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バイきんぐ 小峠英二×シボレー ノヴァ:Vol.4(最終回)「ぼくの夢」MOBYクルマバナシ

車は人生をともに過ごす仲間。”その車“にはどんな想いが詰まっているのだろう――。いまやドッキリ芸人の代名詞とも言えるバイきんぐ・小峠英二さんは、1966年式のシボレー ノヴァを所有し車好き芸人としても有名。初めて購入した車がこのノヴァだという小峠さんが、車にまつわるエピソードや愛車の魅力などについて語る連載インタビュー最終回。

【Profile】バイきんぐ 小峠英二1976年6月6日生まれ。福岡県出身。
1996年に相方・西村瑞樹とお笑いコンビ『バイきんぐ』を結成し、主にネタ作り・ツッコミを担当。「キングオブコント2012」優勝をきっかけにブレイクし、いまや日本のお笑い界に欠かせない存在となっている。趣味はバイク、パンク・ロックミュージック、ライダースジャケットなど。
今回お持ち頂いた愛車は1966年式シボレー シェビーⅡ ノヴァ。

前回までのインタビューはこちら:
Vol.1「BLANKEYに撃ち抜かれ」
Vol.2「雨降りの憂鬱」
Vol.3「お前は間違ってない」

Vol.4「ぼくの夢」

小峠さんはドッキリ番組によく出演されていて、中にはノヴァを使ったドッキリもあります。それについてはどう思われますか?

車でもバイクでもやられたことありますけど、別に構わないですね。たまに「あんなにいい車をドッキリに使うなんて許せない」みたいな声も聞くんですけど、仕掛けられてる本人はまったくなんとも思ってないです。

僕は、おもしろければなんでもいいと思ってるんで。

では、どこまでなら許されますか?

さすがに傷付くのは嫌ですけど……。汚されても、洗って落ちるレベルであれば全然大丈夫です。

人気お笑い芸人としてご活躍される小峠さんが思う、活躍するために必要な精神・心意気はなんですか?

いろいろありますけど、僕が思うのは「お笑いが一番好きかどうか」ですね。

たとえば女が好き、酒飲むのが好き、遊ぶのが好き、寝るのが好き。それはそれで全然いい。だけど色んな「好き」がある中で、結局お笑いが一番上にあるかどうか。それが一番大事な気がします。女に走り過ぎてる人とかはやっぱりダメになっちゃいますしね。

僕はお笑いが一番好きで、その次が音楽だと思うんです。ただ、お笑いと音楽の間というのは、ぶっちぎってお笑いのほうが上なんですよ。音楽から下……たとえばライブに行くとか、ドライブするとかたくさんあって、その辺の差はあんまりないような気がするんですけど、お笑いだけは一番ですね、断トツで。

これは、無理にお笑いを優先するのとはちょっと違うんです。無理にそう思おうとしてもできない。自然とそうなってる、っていうのが重要な気がしますね。

いま第一線で活躍されている方々も、みなさんお笑いが一番好きなんじゃないかなと思います。

先ほど「車をドッキリに使われてもいい」とおっしゃったのは、そのような考え方に起因するのかもしれないですね。

“おもしろければいい”というのはありますね。そこに笑いが生まれるのであればなんでもいいです。何をやられてもいいです。芸人ってみなさんが思ってるよりヤワじゃないというか、おもしろければどんなことでもしますよ、本当に。

小峠さんの目標、あるいは理想の芸人像をお聞きしたいです。

芸人をやっていると、よく目標や夢を聞かれるんですけど……ないです。全くないです(笑)。もちろん芸人としてのレベルを上げていきたいとは思っていますけど、自分の番組を持ちたいとか、どんどんMCやっていきたいとか、そういう欲望がないんですよ。

