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根強い人気だったスバルの「ドミンゴ」後継を狙った夢…もっとも本格的だった軽1BOXベースミニバン、ダイハツ アトレー7【推し車】
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リアオーバーハングを延長した3列目が秀逸
「ドミンゴ後継」を狙った3台は三者三様で、まず三菱のタウンボックスワイドは新興国向け仕様そのもの、パジェロJrやトポBJワイドにも搭載した1,100ccエンジンを積み、前後バンパー延長と少々いかついフロントマスク、オーバーフェンダーを除けば車体はそのまま。
荷室に簡易的な2人乗りシートを設けたのみの6人乗りで、「いざとなれば6人乗れる貨物車」以上のものではなく、わずか2年少々の2001年には生産終了。
スズキのエブリイ+(プラス)はもう少し本格的で3列目を3人がけとした7人乗り、1,300ccエンジンを積み、フロントを少し延長して衝突安全対策にも気を使い、軽1BOXのエブリイと差別化を図ったデザインなど、ドミンゴに一番近いクルマ。
エブリイランディと名を変え2005年まで発売後、日産やトヨタから中型ミニバンのOEM供給を受けた「ランディ」として現在も名を残しますが、ドミンゴ後継としてはやはり短命です。
そしてダイハツのアトレー7は、最後発となっただけあってもっとも本格的であり、1,300ccエンジンを積んで、延長したリアオーバーハングに3人がけの3列目シートを設置。
荷室に3列目を設けたに過ぎないライバルに対し、1列目と2列目の使い勝手を損なうことなく3列目も快適という、もっとも本格的なミニバンでした。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...