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整備士が伝授!ドライブレコーダーをDIY初心者が取り付ける方法

ドラレコ取り付け時に注意しなければならないこと

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カメラを取り付ける位置はワイパーの可動域にする

基本的にカメラが移る範囲はワイパー可動域にしておきましょう。設置位置がワイパーで水を拭き取れない場所だった場合、雨降りの際、何が映っているのか分からなくなるためです。そのためワイパー可動域を確認後、しっかりと範囲に収まっているか確認しながら場所決めを行う必要があります。

事故をした際、映した映像が使用できなければドラレコを付けた意味がありません。不利になる可能性も十分にあるため、ワイパー可動域は必ず確認するようにしましょう。

しかしこの際にも注意が必要であり、ドライブレコーダーの取り付け位置は「フロントガラス上部20%以内でありなおかつ視界の妨げにならない箇所」と法律で決められています。つまり、低すぎたり運転の邪魔だなと感じる場所に取り付けると、保安基準適合外になってしまいます。

余った配線は垂らすのではなくしっかりと固定する

車のドラレコはさまざまな車種に対応させるため、基本的に配線が余る仕様となっています。余った配線は放置しておくのではなく、しっかりと束ね、その束を何かに固定しておきましょう。

配線を垂らしておくと、足が引っ掛かり配線が抜ける場合もありますし、ダッシュボードに挟まり断線してしまう恐れもあります。さらに束ねて放置しておくと、走行中の振動で異音の原因になりかねません。そのため束ねて固定するまでを行う必要があるといえるでしょう。

車の内部には太い配線が数多く存在しますし、パネル類を支える金属もあるのでそのあたりにタイラップで固定しておくとベストです。

フロントガラスに配線むき出しのままはNG!

自分は配線がむき出しの状態でも気にしないから、隠す作業は行わないという方もいることでしょう。たしかにリアの配線やダッシュボードの配線は、むき出しにしても何の問題もありません。しかしフロントガラスの周りの配線をむき出しにしていると、車検に通りません。

車にはフロントガラスの保安基準が存在し、窓ガラスに貼り付けられるものは以下のみです。

  • テレビのアンテナ
  • 車検標章
  • 丸ステッカー
  • ドライブレコーダーや安全装置であるカメラ類

つまりそれ以外のものを貼り付けると違法だということです。見栄えを気にしない方でも、フロントガラスの周りだけは配線を隠さなければならないのです。

ドアの可動域の配線はできるだけ隠しておく

リアカメラを設置する際、リアゲートに取り付けることがほとんどだと思います。その際ゴムのブッシュに通すことができないからと、むき出しのままにしているとリアゲートに挟まり断線してしまう可能性が高くなります。

今後のトラブル防止のためにも、できれば他の配線と同じようにブッシュ内を通し、キレイでトラブルがないように取り付けましょう。

ゴムブッシュはしっかりとはめ込む

ゴムブッシュに通す際、一度ブッシュを外しての作業となります。そして取り回し完了後、ブッシュを元に戻すのですがこの時、しっかりはめ込みましょう。

このゴム製のブッシュは雨が入らないために設置されています。はめ込みが甘く隙間ができてしまうと、雨が入り込みリアゲート内が錆びてしまいトラブルのもとになってしまうのです。そのため少し入れづらいですが、しっかりとはめ込み水が入り込まないように注意しましょう。

ドライブレコーダーの取付け工賃は?

©xiaosan/stock.adobe.com

DIYでドラレコを取り付ける方法をご紹介してきましたが、自信がないという方は店舗にお願いすることもできます。

ディーラーorカー用品店でも異なる

ドラレコ取り付けの料金ですが、ディーラーとカー用品店、一般整備工場によって料金が変わります。

ディーラーでは前だけで約6,000円、前後ドラレコの場合1万~1万5,000円前後かかります。店舗によってはそれ以上の金額設定している場合もあるので、まずはお願いする前に料金を確認しておきましょう。

ディーラーに比べカー用品店での工賃は少し安くなります。カー用品店は種類が多く、相場というものが存在しませんが、安ければ約3,000円、高くても1万円かからないのではないでしょうか。

一般整備工場では、さらに設定料金に幅があります。なかには一見さんは断っている店もあるので、初めての店ならばまずは取り付けをお願いできるかどうかを聞く必要があります。

オススメなのはカー用品店での取り付けです。持ち込み不可な店もあるようですが、カー用品店ではさまざまな種類のドラレコを取り扱っていますし、予算に合った商品を購入しそのまま取り付けることも可能なので、一度足を運んでみることをオススメします。

持ち込みや配線を隠す場合、料金が高くなる場合も

取り付け工賃の注意事項としては、ドラレコ取り付け料金とは別に持ち込み料金や配線を隠す料金が発生する場合があるということです。

ディーラーではそのような料金設定がない代わりに、ベースの金額が高く設定されています。それに対しカー用品店などでは、工賃をギリギリまで下げ作業を行っているため、別途の作業が入るだけでプラスの料金が加算されたりするのです。

前だけなのか前後なのかによっても工賃は変わる

どの店でも共通する注意事項が、フロントのみのドラレコと前後ドラレコでは工賃が異なるという点です。前後につける場合は作業内容が倍以上になります。後ろの配線を前に回すのも簡単ではありません。

初心者がキレイにDIYするのは難易度が高い

ドライブレコーダーの取り付けは初心者でも行うことができます。しかし電源の取り方や分岐の仕方、設置個所を事前に調べ理解していなければ、簡単な作業であるとはいえません。

最も大切なのは、工具をケチらずしっかり準備することです。お金をかけたくないからと必要な工具を準備せずに作業を行うと、パネルを割ったりカーナビを壊すなど大きなトラブルになる可能性もあります。

自分で取り付けできない人は、カー用品でのドラレコ購入&取り付けがオススメです。

人気タイプのドライブレコーダーはこちら

執筆者プロフィール
山北吏(つかさ)
山北吏(つかさ)
1989年生まれ。現役整備士(整備士3級)webライター。webライター歴は1年半。愛車はインプレッサ(GH8)。車に乗るなら絶対MT!実家が田舎だったこともあり山道は得意!整備士として働き始め3年目。前職は輸入業...

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