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SUVのフロントに付いているアイツ…「スキッドプレート」がまさかの役割を担ってた

役割はまさかの「滑る」こと?

撮影:山崎友貴

一方、スキッドプレートは主にエンジン(とくにオイルパン)、サスペンションのピポッド部、ミッション、センターデフを守るのが主な役割です。

これに加えて、スキッドの語源になっている「滑る」機能を持っています。日本ではそういうステージはオフロードコース以外では見ませんが、北米などではロックセクション(岩場)を走る遊びがスタンダードです。

もちろん走る場所の岩は丸いものばかりでなく、中には尖っているものもありますし、丸いものでも車体がぶつかれば大変なダメージを受けます。さらに岩は摩擦係数が高いため、車体が接触してしまうと前に進めなくなり、スタック状態になることも。

そこで、岩が車体に接触しても、滑って前進できるようにするのが「スキッドプレート」のもうひとつの役割なのです。大抵の場合は、フロントからトランスファーがある中央部までをプレートで覆うのが一般的です。

トヨタ RAV4のフロントバンパーにも、スキッドプレートルックのパーツが採用されている

四輪駆動車やピックアップトラックなどのレースマシンには、スキッドプレートはデフォルトのアイテムです。その見た目がヘビーデューティでかっこがいいということで、SUVのバンパーのデザインとして採用されるようになりました。

もちろん、SUVのものは“ルック”ですので機能は基本的にありませんが、土の路面に接触した時はスムーズに前進できるような機能を持っている車種もあります。

いずれにせよ、接触後は傷が付くことになりますので、オフロードやダート路を走る場合は、前後バンパー下部には注意を払いながら走った方がいいでしょう。

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執筆者プロフィール
山崎 友貴
山崎 友貴
1966年生まれ。四輪駆動車専門誌やRV雑誌編集部を経て、編集ブロダクションを設立。現在はSUV生活研究家として、SUVやキャンピングカーを使った新たなアウトドアライフや車中泊ライフなどを探求中。現在の愛車は...

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