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ベルランゴ

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シトロエン ベルランゴ 3,000km試乗レポ|長距離移動が楽な快適MPV

長時間乗っても疲れ知らず。先進安全技術も搭載。

四国第10番札所「切幡寺」で撮影したシトロエン・ベルランゴ デビューエディション。
四国第10番札所「切幡寺」

「疲れ知らず」は物理的にありえない誇張表現ではありますが、四国お遍路を6日間で周り切れたのは、ベルランゴのおかげだったのかもしれません。この点もシトロエンらしさを強く感じたところ。総じてシトロエンのクルマは長距離移動が楽です。商用車の設定もあるベルランゴ、仕事で丸一日乗りっぱなしのシチュエーションはごくありふれたものでしょう。このあたりを意識してのことでしょうか、長距離・長距離移動が思っていた以上に楽であったことは特筆すべき点でした。

四国第35番札所「清瀧寺」で撮影したシトロエン・ベルランゴ デビューエディション。
四国第35番札所「清瀧寺」

トルクのある1.5Lディーゼルターボに、8速ATの相性が良かったのも長時間の運転を疲れさせない要素。このクラスのクルマにしては、8速ATは珍しい。山道も高速道路の巡航も不自由しません。ちなみに、パドルシフトが付いています。山道のカーブで1速落としてアクセルオンでコーナリングできます。

前車追従のアクティブ・クルーズ・コントロール、車線逸脱防止支援システムも備わり、標準的な先進安全技術系は装備され、安全と楽な運転をサポートしています。

車中泊にも最適。不満なし

四国第30番札所「善楽寺」で撮影したシトロエン・ベルランゴ デビューエディション。
四国第30番札所「善楽寺」

四国お遍路3,000km走破は5泊6日の旅となりました。5泊ともに車中泊での旅です。後部座席を畳み込み、お値段以上のニトリ製のシングルサイズの敷布団をひくと、20cmほど室内長が足りません。ニトリ製シングルサイズ敷布団の全長は2,100mm。実質有効室内長は1,800mm強程度といったところです。身長180cmの筆者でぎりぎり足を伸ばして寝られる空間ができます。室内の高さも車中泊には重要な要素。車内での着替えにストレッチ運動をするかのような姿勢を取る必要がありません。個人差はありますが、2人乗っての車中泊もできなくはなさそうです。

シトロエン・ベルランゴ デビューエディションのラゲッジスペース、シート分割4パターン
助手席を倒せば2.5mほどの長尺物も積載可。

開放的なインテリアと豊富な収納スペース

シトロエン・ベルランゴ デビューエディションのガラスサンルーフとリアゲート
面積の大きいガラスサンルーフ。ルーフを縦断するような、すりガラス状の樹脂パネル内にはLEDのアンビエントライトが点灯。昼間の明るさと夜間の演出を兼ねる。さらに、そこにモノを置くこともできる。リアゲートは通常の開け方とガラスハッチのみの開閉の2通りが可能。(グループPSAジャパン広報画像)
シトロエン・ベルランゴ デビューエディションのインパネ
こちらも広報画像で失礼します。(撮影したはずなのですが…)日本仕様は右ハンドル。ATシフトはダイヤル式。慣れると使いやすい
シトロエン・ベルランゴ デビューエディションの室内ルーフボックス
Tシャツ4枚、厚手のパーカー4枚、下着4枚、靴下4足、スウェット1着 を飲み込んだ。

5泊6日の車中泊を支えてくれたのは、ラゲッジスペースの天井に取付けられた収納ボックス。ここに4泊分の着替えを収納しました。(途中、一度、コインランドリーのお世話になっています)

シトロエン・ベルランゴ デビューエディションの後席

ベルランゴは後席に力を入れたつくりに。見た目ではっきりとわかる3人用のリアシートを装備し3分割で折り畳めてフレキシブルに積載スペースをつくることができます。

シトロエン・ベルランゴ デビューエディションの後席シートアレンジ4タイプ
フルフラット時、後席部分に若干の傾斜がつくが、布団を敷いて寝るには苦痛ではない。
シトロエン・ベルランゴ デビューエディションのラゲッジスペース
ラゲッジスペースにはAC12V電源、小物入れ、荷物を固定するフック受けなどを装備

The コンフォート MPV

吉野川にかかる潜水橋を背景に撮影したシトロエン・ベルランゴ デビューエディション。

見出しそのまま、コンフォート=快適なMPV。これがシトロエン・ベルランゴで3,000km走ったインプレッションのひとこと統括。長時間運転の疲れにくさ、走りと燃費のよさ、使い勝手のよさとトータルバランスに優れたクルマでした。

さて、気になるのはベルランゴの日本導入と時期を同じくして、同型のプジョー版「リフター」の乗り味がどうなのかがとても気になるところです。リフターもいつか試乗レポをお届けします。

試乗車のスペック・価格

全長4,403mm
全幅1,848mm
全高1,844mm
ホイールベース2,785mm
車両重量未公表
乗車定員5名
エンジン直列4気筒DOHC ディーゼル・ターボ
排気量1,498mm
最高出力96kW[130ps]/3750rpm
最大トルク300N・m/1750rpm
駆動方式前輪駆動(FF)
トランスミッション8速AT
使用燃料軽油
燃費未公表
新車車両価格税込3,250,000円

※シトロエン ベルランゴ デビューエディションは販売終了。正規導入は2020年秋頃の予定とのこと。

CITROËN 公式WEBサイト(グループPSAジャパン)

最新「ベルランゴ」中古車情報
本日の在庫数 107台
平均価格 381万円
支払総額 234~470万円
執筆者プロフィール
宇野智
宇野 智
モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...

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