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「ロシアと言えど土地足りぬ」日本から輸入した中古車、保管場所足りず街にあふれる
仕入れた日本の中古車、置く場所足りず街にあふれる
日本が輸出する中古車の多くは、ロシアの極東部に位置する港湾都市のウラジオストクに運ばれたあと、ウラジオストク郊外の中古車オークション会場に並びますが、このオークション会場に並ぶ中古車はほとんどが日本車だと言われています。
人気がさらに高まった現在、日本の中古車はその数を増やしており、販売業者は輸入した日本の中古車を保管するスペースの確保すらままならないという状況に。
港周辺の駐車場は輸入された日本の中古車でいっぱいとなり、これらの車による渋滞も発生。保管するスペースが足りないため、販売業者はヤードのほかガレージや庭など所有しているあらゆる場所を使わざるを得なくなったようです。
それでも「ほぼすべてが売れる」ため、ウラジオストク市内にはこうした輸入された日本の中古車があふれているとされています。
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日本でも中古車の需要は拡大している
ロシアでは経済制裁によって新車を手に入れることが難しくなったため、日本の中古車の人気が高まっていますが、ロシアほどではないものの、新車がすぐに手に入らないという状況は世界各国で発生中。
日本でも、新車が納車されるまで数ヶ月かかるという状況が続いており、人気のモデルであれば1年以上、中には数年というモデルもあるほどです。
こうした状況で、すぐに納車ができる中古車の需要が高まっており、価格が高騰を続けています。新型車の中には、新車を超える販売価格で売り出される場合もあり、「新車よりも安く手に入る」ではなく「新車よりも早く手に入る」ことが、中古車のメリットに変わりつつあると言えるでしょう。
ロシアへ輸出される日本の中古車もこれに漏れず価格が高騰しているのですが、前述のとおりロシアで購入できる新車は現代的な装備がない状態。多少古くても、それよりも装備が充実している中古車に目が向くのは当然かもしれません。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...