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「ホントは教えたくないけど…」元営業マンに聞いてみた!新車値引きのしくみ
大幅値引きを狙うならディーラーオプションで!
先述のように、ディーラーは車両以外でも利益を得ているため、その部分から値引きしてもらうことも十分可能。なかでも大幅値引きを狙いやすいのは、ディーラーオプションです。
前出の元ディーラースタッフによれば、「ディーラーオプションは比較的利益率が高く、ディーラー側の裁量で値引きができるため、ここで値引きを狙うのがおすすめです。実際に『これ以上車両本体からの値引きは厳しい』という場合、ディーラーオプションをサービスで付けたりすることもあります」とのこと。
ディーラーオプションは利益率が高く、なかには約90%が利益になるものも。さらにはディーラー側の裁量で価格を決めることができます。
つまり、利益率の高いディーラーオプションは、値引きをしてもそこまで”痛くない”のです。だからこそ大幅値引きもでき、ときにはサービス品としてプレゼントすることもできます。
ディーラー側からすれば、車両本体値引きに不満を持っている顧客に対し、ディーラーオプションを大幅値引き、あるいはサービス品とすることで、契約にたどり着く可能性が高まるというメリットもあるのです。
車両本体値引きが自分の期待を下回っている場合、車両からの値引きで粘るよりも、ディーラーオプションで値引き額を増やすのが賢い手段といえます。
過度な値引き交渉は逆にマイナスとなることも
クルマは売って終わりではないため、営業マンとの付き合い方も大切です。もちろん値引きしてもらえるのであれば、それに越したことはありませんが、値引きを無理強いするような交渉は得策ではありません。
値引きには限界があるため、『無理なものは無理』ということもあるでしょう。そのようなときに強引な交渉をすれば、値引き額の拡大どころか、オプションによるサービスもロクにしてもらえなくなる可能性があります。
車両本体値引きがそれほど期待できないのであれば、下手に出ながらディーラーオプションでのサービスについて打診したほうが、最終的には得をするケースもあるのです。
ちなみに、値引き総額を増やしたいのであれば、「購入時期」も重要な要素。決算時期である3月や9月、年末年始の商戦時期はメーカーから奨励金が出るため、値引き幅が一気に拡大することもあります。
少しでも値引き額を増やしたい場合は、決算期や年末年始の商戦時期を狙ってみるのもおすすめです。
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- 執筆者プロフィール
- 成田 佑真
- 1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...