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おすすめ国産2ドアクーペを紹介!選び方やそもそも2ドアクーペとは?
そもそも「2ドアクーペ」とは?
一般的な定義としては、2ドアの乗用車のことをクーペと呼んでいました。クーペは、車体重心位置が下がった低い車高に、流れるように滑らかなルーフラインのデザインを持つスタイルがひときわ際立つボディ形状です。
操縦安定性に優れたハイスペックモデルが多くなっています。クーペの中でもボディタイプが分かれているので、詳しく見ていきましょう。
ノッチバッククーペ
ノッチ(Notch)の意味は「折れや段差」のことで、バック(Back)は文字通り「後ろ」を指しています。ルーフから後部のリアウィンドウにかけて、比較的折れているような傾斜したクーペがノッチバッククーペです。
ボンネット・キャビン・トランクの3ボックスが区別しやすい外観が特徴的。ラゲッジが確保されているので、クーペの中では使い勝手の良いタイプになります。
ファストバッククーペ
ルーフからトランクまでのリアデッキにかけてなだらかに傾斜したデザインが特徴的です。
ノッチバックは3ボックスが明確ですが、ファストバックはトランク部分がはっきりとしていないシルエットになっています。流れるような流線形のボディが美しい、クーペの中でもポピュラーなボディタイプです。
ハッチバッククーペ
トランクルームのバックドアが跳ね上げ式の扉になったタイプをいいます。後席部分と荷室が一体化されたタイプです。
空気抵抗が少なくスムーズな加速を実現することができるので、スポーツタイプのクーペでは多く採用されています。
フィクストヘッドクーペ
現行の国産車では見ることはできませんが、オープンカーとして開発されたスポーツカーに、固定式の屋根を備えたクーペのこと。フィクスは被せるという意味があるので、オープンカーの屋根を被せてクーペにした車を意味しています。
フィクストヘッドクーペは、脱着式の屋根や開閉式とは異なるものです。完全に固定された屋根を持つ車のことで、イギリス発祥の言葉になります。例えば1948年に誕生したジャガーXK120ロードスターなどがフィクストヘッドクーペの代表です。
ドロップヘッドクーペ
ホロ付きのオープンモデルのことで、カブリオレと同じ意味になります。幌を閉じるとクーペになる車のことで、こちらもイギリスで生まれました。
ロールス・ロイスのオープンモデルはドロップヘッドクーペと呼ばれており、設立以来の呼称で歴史の長い呼び方です。近年ではロールス・ロイス・ファントムをベースにしたオープンモデルがあります。
2ドアクーペのメリット・デメリット
クーペを知るために、メリットとデメリットについてご紹介しておきましょう。
メリット
- 国産クーペの車高は1,200mm前後が多く、全高の低さが車体のデザイン性を高め、スポーツ性能を強調するカッコよさにつながる。
- 低い車高は車両の重心が下がるので、ロールも少なくなり、操縦性能と走行安定性が向上。コーナリング性能も期待できる。
- 流線形のデザインは空気抵抗が少なく、風の影響を受けることが少ない。
- 運転席のタイトな雰囲気は、まさにコックピット。座っているだけでレーシーな気分を高めてくれる。
デメリット
- 狭い室内に加えて後席は成人が乗ることのできるスペースが確保されていない場合が多い。また傾倒したデザイン性が、後席に乗車する人を直射日光が直撃することも少なくない。
- 車高の低さは、乗降がしにくい。降りる際には立ち上がることに苦労する場合も。駐車場でのドアの開け閉めにも気を使うことになる。
- ラゲッジスペースが狭く、あまり荷物を積むことができない車が多い。
メリットで多いのはスポーツカーとしての性能で、反対にデメリットとなるのは室内空間などの使い勝手が多くなっています。
おすすめの国産2ドアクーペ5選
数少なくなっている国産2ドアクーペの中から、おすすめしたい5車種をご紹介していきましょう。
レクサスLC
2017年に登場したレクサスのフラッグシップクーペのLCは、国産最高峰ともいえるラグジュアリースポーツです。ラグジュアリー感とスポーツ性能を融合したエクステリアとインテリアが魅力的といえるでしょう。現行では、V型6気筒のハイブリッドを採用したLC500h。そしてV型8気筒のガソリンエンジンのLC 500には、コンパーチブルもラインナップされています。
ワイドアンドロ―なスタイルを強調しているのは、横から見るとタイヤの隙も無いくらいに抑え込まれた車高に、ダイナミックなプロポーションです。インテリアは左右で独立しており、コックピット感を高めました。2023年6月にはLCを改良した『EDGE』の特別仕様車を限定60台販売するなど、精力的な進化を遂げています。
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本日の在庫数 282台 平均価格 1,043万円 支払総額 628~1,922万円
トヨタ GR スープラ
70型、80型とトヨタのフラッグシップスポーツを牽引し、2002年に生産を終了したスープラが17年の歳月を経て2019年に販売が開始されました。しかもGR初となるグローバルモデルとして、BMWとの共同開発により開発されたエンジンは、スープラの伝統である直列6気筒エンジンでした。
現行グレードは「RZ」「SZ-R」「SZ」の3グレード。2022年7月には「RZ」にMT仕様も加わっています。「GRブランド」のスーパースポーツカーであるピュアスポーツとして、GRスープラでしか味わえない、走る楽しさを教えてくれる一台といえるでしょう。
