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根強い人気だったスバルの「ドミンゴ」後継を狙った夢…もっとも本格的だった軽1BOXベースミニバン、ダイハツ アトレー7【推し車】

結局短命に終わるも、現在の「グランマックス」系に活きる

貨物車版ハイゼットグランカーゴの海外仕様「エクストール」…これが現在のグランマックス系につながっている
出典:flickr.com Author:Kieran White CC BY 2.0

ただし、2000年代ともなればFFベースで低床の5ナンバーミニバンがロールーフ/ハイルーフ問わず各社から多数発売されていた時期です。

たとえアトレー7であろうと、3列目シートまで満足に座れる以外はエンジンのアンダーパワー、定員乗車時の積載性不足が目立つという軽1BOXベースミニバンはユーザーのニーズを満たせず…つまり「ドミンゴ後継の市場」は、そもそも消滅していました。

トヨタにも「スパーキー」の名でOEM供給したものの、扱う販売チャンネルが実験的車種の多いトヨタビスタ店だったことや、価格設定がやや高めだったのも災いしてアトレー7以上に販売は振るわず3年足らずの短命で販売終了。

アトレー7も2004年であえなく販売終了(最後まで販売していたのが2005年販売終了のエブリイランディ)、結局はそれ以降、どのメーカーも軽1BOXベースのミニバンなど作らなくなってしまいました。

ただ、各社とも新興国向け貨物車やMPV(マルチ・パーパス・ビークル/多目的車)の国内仕様だったので開発自体は無駄にならず、ダイハツもアトレー7の貨物車版、ハイゼットグランカーゴ(海外名「エクストール」)などが、グランマックスへと発展。

グランマックスのボディはハイゼットより一回り大きいため、軽1BOXベースではないものの、現在もダイハツでの国内向け、トヨタへのタウンエース/ライトエース、またはマツダへボンゴの名でOEM供給しており、これらはアトレー7の末裔と言えるかもしれません。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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