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新車で買える韓国車・ヒョンデ全2車種【2022年最新情報】
日本で購入できる韓国メーカーの新車はヒョンデ1社のみ
日本で購入できる韓国メーカーの新車は、「ヒョンデ」(現代自動車)の1社のみです。
ヒョンデは、韓国では2社しかない自動車メーカーのうちの1社となります。旧表記「ヒュンダイ」で2000年から2010年までの11年間、日本の自動車市場に参入していました。1980年代から三菱自動車より技術提供を受けるなど急激な技術発展を遂げた結果、韓国では数少ない自動車メーカーとして台頭しています。
2000年からの日本参入ではコンパクトカーおよび高級セダンのジャンルで車種を導入しますが、市場での販売が伸び悩み、2010年を最後に日本市場から撤退。
およそ10年が経過した2020年、日本市場へ再参入することを表明しました。BEV(電気自動車)および水素自動車に絞ったラインナップで、2030年以降の自動車業界を見据えた未来の車で勝負を仕掛けています。
2022年夏には神奈川県横浜市にて「カスタマーエクスペリエンスセンター」を開設予定。購入相談からアフターサービスまで提供する施設により、再参入の成功を狙います。
新車で買える韓国車・全2車種
現状、日本国内で新車購入できる韓国車は、ヒョンデの2車種のみとなります。
ヒョンデが市場へ送り出している2車種は、ガソリンやディーゼルなどのエンジンではなく、電気や水素を用いた車となっているのは注目したいポイントです。
ディーラーや販売店へ出向き購入するのではなく、インターネットを使用したオンライン販売を採用しています。車と同様、販売方法も未来へ向けた新しい手法を試しているのが特徴です。
ヒョンデ IONIQ5
「IONIQ5」は、ヒョンデが日本へ再参入するための最新モデルであり、SUVタイプのBEVです。
IONIQとは、ヒョンデが展開するBEVブランドの名称ともなっており、既に韓国や欧米で販売されていて好評となっています。エクステリアやインテリアには「パラメトリックピクセル」と呼ばれるデザインを採用。ヘッドランプやリアコンビネーションランプをはじめ、随所に四角形や角の立った鮮やかかつ細かい描写がなされているのが特徴です。
運転席と助手席の間には、スライドを可能としたコンソールボックスを装着しています。「スライドコンソール」とも呼ばれるアイテムは140mmまでの後方移動ができるため、リアシートへ座る人も使える便利機能です。
運転席および助手席には「リラクゼーションコンフォートシート」と呼ばれる機構が備わっており、移動中に休憩したくなったら車を停車して、のんびりお昼寝ができます。
そのリラクゼーションコンフォートシートと合わせて活用したいのは「ビジョンルーフ」です。ボディ上部に備わった面積の広いガラスルーフは、上空から差し込む光を取り入れられるほか、夜景を楽しむ際にも活躍するアイテムとなります。
フランスのメーカー「ミシュラン」による専用タイヤが装着されており、IONIQ5がもつ走行性能を引き出すグリップ力を実現。306馬力の最高出力を生かし、BEVならではの素早いレスポンスを味わうために役立つでしょう。
全長×全幅×全高(mm) | 4,635×1,890×1,645 |
バッテリー容量(kWh) | 58~72.6 |
一充電走行可能距離 | 618km |
最高出力/最大トルク | 306馬力 / 605N・m |
価格(税込) | 479万円~589万円 |
ヒョンデ NEXO
「NEXO」は、水素燃料電池を使用したSUVタイプのFCEV(燃料電池車)です。
万が一の事故でも高い安全性を確保した、3個分で合計156.6リットルの水素燃料タンクを装着しており、NEXOを走らせるエネルギーを万全に蓄えられるようになっています。
100%充填でWLTCモード値で約820kmの走行が可能。少量の水以外は排出されず、有害な物質が発生しないのが特徴です。
2018年の「ユーロNCAP」(ヨーロッパの自動車安全テスト)で5つ星を獲得しており、高い安全性能を誇ります。アルミニウムやプラスチックを多用しつつボディを軽量化。一方で、カーテンシールドも加えた6つのエアバッグや歩行者と接触した際に被害を軽減するボンネット設計を施し、安全性能を向上させています。
ボディだけでなく、空力性能にもこだわった作りとなっているのも魅力です。車体下部に装着した「フルフロアアンダーカバー」の採用により空気抵抗を低減。エネルギーロスの防止と走行安定性の向上に貢献しています。また、ヒョンデが独自開発した「ADAS」(先進運転支援システム)が搭載されているのも注目です。車間距離を維持しつつ設定速度を守った走りをサポートする「スマートクルーズコントロール」をはじめ、9つの機能が搭載されています。
前方の障害物に衝突する危険が検知されると警告とブレーキアシストが行われる「フォワードコリジョンアボイダンスアシスト」(FCA)など、昨今の車に欠かせないアイテムも標準装備。加えて、「リモートスマートパーキングシステム」(RSPA)は車外からでもスマートキーの作動ボタンを押すだけで、車両が自動で動き、並列もしくは縦列の駐車ができる機能です。
全長×全幅×全高(mm) | 4,670×1,860×1,640 |
100%充填基準走行可能距離(WLTCモード) | 820km |
水素燃料電池(FCスタック)最高出力 | 129馬力 |
モーター 最高出力/最大トルク | 163馬力 / 395N・m |
価格(税込) | 776万8,300円 |
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- 執筆者プロフィール
- 長谷川 優人
- 1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。