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受注停止後も人気衰えず!ランドクルーザーが世界で1,000万台以上売れてる理由は?

昨年、世界中の注目を集めての登場となった、トヨタ「ランドクルーザー300」。発売日前から受注がウナギ上りとなり、なんと現在は納車まで5年待ち。さらには2022年7月、ついに受注停止も発表されたことで、日本では実質、新車はもはや買えないという状況になっています。

なぜこんなにも人気なのか、ランドクルーザーの歴史や販売戦略を紐解いてみましょう。

通算1,000万台以上売れてるのに…日本仕様は全生産台数の●割

ランドクルーザーはその祖である「トヨタジープBJ型」から数えると、1,000万台以上を世界に販売している名車中の名車。輸出先は170国以上に上り、現在は300系を筆頭に70系、150系プラドが海外で販売されています。

70系にいたっては、そのボディバリエーションは実に豊富で、ショートボディ、ミドルボディ、ロングボディ、トラックなどをラインナップ。

残念ながら、日本では安全基準などの問題により絶版となってしまいましたが、並行輸入で買い求めることはできます。

ランドクルーザー300系
©Mike Mareen/stock.adobe.com

300系が日本で5年待ちとなってしまったことには、いくつかの理由が考えられますが、筆頭に挙げてもよいのは、ランドクルーザーの生産体制でしょう。

ランドクルーザーは、そのほとんどをトヨタの関連会社「トヨタ車体(愛知県)」が製造しています。これだけのワールドワイドカーですから、海外にも生産拠点があるのではと思ってしまいますが、ポルトガルとケニアでほんの数パーセントだけセミノックダウン生産されているだけで、ほぼ日本国内で造られているのです。

しかも、ランドクルーザーの市場は中近東がメインで、欧州、オセアニア、北米がそれに続きます。日本の市場も決して小さくありませんが、中近東に比べるとわずか1/4程度に過ぎません。

さらに生産台数割り当てをみると、日本仕様車は全生産台数の1割程度だという話を関係者から聞いたことがあります。これでは5年待ちというのも仕方がないのでしょう。

高級路線の“ヨンク”はファンの憧れに

それにしても、なぜランドクルーザーはここまでユーザーに人気があるのでしょうか。

ランドクルーザーが日本で、一般のユーザーにまで浸透したのは、やはり80年代に興った「ヨンクブーム」。それまでは作業車、商用車だった四輪駆動車が、バブル経済、それに伴うアウトドア、ウインタースポーツブームによって、にわかに注目され始めます。

それまでは、スタイリッシュなクーペに乗ることがステイタスだったのが、無骨な四輪駆動車、いわゆる“ヨンク”に乗る人がモテる時代になりました。

ヨンクブームを牽引したのは、三菱「パジェロ」やいすゞ「ビッグホーン」であり、市場の頂点にいたのが、日産「サファリ」とランドクルーザーでした。

ランドクルーザー60系
©art_zzz/stock.adobe.com

特にランドクルーザーは当時から高額な車両で、60系ワゴンの最上級グレードは「クラウン」を越えるプライス。当時のCMで、『いつかはクラウン』などというキャッチコピーがありましたが、ヨンクファンの間では「いつかはランドクルーザー」などと言われたものです。

その後、80系の登場によって、ランドクルーザーの高級化路線は決定的なものとなり、多くのユーザーの垂涎の的となったのです。

ランドクルーザー80系

その後、四輪駆動車人気の終焉と共に、ライバルだったサファリ(海外ではパトロールとして存続)やビッグホーンが消えて、大名跡のパジェロもやがて絶版に。国産車でいわゆるオフロード四輪駆動車と言えるのは、ランドクルーザー、ランドクルーザープラド、そしてスズキ「ジムニー」のみとなったのです。

ブームの終焉と共に、時代はSUVへと移行していきましたが、この3モデルは今でも絶大の支持を得ており、周知の通り300系とジムニーは長い納期が続いています。

執筆者プロフィール
山崎 友貴
山崎 友貴
1966年生まれ。四輪駆動車専門誌やRV雑誌編集部を経て、編集ブロダクションを設立。現在はSUV生活研究家として、SUVやキャンピングカーを使った新たなアウトドアライフや車中泊ライフなどを探求中。現在の愛車は...
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