しいていうなら、とにかくテレビに出続けることですね。テレビに出るためにお笑いをやっているので。テレビに出たくてお笑いを始めたので。その一点じゃないですかね。

だから、夢はありません。

具体的な目標は特になく、ただひたすら、目の前の仕事を全力で。

昔は無理やり「冠番組持ちたいです!」とか言ってました。そんなこと思ってもないのに。

3年前、いまのマネージャーさんが僕の担当になったときにも同じことを聞かれたんですけど、マネージャーさんにはそんな嘘を言う必要がないから「ぶっちゃけて言うと、ないんですよね」って言ったんです。

それから2年後くらいですかね? 再び「あれから目標できた?」って聞かれて、また同じように「ない」と答えたら、「じゃあもう小峠くんはそれで良いんだね」って。正直、3年前にそう答えたときは「大丈夫かよ」って思ってたらしいです(笑)。だけど2年間僕らを見てきて、それなりにちゃんとやってるから「これで大丈夫なんだろう」と。

それから、やっと堂々と「夢はない」と言えるようになりました。いままでは取り繕ってましたね。

そのスタイルでいいんだと、受け入れられるようになったんですね。

そうですね。それ以来、気が楽になりました。実際にこうやって言えるようになりましたから。

ライバルとかもいないんですよ。スゴいなと思う先輩はたくさんいらっしゃいますけども、「この人の様になりたい」とかはないですね。

それはデビュー当時からずっと変わらない姿勢ですか?

昔は「ダウンタウンさんみたいになりたい」なんて思ってましたけど、なぜでしょうね。いつからか無くなってきました。

ただお笑いの場にいられることが、一番の幸せというか。

そうそうそう。まさにそれですね。

ノヴァのお話に戻りますが、もし小峠さんがこの車に何でも機能が付けられるとしたら、何を付け加えますか?

外から見ても目立たないカーナビが付けられたらいいですね。いまはスマホのカーナビアプリを使っているんですけど、ちょっと限界があるので(笑)。ちゃんとしたカーナビのほうが絶対に正確でしょ?

最近の車のように、ルートがフロントガラスに映し出されたらいいですね。

いいですね。このスマホのナビのせいで、交差点を一本早く曲がっちゃったりするんです。ここに来るときもやりました(笑)。

ノヴァの雰囲気を損なわない、目立たないカーナビですね。

それが一番いいかもしれないなあ。あとは、曲をかけたらそれがそのままインプットされる機能があるじゃないですか。あれもうらやましいです。

少しスケールが大きい質問になりますが、若者の車離れが深刻化してるということについて思うことはありますか?

正直、東京に住んでいれば車は必要ないと思いますよ。電車でどこでも行けちゃうし、たまにドライブするときはレンタカーで十分足りちゃいますし。だから、車がいらないという人の気持ちはよくわかりますね。

乗りたい車があるかどうかですよね。車離れしてる若者達は、乗りたい車がないんだと思います。「この車に乗りたいから免許が欲しい」とか。

移動手段としては別に必要ないと。

いらないと思います。僕も乗りたい車がなかったら乗ってないですから。

でもまあ、僕もずっとレンタカーでドライブしてましたけど、好きな音楽を他人の車でかけるのと自分の車でかけるのでは、楽しさが全然違いますよ。

最後に、全国の車好きの人達に向けて一言、メッセージをお願いします。

もし町で見かけても、イタズラしないでください(笑)。

ブランキー・ジェット・シティに憧れ、アメ車を夢見た小峠さん。そんな小峠さんが最初に手に入れた車は1966年式 シボレー ノヴァでした。愛車への想いを深堀りしていくうちに、小峠さんの日常や趣味、そして仕事へのこだわりなど、普段あまり見えない素顔に迫ることができました。

最終話で語った「面白ければなんでもいい」という言葉は、まさに小峠さんの芸人道を表現しているのではないでしょうか。

前回までのインタビューはこちら:
Vol.1「BLANKEYに撃ち抜かれ」
Vol.2「雨降りの憂鬱」
Vol.3「お前は間違ってない」

取材:三浦眞嗣、米永豪
撮影:佐藤亮太
文:米永豪

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