセダンといえるでしょう。
【最新情報】レクサスHSは2018年3月9日に発売終了
レクサスHSは2018年3月9日にホームページへの掲載、販売を終了しました。
日本での復活が期待されている新型「ES」がHSの代わりに発売されるのではないか、と言われています。また、新型ESが日本で発売される場合、GSも統合されるとの噂もあります。
レクサスHS250hのスペックは?
レクサスHS250hのスペック
●HS250hの寸法、重量、定員、性能
全長、全幅、全高(mm):4,710、1,785、1,495
ホイールベース(mm):2,700
トレッド(mm)前:1,535、後:1,530
最低地上高(mm)145
最小回転半径(m):5.6
室内長、室内幅、室内高(mm):1,945、1,475、1,210
●HS250hの重量
車両重量(kg):1,640
車両総重量(kg):1,915
●HS250hの定員
乗車定員(名):5
●HS250hの性能
JC08モード走行燃料消費率(国土交通省審査値)(km/L):20.6
主要燃費改善対策:ハイブリッドシステム、電気式無段変速機、アイドリングストップ装置、可変バルブタイミング、電動パワーステアリング
●レクサスHS250hのエンジン
型式:2AZ-FXE
種類:直列4気筒DOHC
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
総排気量(L):2.362
内径×行程(mm):88.5×96.0
圧縮比:12.5
最高出力[NET][kW(PS)/r.p.m.]:110 (150) / 6,000
最大トルク[NET][N・m(kgf・m)/r.p.m.]:187 (19.1) / 4,400
燃料供給装置:電子制御式燃料噴射装置
燃料タンク容量(L):55
●レクサスHS250hのモーター
型式:2JM
種類:交流同期電動機
最高出力[kW(PS)]:105 (143)
最大トルク[N・m(kgf・m)]:270 (27.5)
●駆動用主電池
種類:ニッケル水素電池
●駆動装置
駆動方式:前輪駆動
トランスミッション:電気式無段変速機
減速比:3.542
●その他装置
ステアリング:パワーアシスト付ラック&ピニオン
サスペンション 前:マクファーソンストラット (スタビライザー付) 、後:ダブルウイッシュボーン (スタビライザー付)
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク、後:ディスク
レクサスHSの中古車価格は?
- 最新「HS」中古車情報
-
本日の在庫数 180台 平均価格 138万円 支払総額 66~275万円
レクサスHS250hの新車販売時の価格
グレード | 駆動方式 | メーカー希望小売価格*1 (消費税抜き) |
---|---|---|
“version L” | 2WD (FF) | 5,705,000円(5,282,407円) |
“version I” | 2WD (FF) | 4,947,000円(4,580,556円) |
“version C” | 2WD (FF) | 4,598,000円(4,257,407円) |
特別仕様車 “Harmonious Style Edition” | 2WD (FF) | 4,500,000円(4,166,667円) |
標準グレード | 2WD (FF) | 4,347,000円(4,025,000円) |
次にHS250hを乗るうえで気になる①維持費②内装の豪華さ、③評価・評判、さらには④人気カスタムも見ていきましょう。
①レクサスHSの維持費は?
HS250hを購入したら、維持費がどれほどかかるのでしょうか。ハイブリッドカーなので、そこまで高くないと思いますが、実燃費などで変わってきます。税金や自動車保険についても見ていきましょう。
レクサスHS250hの税金
自動車税は年間45,000円で、新車購入時の翌年のみ約11,500円です。
重量税はエコカー減税対象車のため、新車購入時は0円、初回継続車検が10,000円、2回目以降は20,000円です。
レクサスHS250hの燃費
カタログスペックではHS250hの燃費はリッターあたり20.6キロですが、実燃費はどうなのでしょうか。
様々な口コミサイトから調べてみると街乗りと高速道路走行をあわせて、リッターあたり13.0~18.0キロといったあたりです。年間のガソリン費用を出すため、ここでは燃費をリッターあたり15.0キロとし、年間10,000キロ走行するとします。
リッターあたりのガソリン価格は、2016年の平均ガソリン価格がリッターあたりレギュラー約120円であり、これらをから、HS250hの年間のガソリン費用は80,000円となります。
※計算方法:(10,000(年間走行距離)÷リッターあたりの実燃費)×リッターあたりのガソリン価格
レクサスHS250hの保険料
HS250hの保険料について説明したいと思います。
まず、車検時に必要な自賠責保険が24カ月で27,840円であり、次に自動車任意保険については以下の保険条件で試算してみます。
用途:主に家庭用
走行距離:9000km以下
年齢:30歳以上
等級:6等級
免許の種類:ゴールド
運転者の年齢制限:30歳以上
運転者限定の有無:配偶者限定
対人賠償:無制限
対物賠償:無制限
車両保険:なし
この保険条件でHS250hの年間自動車保険料は、HS250hで67,600円です。
以上から、HS250hの維持費をまとめてみます。HS250hを新車購入から5年間乗るとしたら、ローン費用や駐車場代、メンテナンス代を除けば以下のようになります。
HS250h:45,000+(10,000+1,700+27,840)÷2+80,000+67,600=212,370
※計算式:自動車税+(重量税+車検時の印紙代+24カ月分自賠責保険)÷2+ガソリン代1年分+自動車保険代
※ユーザー車検での印紙代は1,700円。
※重量税は初回継続車検時、自動車税は2年目以降の金額を参照。
よって、HS250hのおおよその年間維持費は212,370円です。
②レクサスHSの内装の豪華さは?
