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「いい車なら名前はなんでもいい」!?なんでこの車にこの車名?三菱編【推し車】
既存車のモデルチェンジや、新型車へ伝統の車名を復活させた際に時々起きる「なんでこの車にこの車名?」という疑問。
もともと名乗っていたクルマが輝かしい歴史を誇る傑作だったり、カッコイイスポーツカーという「前歴」があるほど、受け継いだクルマにとってはプレッシャーになりますが、それにしてもこれは…というケースもあります。
その逆に「これは名車のネームバリューを活かした方がよかったのでは?」という例も含め、今回は三菱車で「なんでこの車にこの車名?」を紹介しましょう。
ミラージュ(6代目・現行モデル・2012年)
車格を考えればコルトが妥当では?
副変速機を駆使して、実質4速×2=8速ATとして使える「スーパーシフト」を持った初代、1.6リッターターボの3代目と、リッター100馬力を超える175馬力の1.6リッターMIVECエンジンを誇った4/5代目の「サイボーグ」系でスポーティな要素が強かったミラージュ。
トールワゴンのミラージュディンゴ(1999年)はまだ、同じ販売系列(カープラザ店)の同クラス派生車と思えば許せたものの、2012年に当初リッターカー、後に1.2リッター車として復活した6代目ミラージュは、過去のミラージュを知っていれば肩透かしなクルマです。
もちろん、タイ製の安価なコンパクトカーとしては妥当なのですが、車格を考えればミラージュより下の「コルト」を受け継いだ方が、まだシックリしたかもしれません。
- 最新「ミラージュ」中古車情報
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本日の在庫数 183台 平均価格 69万円 支払総額 24~300万円
エクリプスクロス(2018年)
昔のスポーツクーペにクロスをつけてもピンと来ない
当初1.5リッター直噴ターボ、後にクリーンディーゼルを追加したかと思えば、短期間でPHEVに置き換わるなど、パワーユニットをコロコロ変えつつ進化するエクリプスクロスは、コンパクトSUVとしては先進的でパフォーマンスも高いクルマと言われています。
しかし、もともとエクリプスの名は北米を中心に人気があり、日本でも少数ながら輸入販売されたクーペ/オープンスポーツカーに使われており、日本での販売は2006年(3代目エクリプススパイダー)で終わっていたとはいえ、往時を覚えている人も少なくありません。
昨今のSUVでありがちな、ベース車+クロスを追加した「○○クロス」という車名にしては、エクリプス自体北米でも2012年に販売終了しており、全くの無関係でした。
- 最新「エクリプスクロス」中古車情報
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本日の在庫数 436台 平均価格 264万円 支払総額 164~363万円
eKクロス(2019年)
いっそ「デリカD:1」でよかったのでは?
eKクロスという車名自体は、4代目eKワゴンをベースにした軽クロスオーバーとして妥当だとは思いますが、その姿を見れば見るほど毎回疑問に思うのが、「ここまでそれっぽいデザインにしておきながら、なぜデリカD:1を名乗らなかったのだろう?」という疑問です。
現在のデリカ系は主力のデリカD:5に加え、スズキ ソリオOEMのデリカD:2、さらにかつては日産 バネットNV200のOEM版デリカD:3もあり、フロントのダイナミックシールドでeK系列よりデリカD:5と似たeKクロスがデリカD:1を名乗れば、インパクトは抜群。
スーパーハイトワゴン版eKクロス スペースもデリカD:1スペースだって構わなかったはずで、いかに軽自動車とはいえ頑なに「eK」ブランドへこだわったのか……
もしデリカD:1を名乗れば、D:5の末っ子として一緒に紹介される機会が、もっと増えたかもしれません。
- 最新「eKクロス」中古車情報
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本日の在庫数 462台 平均価格 143万円 支払総額 57~260万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...