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高速道路はどこから「渋滞」?時速40km以下だけではない意外な定義
ドライブや日々の通勤中、車を運転していると、予期せぬ渋滞に巻き込まれることがあります。しかし、道路会社が交通情報などで用いる「渋滞」には、一定の基準が設けられています。
では、具体的にどのような状態になると渋滞と呼ばれるのでしょうか。
時速40km以下の車列が1km以上・15分以上!NEXCOにおける渋滞の定義

渋滞の定義は、道路会社や道路の種類によって異なります。ここでは、NEXCO東日本・中日本・西日本が管理する高速道路の基準を見ていきましょう。
NEXCO東日本・中日本・西日本が管理する高速道路では、時速40km以下で低速走行している、または停止と発進を繰り返している車列が、1km以上かつ15分以上継続した状態を「渋滞」と定義しています。
反対に、一時的に速度が低下しても、車列が1km未満だったり、その状態が15分以上続かなかったりする場合は、NEXCOの定義上、渋滞には該当しません。
こうした渋滞が発生する背景には、いくつかの原因があります。
大きな割合を占めるのが交通集中によるもので、お盆や年末年始などの時期に車が一斉に移動することで道路の交通容量を超えてしまうケースです。
また、道路の構造そのものが車の流れを悪くする要因になっていることも少なくありません。
その代表的な例が「サグ部」と呼ばれる、下り坂から上り坂へ切り替わる、緩やかな凹状の区間です。
サグ部では、ドライバーが上り坂に変わったことに気づかず、十分にアクセルを踏み増さないことで速度が低下する場合があります。
先頭付近の車がわずかに速度を落とすと、後続車も次々にブレーキを踏み、その動きが後方へ連鎖することで渋滞が発生します。
このように渋滞は、交通量の増加や道路構造、事故、工事、ドライバーの速度低下など、さまざまな原因によって発生します。
道路会社による渋滞緩和に向けた取り組みも

NEXCOをはじめとする道路会社では、混雑の緩和に向けたさまざまな対策に取り組んでいます。
たとえば、渋滞の大きな発生源となるサグ部では、無意識の速度低下を防ぐための視覚的な工夫が凝らされています。
上り坂の手前に速度回復を促す標識を設置するほか、一部の区間では、一定の速度で光が流れて見えるLEDライトを導入し、ドライバーに適切な速度の維持を促しています。
また、構造的な問題を解決するための車線対策も、重要な取り組みのひとつとして位置づけられています。
工事などで車線が減少する一部の区間では、合流地点の先頭まで進み、1台ずつ交互に合流する「ファスナー合流」を促す取り組みも行われています。
交通容量が不足している区間では、既存の車線幅を見直して付加車線を設けるなど、道路構造を改良する対策も行われています。
くわえて、ドライバーの行動を分散させるためのソフト面でのアプローチも強化されています。
過去の交通データをもとにした渋滞予測情報は、Webサイトやスマートフォン向けアプリなどで提供されています。ドライバーに混雑する時間帯やルートを避けてもらい、特定の場所や時間帯に交通が集中することを抑える狙いがあります。
また、電光掲示板を通じて所要時間や渋滞状況をリアルタイムに案内し、走行ルートを判断するための情報も提供しています。
まとめ
道路会社によるこうした対策がおこなわれている一方で、渋滞を減らすためにはドライバー自身の意識も欠かせません。
一人ひとりが十分な車間距離を保ち、不要なブレーキや無理な車線変更を控えることが、渋滞の拡大を抑えることにつながります。
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