メーターからインパネまでシンプルな作りなのがHS250hの特徴です。
他のレクサス車と大きく違うのは、メーターやナビゲーションディスプレイを集中させた上部の「ディスプレイゾーン」と、操作系統を手元にまとめた「オペレーションゾーン」を分けているあたりです。
運転席に座ってから、視野や運転姿勢の変化を抑え、ドライビングを快適にさせます。
オペレーションゾーンにあるリモートタッチは、パソコンのマウスを扱うような感覚で、ナビゲーションやオーディオ、エアコンを操作できます。これはドライバーが直感的に操作することができ、ナビゲーションディスプレイの操作精度を高くすることができます。しかも、リモートタッチにはパームレストから間接照明で照らされており、夜間のドライビングでリモートタッチの操作に迷いはありません。
メーターフードやシート、ドアパネルに施されたアクセントステッチは、レクサスのこだわりを感じさせます。トヨタ・プリウスやSAIと違いHS250hならではのモダンな美しさを醸し出しています。
センターコンソール、アームレストなど木目調になっており、高級車としての雰囲気と質感を感じさせてくれます。
ハーモニアスドライビングナビゲーターの画面に、エコレベルメーターや毎分燃費を始めとする情報をリアルタイムで表示し、ドライバーのエコドライブをサポートします。
③レクサスHSの評価・評判!
HS250hのオーナーは自らの愛車をどのように思っているのでしょうか。口コミサイトから、HS250hのレビューを見ていきたいと思います。
デザインや内装に関して、細部にいたるまでやはりレクサスです。エコモードだとかなりもたつく感は否めないけれど、通常モードやパワーモードでは、かなり(違う車みたい)キビキビした走りが楽しめます!
サイズも日本の道路にちょうど良い感じで、車室内も広く使い勝手良いと思います。
燃費も、運転次第で満タン(55?)で、800キロ越えは普通に出ると思います!!
【総合評価】大きく不満な点は無く良く出来た車
【良い点】静粛性、燃費。走りもドイツ車並みの重厚感がある。
【悪い点】余りにも鈍重なスタイリング
HS250hの内装に対しては評価が高いです。スタイリッシュでいてレクサスらしい高級感がある作りには、HS250hオーナーの共通した意見です。
一方、マイナーチェンジ前のHS250hの外装がトヨタ車や、他の自動車メーカーDセグメントとあまり変わりなく、高級車らしくないといった不満の声が多いです。
マイナーチェンジ後のスピンドルグリル採用からレクサスらしくなりましたが、車体の背が高くタイトな車幅には、ISやCTのようなスポーティーな雰囲気がないように思えます。
しかしパワーに関しては、2.5リッターエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは3.5リッターエンジンぐらいパワーがあり、これはトヨタ・クラウンアスリート、レクサスIS200tぐらいのパワー感があります。
しかし駆動方式がFFであるという点からはクラウン、IS同等の高級セダンであるかというのに疑問を感じる人はいると思います。
HS250hは乗ってしまえばレクサスらしい内装に満足できますが、外から見た時のスタイルは少し残念と思う方もいるかもしれません。
④レクサスHSの人気カスタムは?
HS250hのカスタムについては、HS250hの弱点である車高が高いのをローダウンと大径ホイールで低く見せることがカスタムの重要なところです。
車高調やエアサスは高価であるため、3万円程度で購入可能なダウンサスで十分です。
HS250hのタイヤサイズは17インチとオプションで18インチが用意されており、社外品をつけるのであれば19インチぐらいまでインチアップするとスポーティーで車体が低く見えます。
また、旧型HS250hのカスタムには、フロントマスクを後期型のスピンドルグリルにしている方もいます。
高級FFセダン車であるHS250hは買いか?
トヨタ・プリウスと同じプラットフォームを使ったHS250hですが、乗り心地や内装・走行性能などはレクサスを保有する満足感があると思います。
しかし、同価格帯のトヨタ・クラウンハイブリッドやトヨタ・カムイハイブリッドと比べた時、HS250hの購入を優先に購入を考えるところはどこにあるかは見つけるのは難しいです。それはFF車ということから、高級セダン車のFRと乗り味は大きく異なるからです。また、高級ドイツ車では比較できる車がなかなか見当たらないため、他の高級車より優っているあたりが見いだせない辺りは、寂しい感覚もあります。
しかしHS250hは、レクサス車であるさまざまな付加価値があり、レクサスオーナーズデスクやG-Linkなどレクサスオーナーだけが受けることができるサービスは非常に多いです。
高価なFFセダン車のHS250hは、高級車のレクサス車である十分な要素が含んでいるDセグメントです
レクサスについての記事はこちら
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...