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シトロエン ベルランゴ 3,000km試乗レポ|長距離移動が楽な快適MPV
目次
長時間乗っても疲れ知らず。先進安全技術も搭載。
「疲れ知らず」は物理的にありえない誇張表現ではありますが、四国お遍路を6日間で周り切れたのは、ベルランゴのおかげだったのかもしれません。この点もシトロエンらしさを強く感じたところ。総じてシトロエンのクルマは長距離移動が楽です。商用車の設定もあるベルランゴ、仕事で丸一日乗りっぱなしのシチュエーションはごくありふれたものでしょう。このあたりを意識してのことでしょうか、長距離・長距離移動が思っていた以上に楽であったことは特筆すべき点でした。
トルクのある1.5Lディーゼル・ターボに、8速ATの相性が良かったのも長時間の運転を疲れさせない要素。このクラスのクルマにしては、8速ATは珍しい。山道も高速道路の巡航も不自由しません。ちなみに、パドルシフトが付いています。山道のカーブで1速落としてアクセルオンでコーナリングできます。
前車追従のアクティブ・クルーズ・コントロール、車線逸脱防止支援システムも備わり、標準的な先進安全技術系は装備され、安全と楽な運転をサポートしています。
車中泊にも最適。不満なし
四国お遍路3,000km走破は5泊6日の旅となりました。5泊ともに車中泊での旅です。後部座席を畳み込み、お値段以上のニトリ製のシングルサイズの敷布団をひくと、20cmほど室内長が足りません。ニトリ製シングルサイズ敷布団の全長は2,100mm。実質有効室内長は1,800mm強程度といったところです。身長180cmの筆者でぎりぎり足を伸ばして寝られる空間ができます。室内の高さも車中泊には重要な要素。車内での着替えにストレッチ運動をするかのような姿勢を取る必要がありません。個人差はありますが、2人乗っての車中泊もできなくはなさそうです。
開放的なインテリアと豊富な収納スペース
5泊6日の車中泊を支えてくれたのは、ラゲッジスペースの天井に取付けられた収納ボックス。ここに4泊分の着替えを収納しました。(途中、一度、コインランドリーのお世話になっています)
ベルランゴは後席に力を入れたつくりに。見た目ではっきりとわかる3人用のリアシートを装備し3分割で折り畳めてフレキシブルに積載スペースをつくることができます。
The コンフォート MPV
見出しそのまま、コンフォート=快適なMPV。これがシトロエン・ベルランゴで3,000km走ったインプレッションのひとこと統括。長時間運転の疲れにくさ、走りと燃費のよさ、使い勝手のよさとトータルバランスに優れたクルマでした。
さて、気になるのはベルランゴの日本導入と時期を同じくして、同型のプジョー版「リフター」の乗り味がどうなのかがとても気になるところです。リフターもいつか試乗レポをお届けします。
試乗車のスペック・価格
全長 | 4,403mm |
全幅 | 1,848mm |
全高 | 1,844mm |
ホイールベース | 2,785mm |
車両重量 | 未公表 |
乗車定員 | 5名 |
エンジン | 直列4気筒DOHC ディーゼル・ターボ |
排気量 | 1,498mm |
最高出力 | 96kW[130ps]/3750rpm |
最大トルク | 300N・m/1750rpm |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) |
トランスミッション | 8速AT |
使用燃料 | 軽油 |
燃費 | 未公表 |
新車車両価格 | 税込3,250,000円 |
※シトロエン ベルランゴ デビューエディションは販売終了。正規導入は2020年秋頃の予定とのこと。
- 最新「ベルランゴ」中古車情報
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本日の在庫数 107台 平均価格 381万円 支払総額 234~470万円
- 執筆者プロフィール
- 宇野 智
- モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...