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「世界に誇る日本の四駆技術はここから!」1970年代の4WDオフローダーたち【推し車】

「1970年代のゲームチェンジャーなクルマ」といえば、それまではジープや、ジープと警察予備隊(現・陸上自衛隊)での採用を争った軍用4WDが由来のクルマばかりだった時代が終わり、全く別種の4WD車が登場しました。

軽4WD、小型4WD、乗用車タイプの4WDと、官公庁や企業での実用に供されるばかりでなく、マイカー時代にユーザーが求める多様な選択肢に応え、後にはRVブームを後押ししたり、高性能4WDスポーツの原型となるゲームチェンジャーが登場したのが1970年代です。

スズキ ジムニー(初代・1970年)

「鈴木 修の閃き」が初めて発動した、ホープ自動車の遺産

スズキ ジムニー(初代)

戦後自動車黎明期の軽自動車メーカー、ホープ自動車が再起をかけたものの、少数生産で終わった軽免許で乗れるジープ、ホープスター ON型4WD(1967年)に目をつけたのが、後にスズキで社長、会長など歴任した現・相談役の鈴木 修 氏。

後にアルトやワゴンR、ハスラーの初代モデル開発や、モーターショーに展示したカプチーノを前に突然発売宣言をするなど、数々の「天啓」で自動車界どころか日本の文化すら変えた大ヒットメーカーが、常務時代に初めて発動させた最初の「奇跡」です。

社長候補の娘婿による道楽だと社内から文句を言われつつ、スズキで改良してジムニーとして販売するとユーザーの反響は上々で、気がつけば世界一のコンパクト4WDオフローダーになりました。

これだけ小さくとも4WDオフローダーが市場で受け入れられる事を証明し、また有望な新型車を見逃さない指導者の覚醒という、二重の意味でゲームチェンジャーなクルマです。

https://car-moby.jp/article/automobile/honda-cars-that-are-likely-to-lose-their-name/
最新「ジムニー」中古車情報
本日の在庫数 5557台
平均価格 155万円
支払総額 19~549万円

スバル レオーネ4WD(初代・1972年)

水平対向エンジン縦置きFFレイアウトが産んだ「奇跡」

スバル レオーネ エステートバン4WD(初代)

東北電力が、「幌のジープじゃ真冬の見回りが大変だから、水平対向エンジンとミッション&デフ縦置きに、プロペラシャフトで後輪駆動を追加すればジープみたいな走破性を持つ4WDの乗用車にならないの?」と宮城スバルへ相談したのが、全ての始まり。

早速スバル1000にブルーバード(当時はFR車)の駆動系を後付けすると結果は上々、スバル本車でも本格的に施策してスバル ff-1 1300G 4WDバンとして法人向けテスト販売の後、初代レオーネ エステートバン4WDとして本格的に発売されます。

当初エステートワゴンとして発売予定で宣材写真まで撮影したものの、諸々の事情でライトバンにはなりましたが、根強い需要に応えて4ドアセダンも追加(1975年)されるなど、「スバらしさ」がさらに加速していき、数々の熱いスバリストを生むキッカケになりました。

https://car-moby.jp/article/automobile/nissan-cars-that-are-likely-to-lose-their-name/
最新「レオーネ」中古車情報
本日の在庫数 8台
平均価格 225万円
支払総額 110~317万円

ダイハツ タフト(初代1974年)

軽自動車枠に縛られない新興国にも向いていた、元祖コンパクトSUV

ダイハツ タフト(初代)
flickr.com Author: Joost J. Bakker IJmuiden CC BY-SA 2.0

国内ではトヨタOEM版ブリザード(初代・1980年)を含め販売低調でしたが、軽自動車枠に縛られない小型4WDの登場は、当時の4WD車におけるゲームチェンジャーでした。

輸出版でも基本的に軽自動車枠ボディのジムニーと異なり拡張性が高く、カッコだけジープ調でも2WDだったいすゞ ユニキャブ(1967年)と違いちゃんと4WDのタフトは、小型本格オフローダーを求めるユーザー向き。

特に国内でまだ多かった狭い悪路や、東南アジアなど道路整備が貧弱な新興国ではジムニー以上ジープ&ランクル未満のタフトは重宝され、日本製4WDオフローダーの評価を高めています。

ただし、新興国向け生活用オフローダーとして定着した結果、後年のRVブームでは後継のラガーや初代ロッキーともども全くウケず、近年のロッキー(2代目・2019年)までダイハツ製SUVが国内であまりウケない原因になってしまったのは、皮肉なものです。

最新「タフト」中古車情報
本日の在庫数 3060台
平均価格 159万円
支払総額 90~399万円

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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