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10年無事故無違反も夢じゃない「多段階一時停止」って知ってる?JAF推奨の事故予防策とは
「二段階一時停止(二段階停止)」やってますか?
「二段階一時停止を徹底せよ!」なんて言われたことのある方は、職業ドライバー(とその経験者)以外では少ないかもしれません。「二段階一時停止」とは、次の3ステップで交差点の安全確認をする事故予防策です。
- 交差点の「止まれ」の停止線で一時停止
- 交差する道路の左右が見える位置まで前進して一時停止
- 左右の安全を確認して発進
二段階の一時停止で安全確認するから二段階一時停止、わかりやすいですね。二段階一時停止は運送業界やタクシー業界などで励行されており、「二段階停止」とも呼ばれています(以下、二段階停止で統一)。
筆者もやっていました
筆者が勤めていた運送会社でも、交差点での二段階停止が励行されていました。会社周辺の交差点に管理者が立ち、二段階停止と「右よし!左よし!」の指差呼称をチェックしていましたね。
肝心の事故予防効果はどうだったのかというと、それなりにあったのではないかと思っています。おかげさまで、筆者は10年以上の勤務期間を無事故無違反で終えられましたから。
ちなみに元同僚の話によると、筆者の元勤め先では現在も二段階停止が励行されているそう。予防安全装備のない車両が多い業界だからこそ、ドライバーの運転指導には今後も力を入れてもらいたいところです。
無視したらペナルティを受ける?
二段階停止は道路交通法に定められた運転方法ではないため、行わなくても行政処分や刑事罰の対象になりません。
ただ、職業ドライバー以外の方も、安全のために二段階停止を習慣づけたほうがよいと筆者は考えます。一時停止だけでは交差点で十分に安全確認できない場合がありますし、事故が起きればペナルティを負うことになるからです。
二段階停止をしても誰にも褒められませんし、むしろ後続車に「早く行け」とクラクションを鳴らされるかもしれません。それでも事故の確率を下げられるなら、習慣化する価値は高いのではないでしょうか。
- 執筆者プロフィール
- 加藤 貴之
- 1977年生まれのフリーライター。10年以上務めた運送業からライターに転向。以後8年以上にわたり、自動車関連記事やIT記事などの執筆を手がける。20代でスポーツカーに夢中になり、近年は最新のハイブリッド車に興...