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セリカ、レビン/トレノ、RX-7…1970年代のゲームチェンジャーになった車たち【推し車】

戦後の国産スポーツで1970年代のゲームチェンジャーとなったクルマには2つの流れがあり、1つは1960年代からの流れで作られたピュアスポーツ路線、もう1つはセダンなど一般的な乗用車の高性能モデルをベースにしたスペシャリティカー路線でした。

特にピュアスポーツ並かそれ以上の性能を発揮したスペシャリティカー路線はその後の国産スポーツのスタンダードとなっていきますが、快適性や使い勝手を損なわない実用性の高さから、GT(グランツーリスモ)との境目が曖昧になっていきます。

トヨタ セリカ(初代A20/30系・1970年)

「足のいいやつ」カリーナと並行開発した国産初のスペシャリティカー

トヨタ セリカ(初代2ドアハードトップクーペ)

従来から存在したクラウンやコロナの高性能バージョンやスポーティボディ版から一歩推し進め、コロナより半歩ほど格下ながら、「足のいいやつ」をキャッチコピーとした新型大衆車カリーナへ、全く異なるスポーツカールックのボディを載せたスペシャリティカー。

元はアメリカでフォード マスタングなどが一般化した手法ですが、ベース車というより並行開発のカリーナもDOHCエンジンを搭載するなどスポーツ路線であり、スポーツカー顔負けの走行性能と乗用車譲りの快適性、ファッション性に優れたデザインでヒット。

ピュアスポーツと異なるのは実用エンジン搭載型も準備されていた事で、スタイルさえよければ中身は不問というユーザーも多かった時代、こうした廉価版こそがスペシャリティカーの本質とも言えました。

なお、独立トランク式2ドアハードトップクーペは「ダルマ」、後に追加された3ドアリフトバッククーペを「LB」と呼ぶこともあります。

最新「セリカ」中古車情報
本日の在庫数 168台
平均価格 172万円
支払総額 45~863万円

トヨタ カローラレビン/スプリンタートレノ(初代TE27・1972年)

1クラス上のエンジンを積むジャジャ馬クーペ

トヨタ カローラレビン(初代)

カローラスプリンター(初代スプリンター)を源流とする、2代目カローラ/スプリンター2ドアクーペの高性能バージョンで、ヨーロッパ式に1クラス上のエンジンを搭載し、車格に対して優れた動力性能を持つ代わり、ジャジャ馬的な操縦性で乗り手を選ぶのが特徴です。

1.2~1.4L級OHVエンジンへツインキャブを実装した程度のベース車に対し、1クラス上のセリカ/カリーナ用1.6L DOHCエンジンを搭載(OHVエンジンの廉価版もあり)、後付けオーバーフェンダーで武装した姿もやる気マンマン!

タイヤがまだチープだった時代でもあり、過剰なパワーで限界を引き出すのが難しいとも言われましたが、ただのマイカーより刺激を求めるユーザーにとっては最高のスポーツカーであり、特に小型軽量ボディを悪路で振り回すラリー向きのマシンとして大活躍しています。

最新「カローラレビン」中古車情報
本日の在庫数 108台
平均価格 308万円
支払総額 75~1,100万円

マツダ サバンナRX-7(初代SA22C・1978年)

環境対策と省エネからいち早く飛び出したロータリースポーツ

マツダ サバンナRX-7(初代)

1970年代半ば、厳しい排ガス規制と、オイルショックによる省エネ路線は、国産輸入、実用スポーツ問わずクルマへ一様にパワーダウンを強いて、カタログスペックはともかくフィーリング面へ悪影響を及ぼしました。

中でも一番影響を受けたのはロータリーエンジンで、排ガス規制は容易にクリアしたものの、燃費が悪く実用車用エンジンとしての将来性が閉ざされます。

ロータリーの実用化で最先端だったマツダも深刻な経営危機に陥りますが、持ち前の粘り強さで復活し、フロントミッドシップのピュアスポーツ、サバンナRX-7でロータリー復権に成功します。

リトラクタブルヘッドライトの3ドアファストバッククーペというスーパーカールックは1970年代末の国産車と思えぬほど先進的で、その後に続々と登場した国産スポーティモデルにも、大きな影響を与えました。

最新「サバンナRX-7」中古車情報
本日の在庫数 44台
平均価格 336万円
支払総額 175~887万円

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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