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日本が誇る小型軽量ハイパワー!国産5ナンバー2リッター4WDターボの名車たち【推し車】
1990年代、一斉に花開いた国産スポーツカー文化の中でも、世界に通用するカテゴリーとして輝いていた「2リッター4WDターボ」。
中でも、従来車より一回り小さい1.3~1.5リッター級の小型大衆車へ強力なパワーユニットを詰め込んだ5ナンバー4WDターボ車は、いずれさらなる戦闘力増強を迫られ3ナンバー化するまで、手頃なサイズと価格、小型軽量ハイパワーっぷりが大きな魅力でした。
そんな「安くて扱いやすいサイズでバカっ速」だった時代の、国産5ナンバー2リッター4WDターボを紹介します。
日産 パルサーGTI-R(1990年)
「小型軽量ボディへ1クラス上のエンジンを積み、ジャジャ馬ではあるが速い」という車は、1960年代のフェアレディSR311や、1970年代の初代カローラレビンといった前例がありました。
2リッター4WDターボ時代で初となったのはパルサーGTI-R。U12ブルーバード用のSR20DET+ATTESAフルタイム4WDを小型のN14バルサーハッチバッックへ詰め込んだもので、WRCの主力グループAマシンとして投入されたものの、小型すぎてタイヤサイズの制約や冷却問題で苦戦します。
しかし改造範囲の狭いWRCグループNや、日本国内のラリー、ダートトライアルでは狙い通りの好成績を残し、長く活躍する名車となりました。
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本日の在庫数 15台 平均価格 167万円 支払総額 56~278万円
三菱 ランサーエボリューション(エボI・1992年)
先代まで1.6リッター、1991年登場の4代目でも当初は1.8リッター4WDターボがホットモデルだったランサーですが、WRCでは少々大きすぎたギャランVR-4の4G63ターボ+フルタイム4WDを詰め込み、ランサーエボリューション(通称、エボI)が誕生します。
急造だった初期には、パルサー同様に問題を抱えて結果を残せなかったものの、翌年エボリューションII(エボII)を登場させるなど毎年進化、1995年のエボIIIでついにドライバーズタイトルを獲るなど大活躍。
5ナンバー車は1996年のエボIVまで、メイクスタイトル獲得はエボV以降の3ナンバー時代ですが、小型軽量のエボIIIは国内でさらに長く活躍しました。
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本日の在庫数 237台 平均価格 377万円 支払総額 46~1,012万円
スバル インプレッサWRX(初代・1992年)
スバルを一気に近代的自動車メーカーへ引き上げた名車、初代レガシィRSのEJ20ターボ+フルタイム4WDを、一回り小さい新型車インプレッサへ詰め込んだマシン。
サイズも重量も過大だったトヨタのST205セリカGT-FOURが苦しんだスキを突き、ランサーエボリューションより一足早くドライバーズタイトルとメイクスタイトルのWRC2冠を達成します。
ラリーやダートトライアルなど未舗装のグラベル競技以外でも、ターマックラリーやジムカーナなど舗装競技も得意としており、3ナンバー化でランサーが圧倒し始める以前、5ナンバー時代の4WDターボではインプレッサが主力という時代が長く続きました。
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本日の在庫数 40台 平均価格 222万円 支払総額 55~550万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...