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ナンカンタイヤのスタッドレスの特徴と評判は?おすすめスタッドレスも
ナンカンタイヤのスタッドレスタイヤの特徴
ナンカンタイヤとは?
ナンカンタイヤは台湾で最も長い歴史を持つタイヤメーカー。リーズナブルで高品質なアジアンタイヤとして人気があります。日本はもちろん、海外においても様々な認証や賞を獲得するなど高評価。現在では180カ国以上にタイヤを提供しています。
種類とサイズが豊富
ナンカンタイヤのスタッドレスタイヤは種類が豊富で、タイプの異なる2つの製品シリーズがあり、求める性能に応じたタイヤを選べるようになっています。また、SUVやセダン、商用車などの車種に合わせたタイヤがラインナップされており、愛車に適するものを選択できます。
ナンカンタイヤのスタッドレスタイヤはサイズも豊富。乗用車で一般的な13〜19インチタイヤだけでなく、軽トラに適する12インチタイヤや、20〜23インチの大径タイヤもラインナップされています。
コストパフォーマンスに優れる
ナンカンタイヤのスタッドレスタイヤは、国内メーカー品とくらべて低価格です。実売価格の例をあげると、205/55Rの16インチタイヤが1本あたり9,000円〜10,000円前後と、同クラスの国内メーカー品より2千円ほど安値で流通しています。
気になる性能については、特に氷雪路でのグリップ力に定評があり、冬用タイヤとしての安全性は国内メーカー品に劣りません。また、近年の製品はコーナリング性能や静粛性が向上しているほか、一部製品はドライ路面での走行性能が高められています。
以上の特徴を持つナンカンタイヤのスタッドレスタイヤは、コストパフォーマンスの高さから多くのユーザーに選ばれています。リピーターも多いことから、安心して購入できる冬用タイヤといってよいでしょう。
ナンカンタイヤ全製品の性能比較してみた!
ナンカンタイヤのスタッドレスタイヤには「WINTER ACTIVA(ウインターアクティヴァ)」と「ICE ACTIVA(アイスアクティヴァ)」の2シリーズがあります。
WINTER ACTIVAは氷雪路に強くドライ・ウェット性能も高いオールラウンダー、ICE ACTIVAはアイスバーンでのグリップ力を重視するシリーズです。各シリーズの全製品をチェックしたうえで、性能比較をしてみましょう。
なお、タイヤの「転がり抵抗性能」は燃費性能を、「ウェット性能」は濡れた路面でのグリップ力を示し、どちらもアルファベットの降順に高性能(Aに近いほど高性能)になります。
WINTER ACTIVAシリーズ
SV-3
- 【サイズ】12〜21インチ
- 【推奨車種】乗用車全般
- 【速度記号】Q〜W(160〜270km/h)
- 【転がり抵抗性能】B〜D
- 【ウェット性能】B〜D
- 【特徴】氷雪排出性能、排水性能、コーナリング性能のバランスに優れる。
SV-4
- 【サイズ】13〜21インチ
- 【推奨車種】乗用車全般
- 【速度記号】Q〜W(160〜270km/h)
- 【転がり抵抗性能】C〜E
- 【ウェット性能】B〜D
- 【特徴】SV-3の進化版。雪上グリップ性能と排水性能が向上。
SV-55
- 【サイズ】15〜20インチ
- 【推奨車種】SUV
- 【速度記号】T〜W(190〜270km/h)
- 【転がり抵抗性能】C〜D
- 【ウェット性能】B〜C
- 【特徴】排水性能と静粛性能、使用初期の操縦性に優れる。
SL-6
- 【サイズ】12C〜17Cインチ
- 【推奨車種】商用車
- 【速度記号】N〜H(140〜210km/h)
- 【転がり抵抗性能】C〜D
- 【ウェット性能】C
- 【特徴】V形溝パターンと3Dサイプにより高い操縦性能と氷上性能を発揮。
- 【備考】サイズ表記のCは強度6PR相当を示す
ICE ACTIVAシリーズ
ICE-1
- 【サイズ】14〜19インチ
- 【推奨車種】セダン、スポーツカー
- 【速度記号】Q(160km/h)
- 【転がり抵抗性能】C〜D
- 【ウェット性能】D
- 【特徴】氷雪路面でのコーナリング性能と横スリップ防止力に優れる。
ICE-2
- 【サイズ】14〜20インチ(15インチは未ラインナップ)
- 【推奨車種】乗用車全般
- 【速度記号】T(190km/h)
- 【転がり抵抗性能】C〜D
- 【ウェット性能】C〜D
- 【特徴】ICE-1の進化版。氷雪路でのブレーキ性能を強化、静粛性が向上。
WS-1
- 【サイズ】14〜21インチ
- 【推奨車種】セダン、SUV、軽自動車
- 【速度記号】Q(160km/h)
- 【転がり抵抗性能】C〜E(一部サイズはデータなし)
- 【ウェット性能】C(一部サイズはデータなし)
- 【特徴】多角形ブロックと折りサイプにより氷雪路での高い操縦性能を実現。
ESSN-1
- 【サイズ】12〜23インチ
- 【推奨車種】セダン、スポーツカー、軽自動車
- 【速度記号】Q(160km/h)
- 【転がり抵抗性能】(データなし)
- 【ウェット性能】(データなし)