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本日の在庫数 195台 平均価格 644万円 支払総額 110~1,457万円
トヨタ GR 86
スバルとの共同開発で水平対向エンジンを積んだ86が誕生したのは2012年のことでした。その後、2021年に9年ぶりとなるフルモデルチェンジを行い、「86」から「GR86」へと進化を遂げています。現行のグレードは「RZ」「SZ」「RC」で、全グレードともに、走ることにこだわって造り込まれました。
そもそもトヨタのGRブランドはモータースポーツ部門のこと。モータースポーツのノウハウを活かし、専用のチューニングを行うスポーツカーブランドです。そのためGR86も、ボディを軽量化するために抗張力銅板を使用するなど、さまざまな技術が採用されたFRスポーツになっています。
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本日の在庫数 1244台 平均価格 209万円 支払総額 85~866万円
日産 フェアレディ Z
現行で7代目を迎えた50年という長い歴史を持つスポーツカーのフェアレディZ。歴代ロングノーズ・ショートデッキを採用したシルエットは、大きな特徴のひとつです。初代が誕生した1969年から6気筒エンジンにこだわり、ハコスカと呼ばれ人気を博したGT-Rで搭載していた「S20型エンジン」を採用した「Z432」も人気を集めました。
現行の7代目は6代目の「Z34」型を採用していますが、プラットフォーム以外は内外装ともに刷新されています。その中にも歴代のZを思わせるさまざまな要素がファンを喜ばせているようです。Zといえば3連メーターがアイデンティティのひとつになっています。
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本日の在庫数 1047台 平均価格 330万円 支払総額 44~3,660万円
マツダ ロードスター
日本のライトウェイトスポーツを代表するロードスターは1989年に誕生しました。「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネスブックに認定されるほど、世界に名の知れた車です。排ガス規制が厳しくなる中、マツダのエンジニアたちの熱い情熱で誕生した数少ないスポーツカーといえるでしょう。
現行で4代目を迎えており、スカイアクティブテクノロジーを使用したパワーユニットを開発して作り上げています。3代目まで大型化されていたボディを原点回帰し、軽量化されたボディはスポーティそのものです。タイトなコックピットですが、トランクにはスーツケースを積載する意外な実用性も兼ね備えています。
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本日の在庫数 1176台 平均価格 211万円 支払総額 40~543万円
2ドアクーペの選び方
車高が低く、走行性能に特化したイメージが強い2ドアクーペは、日常の使い勝手を一切排除した印象の方が色濃いものです。
しかしその特別感に惹かれるという人も多いかもしれません。自分に合った2ドアクーペを購入したいと考えるなら、どんな点に注意して選べばよいのか、詳しくご紹介していきます。
①後席の乗降性
最初に確認したいのは、後席の広さ及び乗降性です。デザインを重視しているモデルが多いため、前席が少し後ろに設置されていることもあります。またルーフエンドも低いので、後席に大人を乗車させることは困難です。小さな子どもなら乗車させることもできるかもしれません。
2ドアクーペの場合、開口部が広い車種も多く乗降が悪くないことが多いものです。ドアの開口がどれくらいあるのかも見ておくと良いでしょう。ただ、雨の日に後席の乗降はかなり手間取ることも考えておく必要もあります。2人での乗車の場合にはこの限りではありません。後席を荷物置きにできるスペースと考えれば十分なスペースになるでしょう。
②使い勝手
2ドアクーペのラゲッジスペースは非常に狭い場合が多いものです。そのため、スーパーなどで買い物をした際に大きな荷物を乗せるスペースはありません。また子どもやお年寄りを後席に乗車させることも難しいでしょう。
2ドアの開口部は大きいですが、狭い駐車場では開閉にも気を使うことになります。筆者も2ドアクーペに乗っていた体験談ですが、雨天時に後席に子どもを乗せることに苦労した経験がありました。日常の使い勝手という面においては、検討が必要になるかもしれません。
③街乗りや通勤・通学での使用
高性能エンジンの搭載や、スポーティな走りが魅力の2ドアクーペは、街乗りでも十分に楽しむことができます。街乗りでもステアリング操作を楽しむことは可能です。日本ではどうしてもストップ・アンド・ゴーが多く、通勤通学ラッシュ時や渋滞時には燃費も気になるところではないでしょうか。 しかし現行車の多くは、ダウンサイジングターボを採用するなど燃費に対してもいろいろと対策を取っているモデルも多くあります。
④やっぱり見た目重視!好きなスタイルに乗ろう
2ドアクーペに求めるものは、突き詰めるとスタイルと走行性能になるのではないでしょうか。ノッチバックやファストバックなど好みは人それぞれ。自分の好きな2ドアクーペに乗ることが大切です。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...