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これぞRV!バブル絶頂から崩壊を生き抜いた漢気あふれる本格オフローダー【推し車】

現在でも熱い人気を誇る本格オフローダーですが、それは国内正規販売車種の減少や、絶対的需要は多くないので計画生産台数が少なく、納期が長いため。

しかし1990年代に全盛期を迎えたRVブームの中でも、1980年代末~1990年代前半にかけて大ヒットした本格オフローダーは現在と異なり、純粋に「クルマとしての魅力」で人気を得ていたように思えます。

後に「カタチだけオフローダーで中身は普通の乗用車、それゆえ快適で経済的」なクロスオーバーSUVが登場すると急激に衰退しますが、最盛期の本格オフローダーにとってゲームチェンジャーとなった3台を紹介しましょう。

日産 テラノ V6 R3M(初代・1987年)

バブル景気とともに始まった、豪華高級オフローダーの時代

日産 テラノ V6 R3M(初代)

市販車としての存在は1950年代から、それこそ戦後国産車の草創期に生まれた本格オフローダーですが、あくまで悪路走破性が第一で快適性や操縦性は二の次という特殊なクルマ。

商用車やオフローダーをカッコよく乗るのが流行った、1970年代末からの初期RVブームでもそれは変わらず、せいぜい屋根やドアまで金属製となって内外装に「色気」が出て、快適装備も少し充実した程度です。

本格的なRVブームへ通じる火付け役になったと見られるのは、パワフルかつ静粛な3リッターV6ガソリンエンジンを搭載、豪華内外装やAT車の設定まであった、「まるで高級乗用車のような」テラノR3Mが登場した時。

これ以降、大きくてたくましく豪華で高級、それでいて本格的な悪路走破性などアクセサリーに過ぎないという、急激に羽振りのいい人が増えた狂乱のバブル時代らしい「無駄」にあふれる本格オフローダーが、増えていきました。

三菱 パジェロ(2代目・1991年)

RVブーム全盛期の本格オフローダー代表

三菱 パジェロ スーパーエクシード(2代目)

本格的なRVブームとともに、ユーザーの期待に応え豪華・高級・大型化していった初代パジェロ(1982年)がモデルチェンジ。

バブル崩壊(1991年2月)直前に発売された2代目は、誰もがまだ「日本経済は大丈夫!すぐ立ち直る!」と思っていた(そして気がついた時には何もかも手遅れだった)時期に大ヒットしました。

オンロード性能に優れたフルタイム式と、オフロード性能に優れたパートタイム式の特徴を併せ持つ新開発の「スーパーセレクト4WD」や、電子制御4輪ABSなどハイテク装備を搭載し、バランスの取れた操縦性や快適性、豪華内外装。

ダカールラリーでも活躍もあって「パジェロ」ブランドも絶頂を迎えますが、不景気からの回復が見込めないと明らかになるや一転、「砂漠を走るわけでもなし、誰がこんなクルマに乗るんだ?」と見向きもされなくなる悲哀も味わった、まさにバブルの申し子でした。

トヨタ ランドクルーザープラド(2代目・1996年)

生き残ったのは信頼性が高く安全、安心な「トヨタ版パジェロ」

トヨタ ランドクルーザープラド(2代目・5ドア)

バブル崩壊後の超絶不景気で、本格オフローダーなどは高くて重くてデカくて燃費が悪く、街乗りには無駄だらけと誰もが気づいた1990年代後半。

初代CR-V(1995年)など、大径タイヤを履かせたオフローダー風ボディ乗用車のクロスオーバーSUVが登場すると、ユーザーは「こういうので良かったんだよ!」とアッサリ乗り換え、本格オフローダーは再びマニアのものへと戻りました。

そんな時期に登場したのが2代目90系ランドクルーザープラドで、RVブームへ乗り遅れた初代70系プラドと異なり、デザインもフルタイム/パートタイムの特性を持つ「マルチモード4WD」も、パジェロを研究しつくしています。

景気が悪いと、安心感や信頼性、経済性、そして何より無難さが重要ななうえ、元からの「ランクル」ブランドも相まって、不振に落ち込む本格オフローダー市場でも最後まで選ばれ、生き延びたのは、「トヨタ版パジェロ」のプラドでした。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...
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