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あの車も!工業デザイナーとして超有名人ジウジアーロがデザインした日本車たち【推し車】

自動車のみならず工業デザインの巨匠、ジョルジェット・ジウジアーロ。彼の名前は知らなくとも、「この車はジウジアーロデザイン」という話題なら、クルマ好きは耳にした事があるかもしれません。

まだ自動車産業が立ち上がったばかりで未熟な国から、欧米の先進国まで彼のデザイン、あるいはデザインコンセプトを基本にして名車と呼ばれるようになった車は数しれず。

ジウジアーロデザインの中でも、彼が長く所属したイタルデザインの公式HPに、「過去の作品」として掲載されている国産車のうち、3台をご紹介します。

4代目スズキ キャリイバン(1969年)

4代目スズキ キャリイバン

テールゲートの上半分を大きく寝かせ、同じく寝かせたフロントウィンドウも相まって、遠目のシルエットではどちらが前なのか?という、軽商用1BOXバンとしてはかなり異色のデザイン。

同じデザインでも荷台が普通だったキャリイトラックはともかく、バンは荷室容量になど実用性に難があり、旧車趣味としてはともかく当時の販売面では苦戦したようで、次の世代からは普通にテールゲートを起こされています。

ジウジアーロは同時期スズキへもう1台、似た形でリアエンジンのシティコミューターをデザインしていますが、こちらは後にフロンテクーペ(1971年発売)となるまで大幅に手直しされ、実質的にはスズキ社内デザインとなりました。

スバル アルシオーネSVX(1991年)

スバル アルシオーネSVX バージョンL

先代にあたるアルシオーネ(1985年発売)は3代目レオーネの面影を残していたのに対し、1991年発売のアルシオーネSVXはジウジアーロデザイン全開。「とてもスバル車とは思えぬ、スバルで売っていいのかとすら思える、美しく流麗なラグジュアリークーペ」です。

EJ系ベースの3.3リッター水平対向6気筒DOHCエンジンも豪勢で、高速長距離巡航を優雅にこなすグランツーリスモとして最高でしたが、まだレガシィやインプレッサの初代モデルがヒットしたばかりのスバルでは、やはり手に余る高級車でした。

それゆえ販売は低迷したものの、現在まで至高のデザインと高級感という意味で最高のスバル車である事は、間違いありません。

最新「アルシオーネSVX」中古車情報
本日の在庫数 14台
平均価格 205万円
支払総額 119~366万円

初代トヨタ アリスト(1991年)

初代トヨタ アリスト

歴代トヨタ クラウンやその派生車の中でも、もっとも流麗でエレガントな車は何か?と聞かれれば、「ジウジアーロデザインの初代アリスト」と答える人は多いかもしれません。

9代目クラウンから派生した上級版クラウンマジェスタをベースに、高級車ブランド「レクサス」向け高級セダンGSとして開発、日本では80系スープラと同じ3リッター直6ツインターボ2JZ-GTE搭載車も設定する、国産最速スポーツセダンとして販売されます。

クラウンやマジェスタが保守層向け高級セダンなのに対し、高級だけでなく刺激も求めるユーザー向けには旧弊さと対極デザインのアリストは最適で、セルシオとともに日産 シーマへ対抗していきました。

最新「アリスト」中古車情報
本日の在庫数 134台
平均価格 171万円
支払総額 55~425万円

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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ジウジアーロが立ち上げた「イタルデザイン」についてはコチラ

フェラーリデザイナー「ピニンファリーナ」についてはコチラ

執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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