- 【特徴】氷上での優れたグリップ性能を実現、コーナリング性能と走行安定性にも優れる。
AW-1
- 【サイズ】13〜19インチ
- 【推奨車種】セダン、軽自動車
- 【速度記号】Q(160km/h)
- 【転がり抵抗性能】(データなし)
- 【ウェット性能】(データなし)
- 【特徴】ESSN-1の後継モデル。氷雪路でのグリップ力と制動性能、静粛性が向上。
SW-7
- 【サイズ】13〜18インチ
- 【推奨車種】セダン
- 【速度記号】T〜H(190〜210km/h)
- 【転がり抵抗性能】D(一部サイズはデータなし)
- 【ウェット性能】D〜E(一部サイズはデータなし)
- 【特徴】ノコギリ状のサイプで氷雪路での優れたブレーキ性能とトラクションを実現。
SW-8
- 【サイズ】13〜19インチ
- 【推奨車種】乗用車全般
- 【速度記号】T〜H(190〜210km/h)
- 【転がり抵抗性能】C〜D(一部サイズはデータなし)
- 【ウェット性能】D(一部サイズはデータなし)
- 【特徴】SW-7の進化版。氷上ブレーキ性能と直進安定性が向上。
SW-9
- 【サイズ】15〜20インチ
- 【推奨車種】乗用車全般
- 【速度記号】Q〜T(160〜190km/h)
- 【転がり抵抗性能】(データなし)
- 【ウェット性能】(データなし)
- 【特徴】SWシリーズの最新版。氷雪路でのグリップ力とブレーキ性能、操縦安定性が向上。
SNC-1
- 【サイズ】13C〜18Cインチ
- 【推奨車種】商用車
- 【速度記号】L〜Q(120〜160km/h)
- 【転がり抵抗性能】(データなし)
- 【ウェット性能】(データなし)
- 【特徴】アイスバーンに強い商用車用タイヤ。氷雪路でのブレーキ性能に優れる。
IV-1
- 【サイズ】13C〜16Cインチ
- 【推奨車種】商用車
- 【速度記号】N〜R(140〜170km/h)
- 【転がり抵抗性能】(D〜E)
- 【ウェット性能】C
- 【特徴】排雪性能が高い商用車タイヤ。氷雪路でのコントロール性とグリップ力に優れる
IA-1
- 【サイズ】15〜16インチ(LT規格)
- 【推奨車種】ライトトラック
- 【速度記号】Q
- 【転がり抵抗性能】(データなし)
- 【ウェット性能】(データなし)
- 【特徴】除雪性能と直進安定性に優れるライトトラック向けタイヤ。
- 【備考】LT規格はライトトラック用規格(強度6PRに相当する)
WA-1
- 【サイズ】15〜18インチ(15〜17インチはLT規格)
- 【推奨車種】ライトトラック
- 【速度記号】N〜S(140〜180km/h)
- 【転がり抵抗性能】(データなし)
- 【ウェット性能】(データなし)
- 【特徴】シリカコンパウンド配合のライトトラック向けタイヤ。ワイドトレッドにより高い操縦安定性を実現。
WINTER ACTIVAシリーズを性能比較
WINTER ACTIVAシリーズ4製品のうち、「SV-3」「SV-4」「SV-55」の3つが乗用車向けのタイヤとなっています。性能が高いのはSV-4とSV-55で、特にSV-4はウェット性能Bのサイズが多く雨天の安全性に優れています。
選べるサイズが13〜21インチと豊富なこともSV-4の魅力です。一方、SV-55も優秀なスタッドレスタイヤであり、氷上性能はSV-4に劣りません。
ICE ACTIVAシリーズを性能比較
ICE ACTIVAシリーズの12製品のうち、「ICE-1」「ICE-2」「WS-1」「ESSN-1」「AW-1」「SW-7」「SW-8」「SW-9」の8つが乗用車向けとなっています。
これら8製品の重要スペックである氷上性能は、数値や等級などでは比較できません。とはいえ基本的には、新しいモデルほど氷雪路での走行性能が高められていると考えてよいでしょう。
アイスバーンに特に強いのは最新製品であるAW-1で、東北地方や北海道での走行に堪える性能を誇ります。ただし、選べるサイズについては先代モデルにあたるESSN-1のほうが豊富です。こちらも高性能なタイヤであり、寒冷地でも安心して使用できます。
ナンカンタイヤのスタッドレスタイヤの評判は?
ナンカンタイヤのスタッドレスユーザーによる口コミには、以下のような内容が見受けられました。
- 問題なし。パワーかけすぎると滑る感じはあるが、普通に使う分には大丈夫だと思う。
- 2年目の使用も走りには全く不満は無し。今まで履いたスタッドレスの中で最高の満足度。
- 新雪、圧雪、凍結路、シャーベットなど様々な雪道において、加速、減速、コーナリング 全て満足できるグリップ力。
この他、「ロードノイズはややうるさい」「コーナリング時にもたつく」などの口コミも散見されますが、これらはスタッドレスタイヤの一般的な使用感とも言えるでしょう。国内ブランドと比較すれば差の出る部分ではありますが、「価格の割に優秀」といった声も多いため、ユーザーの感覚や車種にもよるのかもしれません。ナンカンタイヤのスタッドレスタイヤは、総じてコスパに優れたスタッドレスという評価が多いといえます。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...