ニュース
更新
交通指導員の誤った指示で交通事故が起きたら、責任は誰に?警視庁の回答は
通学路にいるおじさんこと「交通指導員」の役割は?
小中学校や幼稚園・保育園の校門の前に立って、生徒の登下校を見守る交通指導員。
SNS上では、交通指導員がいることで、安心感があっていいと評価する一方で、「誤った誘導・指示によって事故が発生しそうになった」「高圧的な態度で不快」といった意見もあります。
そもそも交通指導員とは、どのような役割を担っているのでしょうか。また、指示に従わなかった場合、違反になるのでしょうか。
交通指導員の指示に従わなかったらどうなる?
交通指導員について、警視庁 交通相談センターの担当者に話を聞きました。
「交通指導員は、自治体などから委託を受けている非常勤の特別職地方公務員であることが多いと思います。また、非営利団体である交通安全協会の職員であることもあります。地域や場所によって交通指導員は様々な方が行っています。
交通指導員の主な役割は、小中学生の登下校時に校門付近に立ち安全を確保する『交通立哨』です。
さらに、幼稚園や保育園に出向き交通安全教室を実施したり、駅やスーパーなどでチラシやティッシュを配る交通安全啓発活動を実施したりするなどの役割もあります。
交通指導員と似たような職種に、交通巡視員があります。交通巡視員は捜査権限が与えられていない警察職員(警察官の一種)なのに対し、交通指導員は警察職員ではありません。
そのため、交通指導員の指示に従わなかったとしても、違反にはなりません。しかし、安全を最優先に、交通整理などの交通安全活動を行っていますので、交通指導員の指示には従ってください。」
- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...