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デリカミニは次期デリカのテストモデル!?三菱デリカ「D:5」の未来
“デリカなのにデリカ顔じゃない ”弟分の登場
今回は発表されたデリカミニを見て、違和感を感じた人も少なくないのではないでしょうか。デリカでありながら、本家のD:5とはまるで顔付きが違うのです。
三菱は軽自動車のラインナップで、すでにダイナミックシールド顔のeKクロスシリーズをリリースしています。差別化のため、デリカミニは違う顔にしたことは理解できますが、よく見るとむしろ前期型D:5に似ているような気がします。
吊り上がったヘッドライトの中は、明発光の半円リングライト。バンパーにはブラックアウトのオーバーライダーが付けられ、その下にはスキッドプレート調の意匠が使われています。サイドシル、リアバンパー下にも同様のガード調デザインが見られ、そういった部分もイマのD:5というよりは前期型を思い起こさせます。
三菱のプレスリリースの中で気になったのが、このデリカミニの顔を「ダイナミックシールド」と呼んでいることです。
たしかに、ヘッドライトの線とオーバーライダーの線を拡大解釈すれば「X」に見えなくもありません。しかし、これまで三菱が何年もかけて確立してきたデザインプロトコルとは明らかに違います。
個人的には欲しくなるデザインで、ダイナミックシールドよりもデリカらしさを感じさせてくれるものだと感じます。
デリカミニが次期型デリカの命運を握る!?
ここでふと感じたのは、もしこのデザインを「ダイナミックシールド」だと定義するなら、今後、三菱のクルマは大きく様変わりするのではということ。
特に、本家デリカは発売から15年が経過し、そろそろフルモデルチェンジをしてもおかしくはない車種。屋台骨の次期モデルは、何が何でも失敗できないという命題を背負っています。実はデリカミニ、次期デリカの露払いモデル、テストモデルなのではないかという考えが浮かんでしまうのです。
そもそもeKクロスシリーズがある中で、なぜわざわざデリカの弟分を追加するのか?そこも疑問です。SUVルックの軽ワゴンを2モデルもラインナップする意義を考えれば、やはり本家D:5との連動性でしょう。
もし、本家もこのアウトギア的な雰囲気を纏ったデザインで登場したら、フェイスリフトで離れてしまったオーナーだけでなく、新規ユーザーにもウケそうな気がします。
まだデリカミニの詳細は明かされていませんが、来年早々に開催される「東京オートサロン2023」において展示されるということですので、内装や機能も含めて期待が高まります。
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- 執筆者プロフィール
- 山崎 友貴
- 1966年生まれ。四輪駆動車専門誌やRV雑誌編集部を経て、編集ブロダクションを設立。現在はSUV生活研究家として、SUVやキャンピングカーを使った新たなアウトドアライフや車中泊ライフなどを探求中。現在の愛車は...