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「それやると危険」セルフガソリンスタンドでガソリンをこぼしてしまったらどうする?
衣服への付着にも注意しよう
また、筆者の知人は給油中、衣服にガソリンが付いてしまい、すぐに着替えられない状況だったため軽く拭き取った状態で過ごしていました。しかし1時間も経過しないうちに、軽度の頭痛に見舞われ、気分が悪くなってしまったといいます。
これについて前出の検定員は次のように話してくれました。
「ごく少量の化学物質でも体調不良を引き起こすことを『化学物質過敏症』といい、厚生労働省や自治体でも注意を呼びかけています。人によっては吐き気やめまい、呼吸困難などを引き起こすといわれています。
万が一に備えるなら、車内のじゃまにならないような場所に、予備の衣服をしまっておくと安心です。男女問わず着られて、動きやすいジャージなどがおすすめです。」
セルフスタンドでは危険物を扱っていると強く認識すべき
自動給油停止装置などが普及したことで、セルフガソリンスタンドであっても安全に給油できると言えるかもしれません。
しかし、ガソリンは危険物であり、取り扱いを誤ると危険な目に遭ったり、健康被害が出てしまったりすることを理解しておく必要があるでしょう。
電気自動車が増えつつある今、給油する機会は少なくなっていくとはいえ、ガソリン車はまだたくさん走っています。給油する機会がすぐになくなるわけではありません。ドライバー一人ひとりが危険物を扱っているという認識を強く持つべきなのではないでしょうか。
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- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...