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300万円台で買える超クールなEVバン「カヌー MPDV」が登場!打倒ハイエースなるか?
内装もいたってシンプル
コクピットは非常にシンプルな作りとなっており、フロントガラスの形状によって、かなり下の方まで見通すことができます。車高の低さに相まって、下が見にくいということはなさそうです。
ステアリングの形状は丸型ではなく長方形。F1をはじめとするスポーツカーに多く採用されるD型ハンドルに近いデザインをしています。大きくハンドルを切る際には慣れが必要です。
ハンドルの奥側にはウインカーやワイパーなどのレバーが確認できます。
インパネに表示される情報は、運転席側の窓についている3つのディスプレイで確認できます。これに関してもハンドルと同様、慣れるまでにしばらく時間がかかりそうです。
後部座席
後部座席はこの様になっています。ホイールの関係でやや狭く見えます。
左右に棚がありますが、スライドレールのような溝が確認できるため、高さを調節できるような仕組みになっていると考えられます。棚が邪魔だと感じた場合、一番上にスライドさせることでスペースを有効活用できるでしょう。
後部座席と思われる位置にシートがあるのが確認できます。ほかの車内画像にはシートがないものもあったため、シートアレンジによって収納スペースを増やしたり、座席を増やしたりすることができるのかもしれません。
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MPDVのスペック
MPDVは、通常サイズの「MPDV1」とロングモデルの「MPDV2」の2グレードで構成されており、最も大きいMPDV3の詳細は後日公開されるとのこと。MPDV3は米国の”クラス3”に分類される中型トラックサイズになるだろうと伝えています。
各グレードで3種類のバッテリー容量を選択することができます。
グレード別ボディサイズとバッテリー性能
グレード別のボディサイズは以下の通りです。
グレード名 | MPDV1 | MPDV2 |
---|---|---|
全長 | 4,390mm | 5,212mm |
全幅 | 1,950mm | 2,195mm |
全高 | 1,889mm | 2,560mm |
ホイールベース | 2,865mm | 2,865mm |
総貨物量 | 6,510L | 14,150L |
全長と全高のサイズ感は、日産のNVキャラバンのロングボディとスーパーロングボディに近い数値です。ただし、全幅がMPDVの方がかなり大きく、MPDV2に関しては2mを超えてしまいます。
仮に日本で運用するならば、現実的なのは「MPDV1」の方でしょう。
バッテリーは、2グレードとも共通で40kWh、60kWh、80kWhの容量がラインナップしており、それぞれの推定航続距離は以下表のとおりです。
MPDV1 | MPDV2 | |
---|---|---|
40kWh | 273km | 177km |
60kWh | 402km | 305km |
80kWh | 482km | 402km |
パワートレイン
MPDVはEV(電気自動車)のため、エンジンは有りません。モーターのスペックは以下表のとおりです。
モーター | 永久磁石同期電動機 |
---|---|
最高出力 | 148kw(202PS) |
最大トルク | 320N·m(32.6kg・m) |
駆動輪 | 前輪駆動 |
テスラのEVと比較すると、MPDVのパワートレインスペックはやや劣ります。ただ、MPDVは商用目的を想定していることと、340万円という車両価格を考慮すると、全く問題ないスペックだと言えるでしょう。
先進装備
MPDVはコネクテッド機能やレベル2.5の運転支援技術も備えており、将来的には完全自動運転に対応することを想定しているようです。
Canoo(カヌー)とは?
「Canoo(カヌー)」は、米カリフォルニア州のロサンゼルスに本拠を置くEV(電気自動車)のスタートアップ企業で、低~中価格のセグメントをターゲットにしています。
当初、BMWの元幹部ら3名を中心に「Evelozcity」という企業名で設立されましたが、2019年3月25日に現在の「Canoo」へと変更された経緯があります。
これまでに車名と同じ「カヌー」というEVと、「スケートカート」の2車種を発売しています。スケートカートでは市販モデルではありません。
2021年までに5万ドル以下の市販EVを3種類リリースすると宣言しており、カヌーの登場で3台のうち2台が出揃う形となりました。カヌーの公式サイトはこちらから。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...